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観光観光

2015.12.22

雪まつりやオータムフェスト
大通公園は札幌のテーマパーク

writer : 金子 美里

木々
札幌都心の真ん中を東西に伸びる大通公園。街中のオアシスとして、北海道屈指の観光名所として多くの人に親しまれている憩いの場所です。
東にさっぽろテレビ塔、西端に札幌市資料館を有する1.5kmの細長い公園で、園内には名物のトウキビワゴンや彫刻作品、華やかな噴水などなど、楽しみや見どころがいっぱい。さらに毎年200万人以上の人を集める雪まつりや道内各地のうまいもんがそろうさっぽろオータムフェストなどのイベント会場になるなど、テーマパークのようにさまざまなエンターテインメントを提供してくれます。魅力を知って、公園を思い切り満喫しよう!
憩いの場

エリアで変わる公園の雰囲気

札幌の中心部を帯状に伸びる大通公園。樹齢100年を超えるケヤキや札幌市の木・ライラックなど92種類約4700本の植物が生育し、訪れる人の心を癒やします。
通り
細長い敷地は5つのゾーンに分かれそれぞれテーマがあって異なる雰囲気を味わえます。多くの人が行きかう1~2丁目は、国際交流ゾーン。姉妹都市ポートランド市から贈られた芸術的な水のみ場などがあります。3~5丁目は、オアシス水と光のゾーンです。美しい噴水が設置され、絶好の撮影ポイント。つどい・遊びイベントゾーンの6~9丁目には、野外ステージのほか、遊具もあり家族で遊べます。
10~11丁目は、北海道開拓のリーダー・黒田清隆のブロンズ像などがありフロンティア・歴史と文化というテーマ。最西端の12~13丁目は、中央に水路を配したサンクガーデン。季節にはバラが咲き乱れ、英国庭園のような景色です。テーマを感じながら散策すれば、見えるものも違ってきそう。

公園名物、あつあつジューシーなトウキビ

この公園の名物といえば、トウキビワゴン。北海道名産のトウキビ(とうもろこし)を、目の前で茹でたり焼いたりして販売してくれます。
やきもろこし
手渡してくれるのは、アツアツのできたて。ふうふうしながら、がぶりとかぶりつけば、口の中いっぱいに、爽やかな甘みが広がります。驚くほどジューシーなので、やけどにはくれぐれも注意。毎年、雪がなくなる4月下旬にワゴンが登場し、10月いっぱいまで名物の味覚を提供してくれます。7月下旬からは道産の生トウキビを使用。テレビ塔の足元で、ワゴンのスタッフが名人芸のように皮をむく姿は、札幌の夏の隠れた風物詩にもなっています。

観光スポットの中に観光スポット!?

大通公園は、道内でも1、2を争う知名度の観光名所。その園内には、さらに2箇所も大きな観光スポットが存在します。一つはみなさんご存知のさっぽろテレビ塔。
タワー
公園の東端に位置し、市街地を見渡せる展望台としても知られます。公園から見上げる、ライトアップされた夜の塔には昼間とはまた違った威厳と美しさを感じます。

もう一つは西の端に立つ札幌市資料館。大正時代に建てられた、かつての裁判所を利用した資料館です。
札幌軟石の威風堂々とした建物は、国の有形文化財にもなっています。
建物
内部はかつての法廷を再現した部屋や、建材である軟石の歴史展示、さらに地元ゆかりの画家・おおば比呂志のギャラリーなどがあります。地味ながら、なかなか見ごたえのあるスポットです。

道路を一本分断?! 芸術家の思いを汲んだ札幌市の心意気

園内には20近くのオブジェが点在し、さながら小さな美術館のよう。中には、著名なアーティストが作った作品も少なくありません。
銅像
例えば、大きな噴水近くに立つ「泉の像」は地元出身の彫刻家・本郷新が作ったブロンズ像。ほかにも、彫刻家・佐藤忠良の作品なども間近で見ることができます。また、世界的芸術家イサム・ノグチの遊べるオブジェも。
オブジェ
「ブラック・スライド・マントラ」はすべり台。この作品は、公園8~9丁目のちょうど真ん中、本来なら道路があるべき場所に設置されています。作品制作のため、札幌を訪れたイサム・ノグチは「子どもたちにのびのびと遊べる空間を」と、公園2丁分をつなげることを提案。それを受けて、札幌市は一部道路を分断し園のエリアをつなげ作品を設置することにしたのです。その願いどおり、作品の周りにはいつも子どもたちの歓声が響いています。

北海道を代表するイベントも開催

広い公園の敷地を利用して、数々のイベントも開催されます。中でも特に有名なのは、さっぽろ雪まつりと夏まつり期間中に登場するさっぽろ大通ビアガーデン。
また、初秋には、さっぽろオータムフェストも開催。約1ヵ月のお祭り期間中、園内に札幌市内の名店・人気店や北海道内各地の地元グルメなどがブースを出し、自慢の食材や料理を提供してくれます。近年は、道外から訪れる人もいるほど知名度と人気が上昇中です。
にぎわい
ほかにも札幌市の木であるライラックの見ごろに行われるライラックまつりやドイツのクリスマスを体感できるミュンヘンクリスマス市など開催中は多くの人でにぎわい、いつもの穏やかな雰囲気から一転公園は活気にあふれるのです。

季節や立ち寄る場所によって変わる、公園の豊かな表情を感じ、その魅力を存分に味わって。

スマートポイント

  • ベビーカーの貸し出しやバリアフリートイレ、緑の中の喫煙所「スモーキング・サイト」など、細やかな心遣いで誰でもが気持ちよく利用できます。
  • イベントがたびたび開かれているので、事前にHPなどでチェックしていくと楽しみが広がります。
  • 撮影ポイントがたくさんあるので、公園を散策してベストポジションを探しましょう。

ライターのおすすめ

ベンチがたくさんあるので、晴れて暖かい日には、テイクアウトのランチが気持ちいいです。植物好きなら、しっかり12丁目分を歩くことをお薦めします。さまざまな季節の花に出会えます。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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