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観光観光

2015.12.30

「出合い」と「発見」を楽しむ
港川の外人住宅

writer : 長嶺陽子

沖縄県内には、1950年代から70年代に米軍の軍人やその家族の住居として建設された「米軍ハウス」が残っているエリアがいくつかあります。
通称「外人住宅」と呼ばれるこれらの建物は、コンクリート製の平屋建て。四角いシンプルな造りの庭付き一戸建ては、レトロな雰囲気で、建物を利用して雑貨店やカフェなどを営む人達も増え続けています。
浦添市港川の外人住宅は、そうした個性的なお店が集まるエリアのひとつ。
「港川ステイツサイドタウン」という名称で60棟ほどが立ち並ぶ一画は、それぞれ「テキサス」、「インディアナ」、「フロリダ」、「ネヴァダ」などアメリカの州の名前がつけられていて、案内板もあるのでお店が探しやすくなっています。
最近は個性的な雑貨店やセレクトショップが人気の港川の外人住宅。観光の途中で、沖縄の暮らしの中にある風景やお気に入りのモノとの「出合い」と「発見」が楽しめる街なのです。
花

静かな外人住宅街。鮮やかなブーゲンビリアがお出迎え

お店探し

ストリートマップを見て散歩しながらお店探し

迷いながら気になるお店探し

基本的には住宅街なので、はっきりとしたメインストリートがあるわけではなく、お店も入ってみないと中のようすがわかりづらいのが外人住宅の特徴。
でも、気になるお店を探しながら、通りをぐるぐると歩くと、こんな風に味のある掲示板に出合えたり、
ボード
ドアや窓枠の色合いと看板がなんともかわいいコーヒー豆のお店に
出合えたり、
喫茶店
そして雰囲気のある看板にひかれて進んでいくと……
PORTRIVER MARKET
「PORTRIVER MARKET」というお店がありました。
ポートリバーマーケット
ポートリバーマーケット? つまり、港川の市場、という名前です。
どんなお店なんでしょうか。入ってみましょう。
「こんにちは……」
お店中
ご夫婦で営まれているお店のようです。
靴を脱いで上がる板張りの店内には、陶器やガラス、雑貨、バッグ、アクセサリー、食品などさまざまなものが所狭しと、でもほどよいバランスで並んでいます。
雑貨

「沖縄のいいモノ」を伝えたい

「PORTRIVER MARKET」のオーナー、麦島ご夫妻は2012年に東京から沖縄へ移住して、2013年4月このお店をオープンされたのだそう。
「沖縄各地で物件を探していて、たまたまこの港川の外人住宅を知ったんです。その時、天然酵母パンの専門店『ippe coppe(イッペコッペ)』さんに立ち寄ったら『向かいの物件がもうすぐ空くらしいよ』と聞いて、すぐに『ここでお店をやりたい!』と鉛筆書きで気持ちを込めた企画書を書きました」と旦那さまの麦島哲弥さんは言います。
「沖縄のいいモノ」をたくさんの人に紹介して、地域に優しいライフスタイルを提案して行きたいという麦島ご夫妻。話していると、場所との縁と人の縁、いろいろなものが繋がって、
今ここにお店があるのだなあ、と感じます。
食器

青の色合いが美しい、沖縄県南城市の宮城陶器のやちむん(焼き物)

ヘアターバン

PORTRIVER MARKETの人気商品のひとつ、リネンガーゼ素材のヘアターバン

丈夫なバッグ

ケニア産のサイザル麻で作られたカラフルで丈夫なバッグ

麦島さんご夫妻

「港川は都会過ぎないし田舎過ぎない、暮らしやすい街です」と麦島さんご夫妻

人気の天然酵母ベーカリー

ご夫妻とゆんたく(おしゃべり)を楽しみながら、ゆっくり雑貨を見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。観光のお土産にもなりそうなものや、自分自身で使いたくなる雑貨が店内にはいっぱいありました。沖縄の旬のフルーツを使用したスムージーや酵素シロップのソーダ割りなどドリンクのテイクアウトも可能なので、散策の途中に立ち寄るにはぴったりです。
お店を出ると、お向かいは、話題にも出ていた「ippe coppe」さん。こちらの天然酵母パンは何度食べても食べ飽きないおいしさ。オープンしてすでに7年の、沖縄県内でもよく知られた、根強いファンの多いお店です。
ちなみにこちらのパンは限定販売なので、電話での予約がおすすめ。
ippe coppe

フォトジェニックな街並み

フォトジェニックな街並み
港川の外人住宅には他にも、フォトジェニックなカフェや雑貨店、セレクトショップ、古着屋などがあちらこちらに点在しています。
おはな
今も住宅として利用されている建物も多いですし、パッと見では中の雰囲気がわからないお店も多いのですが、それだけに思いがけない「出合い」や「発見」があるところが港川の外人住宅の魅力かもしれません。
口コミを頼りに、そして自分の直感を頼りに、沖縄観光の途中、昔ながらの外人住宅街の散策へ出かけてみてはいかがでしょう?
ベンチ

スマートポイント

  • 外人住宅周辺は駐車場が少ないので、58号「港川」「第二城間」などを通るバスの利用もおすすめ。
  • お店によって営業時間や定休日は異なるので、お目当てのお店は確認を。
  • レンタカーなど利用で散策の場合は、徒歩6分ほど離れた58号沿いヤマダ電機向かいのコインパーキングなどの利用を。

ライターのおすすめ

辺はマンションや住宅が多く「暮らし」の雰囲気が伝わるのもこのあたりの魅力のひとつ。庭の草花などを楽しみながら散策してみて。

長嶺陽子

東京の出版社を経て沖縄へ移住し10年。那覇市久茂地にて夫とともに泡盛居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」を営む。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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