コクと旨みに辛さもプラス
よし乃のみそラーメンにハマる

三角屋根がかわいい旭川市の名店「よし乃本店」へ、いざ！

北海道ラーメン激戦区の一つである旭川市。旭川ラーメンといえば、魚介と鶏ガラＷスープのあっさり醤油味というイメージが定着していますが、よし乃はそんな固定概念を覆してくれる名店です。1968年の創業以来、店の看板メニューはみそラーメン。このみそ味を目当てに、近隣はもちろん、遠方からも多くのお客さんがやって来ます。さぁ、多くの人の心をわしづかみにしてきたラーメンを味わいに、よし乃本店へ向かいましょう！

本店の建物は、真っ赤な屋根と、三角のひさしがついた出窓がついていて、ラーメン店とは思えないメルヘンチックさが目を引きますね。開店の午前11時が近づくと、平日でもどこからともなく入り口前に人が集まってきて、その人気をうかがわせます。週末や休日ともなれば、開店から夕方近くまで行列が絶えないことも。


店内に入ってみると、たくさんのサイン色紙が壁に飾られていて、ファンの多さを物語っていますよ。その人気の高さに、ラーメンのおいしさへの期待もどんどん高まってきますね！

コクあり、辛みありのみそラーメンはスープが肝

席に着いたら、人気No.１のみそラーメン（750円）を迷わず頼んじゃいましょう！　目の前にみそラーメンが運ばれてくると、ふわりとコクの味噌の香りが漂ってきて食欲をそそります。さっそくスープをひと口。

トンコツと野菜をじっくり煮込んでとった、コクのある濃厚なスープに、自家製の仕込み味噌を加えたその味は、濃厚な旨みとまろやかな味噌の風味がしっかりと感じられます。そして、まろやかな風味の後に来るのが、よし乃のみそラーメン独特のガツンとした辛み！　この辛みがたまらなくおいしいのです！

はじめはこのパンチの効いた辛さに驚きますが、ひと口、ふた口と食べ進めるうちに、いつのまにかクセになってしまうおいしさです。コクがあるのに、後味があっさりしているのも食べ飽きない原因の一つですね。
食べ終わるころには、「コク＋旨み＋辛み」が混然一体となったこのスープの味のトリコになっていること間違いなしですよ！

特注中太麺がおいしいスープとしっかり絡みます！

この“コク旨辛”のスープと、しっかり絡んでくれるのが、中太のちぢれ麺です。よし乃のスープの特徴に合わせて、旭川市の老舗製麺所・藤原製麺に特注したたまご麺を使っています。加水率を低めに作ってもらっているので、スープの旨みと麺の味わいが、がっちり一体になってくれますよ。


中太だから食べ応えがあるのもうれしいところ。麺を噛みしめるごとに、小麦の香りがふわりと鼻に抜けて、スープのおいしさを引き立ててくれます。スープを味わうだけでは感じなかった、さらなる旨みを感じさせてくれますよ。

シャキシャキもやしは、主役級の存在感ですよ

スープと麺に続く主役が、実は丼に山と盛られたもやし炒めです。「ただの野菜炒め」とあなどってはいけません！　使うもやしは、旭川市内の生産者から毎朝店に届けられる新鮮なものだけというこだわりよう。

豚ひき肉と、朝採れのもやし約200ｇに玉ねぎなどの野菜を加え、強火で炒めたあとはラーメンスープで軽く煮込みます。シャキシャキと絶妙の食感を残して加熱した具材は、スープで下味をつけているので、ラーメンの味と調和して、旨さをアップしてくれます。

さらに、もやし200ｇといえばスーパーの約一袋相当。普通のみそラーメンで、たっぷり野菜がとれてヘルシーでもあるのです。
みそバターラーメンや生玉子が載ったみそ月見ラーメン（各800円）など、トッピングを加えれば、さらに味わいのバリエーションも広がりますよ。

醤油味の「定番」もいいけれど、よし乃本店で、ハマっちゃうほどおいしいみそ味を堪能して、旭川ラーメンの名店の味を制覇しちゃおう！