北海道の中心部から、南へと続く日高山脈の最南端にある襟裳(えりも)岬は、演歌の大御所・森進一さんが歌った昭和の名曲「襟裳岬」で一躍有名になりました。「何もない春です」と歌われるほど寂しげなイメージですが、実は道内でも指折りの絶景スポット! 全国からたくさんの観光客が訪れ、ここでしか味わえないダイナミックな眺望を堪能しています。
襟裳岬からの絶景
日本屈指の強風地帯としても知られる襟裳岬は、ゼニガタアザラシの日本最大の生息地です。展望台からのアザラシウォッチングや白い灯台、息をのむほど険しい断崖絶壁や地球が丸く見える大パノラマなど、訪れる人を魅了するシーンであふれているのです!
太平洋と岬

かつて砂漠だった襟裳岬を緑化した先人たち

襟裳岬は日高山脈の最南端が太平洋側に突き出すように伸びた先端にあり、高さ約80mの断崖絶壁と、山脈がここで終わりを告げるようにいくつもの岩礁が続く景勝地となっています。2010(平成22)年に、国指定文化財「名勝ピリカ・ノカ(美しい+形)」に指定されるほどの風光明媚な岬は、大自然そのものです。
岩礁
夏は美しい芝が一面に広がり、ハマナスやエゾカンゾウが咲く襟裳岬ですが、かつてこの一帯は本当に「何もない」砂漠の荒野だったというから驚きですね。
一面の美しい芝
緑豊かな土地
先人たちは、砂だらけの枯れた土地に草の種を蒔いて、緑豊かな襟裳岬を作り上げました。いまはその時代の苦労の甲斐もあり、どんなに強風が岬に吹き付けても舞い上がる砂で海が汚されることなく、良質の昆布やウニが獲れる豊かな漁場に。襟裳岬が「名勝ピリカ・ノカ」になったのは、先人のおかげといってもいいでしょう。

長い遊歩道を歩いて岬の先端まで行こう!

太平洋に向かって鋭く突き出た襟裳岬の語源はアイヌ語の「オンネエンルム(大きく突き出たところ)」から。駐車場の南側からは、その名の通り、海に突き出た岬の先端が見えて、その絶景にまずは驚かされますよ。
突き出た岬
展望台
駐車場から岬の頂上にある展望台へ。目の前に広がる大海原は、圧巻のひと言! 太平洋の水平線が丸く見える大迫力です。展望台には、襟裳岬の歌碑が二つ並んで立っています。襟裳岬という名の歌は、森進一さんだけでなく、島倉千代子さんも歌っていたのですね。展望台からは岬の先端まで続く遊歩道は緩やかな下り道。潮の香りを感じながら進みます。
長い遊歩道
遊歩道からは切り立った崖の下や、岩に砕け散る荒波も見下ろすことができて迫力満点! 立ち止まって見ているだけで海に吸い込まれてしまいそうです。歩いている途中、崖下からひょっこり、昆布漁を終えて上がって来るお母さんと遭遇してびっくりするかも。
昆布を抱えるお母さん
襟裳岬の先端からは、およそ2㎞続く岩礁や岩に当たって砕け散る荒々しい波の風景が間近に見られ、大自然の荘厳さを感じることでしょう。風が強い日は、飛ばされないように注意してくださいね。
荒々しい岩礁

風の館からゼニガタアザラシの観察ができます

襟裳岬の駐車場からすぐのところにある「風の館」は、えりも町が日本屈指の強風地帯であることで作られた体験型の学習資料館。岬周辺の自然や生き物の生態などを紹介する展示物や、風速25m/sの強風を体感できる風体験コーナーが大人気! ここでえりもの爆風を体験してみるのも旅の思い出になりますよ。「風の館」は、灯台の明かりを遮らないように地ちゅう深くにあるので、ちょっぴりアドベンチャー気分が味わえるかも。
風の館
襟裳岬は日本最大のゼニガタアザラシの生息地で、その数およそ600頭! 大小さまざまな岩礁の上で、のんびり日向ぼっこをしているアザラシの姿は、「風の館」の展望テラスから、備え付けの望遠鏡で観察することができます。
展望テラス
アザラシ
毎年5月から6月にかけては、赤ちゃんアザラシが見れるとあって大人気。生息数は少ないものの、アザラシにまぎれてラッコが海に浮かんでいることもあるとか。目をこらして探してみて!

「何もない春」は昔の話!海の幸がおいしいお休み処も

たっぷりと襟裳岬の絶景を堪能したあとは、岬に一軒あるお休み処で「つぶ焼き(1本550円)」はいかが? 大きめの真つぶを炭火でサッと焼き上げています。日高からえりも町にかけては「つぶ貝」の名産地。この地方に来たら、必ず食べておきたい逸品ですよ。
つぶ焼き(1本550円)
長い長い遊歩道
最果ての町として「何もない春」がそれなりに自慢だった襟裳岬は、いまや雄大な景色と豊かな海産物に恵まれた観光地として外せないベストスポット。ここでしか出合えない迫力ある絶景を堪能してくださいね!
襟裳岬の景色

スマートポイント

襟裳岬は年間を通して風が強いので、予報気温より寒く感じることがあります。上着を一枚多く持参した方が安心です。帽子などは飛ばされないように工夫を。

襟裳岬のすぐ手前にある東洋漁港では、郵便局や民宿、商店などがあって買い物もできますよ。

遊歩道は行きは緩やかな下りですが、帰りは結構な急こう配に感じます。コンクリートの道で滑りやすいので、履きなれた靴で。

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襟裳岬のあるえりも町では、春は「うに祭」、夏は「えりも灯台まつり」などの楽しいイベントがたくさん!お祭りにあわせて出かけてみて!えりも町役場01466-2-4623(問い合わせ)

Writer : 上坂 由香

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5年に1度くらいしか風邪をひかない体質を自慢していたら、普通に歩いていただけで膝の半月板を故障。足腰の弱まりを痛感している今日この頃。

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