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グルメグルメ

2016.06.22

ただいま!と帰りたくなる味。
沖縄料理と海産物の店楚辺そば

writer : 島袋景子

店長さん
地元に愛される古民家の沖縄そば屋さん「楚辺そば」は、
店長さんのこだわりと家族の温かさが詰まった優しいお店でした。

丁寧に作られた優しい味をお手ごろで

お店看板
那覇市楚辺にある「沖縄料理と海産物の店 楚辺そば」は、赤瓦の古民家を改装し、7年前にオープンしたお店だ。評判が口コミで広がり、お昼時にはお客さんが溢れ、昨年、離れを増築するほどの人気店となった。
店長の國吉真さんいわく「地元のお客さんに愛されるお店を目指してきた。その結果、観光客のお客さんも増えてきました」とのこと。
人気の秘訣を聞くと「値段と量には自信があります!」と爽やかにいいきってくれた。その言葉通り、沖縄そば550円、定食でも750円と手ごろな価格がうれしい。
定食
お店の一番人気である軟骨ソーキは5時間かけてトロトロに煮込まれており、臭みやクセがなくプルプルで骨まですべて食べられる。実は軟骨が苦手な私でも、この軟骨はおいしくいただけた。定食には、もずく酢と小鉢とジューシーがつくのだが、このジューシーが、細く切った人参がアクセントとなっていてとっても美味。そばもスープも丁寧に作られているのがわかる優しいお味だった。
軟骨

海鮮料理や豊富なメニューが楽しめる

沖縄そば屋さんは数多くあれど、このお店の特徴は沖縄そばだけでなく海産物も楽しめるということ。その理由は、離島に住んでいる店長の弟さんから新鮮な海産物を仕入れることができるから。こちらの海鮮丼も具だくさんで食べごたえあり。お米の上にはびっしりと贅沢に海鮮が並んでいて、ひと目見てテンションが上がる。
海鮮丼
気軽に海鮮を食べられるお店が少ない沖縄では貴重なお店だ。他にも三枚肉丼やイカスミ汁などもりだくさん。夜はさらにゴーヤーチャンプルーなども加わって沖縄料理のラインナップも充実。デザートのぜんざいもおいしそうだった。

沖縄そば=うちなーんちゅの定番食

やちむんの器
「楚辺」の文字が書かれた特注で作られたやちむん(焼き物)の器の底には、うれしいサービスがもらえるくじ引きが隠されている。スープを最後まで飲んでもらいたいという真さんの遊び心に溢れたアイデアだ。味に自信があるからこそできる仕かけだろう。その他にも、店内にはウチナーグチの解説が散りばめられるなど、お客さんを飽きさせないさまざまな遊び心とこだわりが詰まっている。
店長のひとりごと
メニュー表と一緒に置かれている「店長のひとりごと」には、ウチナーンチュの定番食としての沖縄そばに対する想いと、宣伝費をかけないからこそ、良い食材をお手ごろな価格で届ける、という真さんの決意が綴られていた。その言葉をきちんと実践している、不器用で口下手だけどアツい沖縄のニィニィらしい実直さがうれしかった。

古民家の店内に溢れる親子三世代の想い出

古民家を改装した店内にはおじい様の形見の品々や、お父様の釣り道具、妹さんの琉球舞踊の道具などが飾られている。お店の開店準備中におじい様は他界。残念ながらお店の完成を見せることはできなかったらしい。「おじいの形見を飾ることで、おじいも喜んでくれているかな」と真さんは笑った。
店内の美術品
親子3世代の思い出に囲まれた店内は、どこか懐かしさがあり、まるで田舎のおばあちゃんのお家にいるみたいな感覚になり、食後に畳に寝そべってお昼寝をしたくなってしまう。

誠実な「そば」にお客さんが集まってくる

最近では、おしゃれで個性的な沖縄そば屋さんが登場しているが、楚辺そばのように、子どももおじいちゃんも家族みんなで気軽に来られて、お腹いっぱい食べられるお店はこれからも愛されていくだろう。
お客さんと誠実に向き合い、味づくり、お店づくりをしてきた「沖縄料理と海産物の店 楚辺そば」。ただいま。と、帰りたくなる。お店の味と雰囲気に今日もお客さんが引き寄せられている。
懐かしい味

写真=内間直子 Photos:Naoko Uchima

スマートポイント

  • 那覇市内では駐車場つきのお店を探すのは難しい。楚辺には無料駐車場が30台あり。駐車場の心配をする必要なし。マイクロバスも停められる広さなので、グループ旅行でも使えます。
  • 実は、沖縄そば屋さんは昼のみの営業が多く、夜、沖縄そばを食べられるお店が少ない。楚辺は夜まで営業しているのがうれしい。夜は沖縄料理も豊富です。
  • テーブル席に座敷席にベランダ席などがあり、高齢者とはテーブル席、子ども連れには座敷席など好きな席が選べるので、その日の気分で選んでみてください。

ライターのおすすめ

駐車場からお店に向かう小道が「おじいの盆栽ロード」になっていて、盆栽が楽しめます。また、店内に展示されているやちむんや書などを観るのも楽しいです。

島袋景子

ウチナンチュもナイチャーも観光客も、沖縄には“笑顔”が溢れている。そんな“笑顔”に出会える情報をお届けします。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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