祝津(しゅくつ)パノラマ展望台は小樽の北部、ニセコ積丹小樽海岸国定公園のなかにあり、標高は70.9m。目の前一面に広がる日本海と、壮大な海岸線は、心が洗われるような清々しい美しさ。
目の前には日本海
前方に見える灯台は、映画「喜びも悲しみも幾年月」のラストシーンにも登場した日和山(ひよりやま)灯台。その右手には、明治時代からニシン漁で繁栄を極めた網元の鰊御殿が見えます。三方を海に囲まれて、朝日と夕日の両方が見られる絶景スポットとしても有名な祝津パノラマ展望台。名前のとおり、日本海の一大パノラマをたっぷり満喫しましょう!

展望台まで、北海道名物(?)を見ながらお散歩♪

展望台へ行くには、小樽駅から「おたる水族館行き」の中央バスに乗って約25分、終点で下車します。階段を登っていくと水族館の入口ですが、展望台へは階段でなく、左手の遊園地の横にある坂道を登っていきます。
バス停
観覧車
途中から歩道がなくなるので、降りてくる車に気をつけて。
坂の途中に、ドラム缶を加工したような設備が据え付けてあります。この設備、市内のあちこちにありますが、何かわかりますか?
砂箱
正解は、道路の滑り止めにまく砂を入れておく「砂箱」です。雪国のツルツル坂道には必須のアイテム。市町村によっていろいろなスタイルがあるので、比べて見ると面白いですよ。
坂からの見晴らし
坂をだいぶん登ってふりかえると、祝津の漁港のほうまで見渡せます。

どっちを見ても、とにかく絶景!

バス停から歩いて約10分ほどで、頂上の展望台に到着。目の前は、見渡すかぎりの日本海。季節や時間によって、海と自然がいろいろな景観を見せてくれます。
展望台の看板とそこからの景色
崖下をのぞき込むと、きらめく水面がすぐそこに広がっていて、息を飲むような美しさに圧倒されます。キラキラ輝くコバルトブルーは、まるで宝石。深く透明な色合いは、波の揺れに合わせて微妙に変わり、いつまで見ていてもあきません。
崖下をのぞき込むと
海岸沿いには、水族館のトドやイルカなど、海獣たちの飼育施設が並んでいますよ。
トド岩
視線を少し左へ移すると、300mほど沖合に「トド岩」と呼ばれる岩礁が見えてきます。岩の形も、どことなくトドに似ていますね。冬になると野生のトドが上陸し、太い鳴き声が聞こえることも。
険しい断崖
さらに左側には険しい断崖が続いています。ここは、とくに春から夏にかけて、美しい夕日が沈むロマンチックなスポットに。崖の上には絶景が自慢のホテル、「ノノイシュロス小樽」があります。

二つの歌碑は、ニシン漁繁栄のあかし

北海道の日本海沿岸は、明治から昭和初期まで、ニシン漁でたいへんな賑わいをみせました。祝津も「千石場所」として栄え、現在もそのころの豪華な鰊御殿がいくつも残っています。展望台には当時の繁栄を刻む記念として、「北海浜節民謡碑」と「江差追分節名歌碑」が。
北海浜節民謡碑
「北海浜節」は、ニシン漁で活気あふれる小樽と漁師の姿を唄った民謡です。
江差追分
また、北海道を代表する民謡「江差追分」には、「忍路(おしょろ)高島およびもないが、せめて歌棄(うたすつ)磯谷(いそや)まで」という歌詞があり、この碑に刻まれています。歌に出てくるのは、すべて祝津周辺から積丹半島にかけての地名。かつてのニシン漁に思いをはせつつ、美しい景色を堪能しましょう。

スマートポイント

1年のうち、4月下旬から8月下旬は、展望台からの夕日がとくに美しく見える時期です。

冬になると、海の向こうに雪化粧をした雄大な暑寒別(しょかんべつ)岳、増毛(ましけ)岳、積丹半島などが一望でき、夏とはまた違う自然美が感じられます。

祝津パノラマ展望台、おたる水族館、小樽市鰊御殿の3カ所は、祝津観光の定番スポット。すべて歩いて回れるので便利です。

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ライターのオススメ

晴れた日の展望台からの景色は本当に美しく、忘れられない思い出になるはずです。たとえ天気が悪くても、小さく見える灯台や鰊御殿のかわいい姿は、心に残ると思いますので、祝津に来たらぜひ上まで登ってください。

Writer : 石田 美恵

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札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

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