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観光観光

2015.04.24

普天満宮洞穴
俗世に現れた異空間の聖域

writer : 牧

futenmagu09
沖縄にも神社がある、と聞いて、ピンとくる方はいるでしょうか?
今回紹介するのは本島中部最大の神社、普天満宮にある普天満宮洞穴。
神聖なその空間に、みなさんをご案内したいと思います。

那覇市内から車を北へ、約40分

門
こちらは宜野湾市にある普天満宮。
沖縄の建物は台風や強い太陽光等の厳しい環境に耐えるため、コンクリート製がほとんど。しかしこちらの神社は、沖縄では珍しい木造建築。そしてその屋根を覆うのは、沖縄らしい赤瓦。
日本では絶対に見られない、独特の造りが目を引くことでしょう!

洞穴に向かう前に、まずはこちらの拝殿に参拝し、その後で授与所の巫女さんに洞穴を拝観したい旨を伝えましょう。拝観は無料です。

清浄な空気に満ちた、洞穴へ続く道

通路
巫女さんの案内で通されたのは、洞穴に向かう白い通路。
通路内は、真っ白な琉球石灰岩で覆われており、
心なしかひんやりとした空気が肌を包みます。
それだけではなく、言葉にはしがたいけれど、
心なしか空気が澄んでいるように感じるのです。
あまりの空気の清浄さに、ドキドキと高鳴る胸。
友達との会話も言葉少なに静々とこの道を通ると、
なんだか少しずつ自分が浄化されていくような不思議な感覚に陥ります。
階段
通路を抜け出る直前、深々と一礼し、白いトンネルをくぐり終えます。
そこに待っているものとは・・・。

声を失うその光景

木々
目に飛び込んできた瞬間、息が止まりそうになりました。
大地がせり上がり、巨大な口を開いたようなこの姿こそが、
普天満宮洞穴なのです。

わずかな地面を隔てた上には、沖縄でよく見られる常緑樹の空間が広がり、その直下には、神の祀られた神聖な空間が広がっています。
日常と非日常の混在するこの風景を頭が即座には処理しきれないようで、
しばらく呆然とこの場に立ち尽くしてしまいました。

「私は一体、どこに来てしまったんだろう・・・?」

恐る恐る足を踏み入れ、洞穴内を拝観

入り口でしばらく足が止まった後、はっと我に返り、
そそと静々と洞穴内に足を進めていきます。
ミニ社
こちらが普天満宮洞穴の内部。
神聖な空間は外の音をほぼ遮断しており、まるで俗世から切り離された
異次元にやってきたのかと錯覚を覚えてしまうほど。
中央には、古来から地域の人々の信仰を集めてきた神様が祀られています。
拝観に訪れているので、何はともあれ手を合わせ、一礼。
祈りスポット
洞内はあちらこちらにしめ縄と紙垂(しで)が飾られています。
この空間の全てが神聖なものであることが感じられるでしょう。

洞内を軽く散策してみよう

ライト
洞穴中央からは、左右に約50mの道が延びています。
こちらは向かって左側から洞穴入り口を見た景色。芸術性を帯びた鍾乳石が、まるで大きな洞内を飾っているかのよう。
洞窟
こちらは右側から続く道。
人1人しか通ることのできないほの暗く細い道の先には、
一体何が待ち構えているのか・・・?
しかし、この先は鉄格子の扉で封鎖されており、
残念ながら行き止まり。元来た道を引き返しましょう。
石
洞内を全て歩くと、規模はさほど大きくはないことが分かるでしょう。
それでもぐるりと見渡せば、自分の心をきゅっととらえるものが
どこかに必ずあるはずです。

洞穴を拝観するために立ち寄る価値は十分にあり!

出口の光
普天満宮洞穴からは以上ですが、いかがでしたでしょうか。
洞穴を拝観できることはあまり知られていないため、
沖縄在住の友達をこちらに連れて行くことが度々あるのですが、
誰もがみな一様に驚き、感動し、
心が洗われることを感じるそうです。
それ以上に、私が沖縄でお気に入りスポットを3か所あげるとすれば、
間違いなくこちらがランクインですね。日本広しと言えど、
こんな素晴らしい場所は、またとないと声高らかに叫びたい!

…ただし、こちらはあくまでも聖域。観光地、というわけではありません。訪れる際には、ぜひ謙虚な気持ちをもって、足を踏み入れてくださいね。

JTRIP Smart Magazineライター。高知県出身、2006年より沖縄在住。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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