北海道の東北に位置する、オホーツク海と根室海峡に挟まれた知床半島。オホーツク海側に位置する斜里(しゃり)町ウトロと、根室海峡側に位置する羅臼(らうす)町。それぞれの町には個性豊かな滝が点在しています。
オシンコシンの滝
断崖の壁
斜里町ウトロには、道路沿いから手軽に立ち寄れる「オシンコシンの滝」、散策を楽しんだ先にある「フレぺの滝」、沢登りを楽しめる「カムイワッカ湯の滝」などバラエティに富んだラインナップ。
上からの眺め
羅臼には、しっとりとした森歩きの先にある「熊越(くまごえ)の滝」と、武骨な佇まいの「セセキの滝」と個性派なラインナップが待っています。
知床の滝めぐりで”世界自然遺産”を楽しむ計画はいかがですか?

名瀑「オシンコシンの滝」と秘瀑「三段の滝」

まずは「知床の滝と言えばオシンコシンの滝でしょ!」というほどの人気スポットに行ってみましょう。オホーツク海側の玄関口、斜里町ウトロにあるこの名瀑は、平成2年に日本の滝100選に選定され、お土産ショップやお手洗いも完備、観光バスも押し寄せます。女満別(めまんべつ)空港から約84Km(約1時間30分)、オシンコシントンネル手前右側にあり、道路からもその姿を見ることができます。
迫力満点の滝
雪解け時期は轟音とともに迫力満点の水量が流れ落ち、最奥の展望台では滝の前に立っていられないほどの水蒸気が降り注ぎます。この展望台から振り返ると、オホーツク海が見渡せるのも+αの絶景ポイントで見逃せません。
海と森を見渡せる絶景
オシンコシンとは、「そこにエゾマツの群生するところ」を意味するアイヌ語に由来します。流れが2本になっていることから、別名「双美の滝」とも言われています。
三段の滝
オシンコシントンネルからウトロ市街地に向かってすぐ右側に現れる次なる滝は、秘爆「三段の滝」。滝壺の上に橋が架かるこの滝は、長い年月をかけて垂直の岩盤が削られ、三段の形状になったと言われています。オシンコシンの喧騒から一転、ゆっくり堪能できる滝です。

知床からこぼれ落ちる乙女の涙「フレぺの滝」

オシンコシンの滝からウトロ市街地へ向かって約11.5Km(約15分)、知床峠の付け根に位置する場所にあるのが、知床自然センター。知床の旬な自然情報や、ヒグマに対するインフォメーションなどを行っている施設です。「フレぺの滝」は、その知床自然センター裏手にある片道1Km、所要時間約20分の散策ルートの先にあります。知床八景の一つでもあり、冬はスノーシューレンタルするなどして、年間を通じて利用可能です。
フレペの滝
断崖絶壁
フレぺの滝は年間を通して水量が少なく、“しとしと”と流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。雨や羅臼岳の雪解け水が地下水となって流れ断崖に至り、滝となってオホーツク海に流れ落ちるこの「フレぺ」の語源は、アイヌ語のフレ(赤)ぺ(水)からきています。
別名「乙女の涙」
散策ルートから楽しむ以外にも、観光船から断崖絶壁の絶景を眺める方法もあり。詳細はウトロ観光案内所までお問合せを!

こんな滝あるんですか!?「カムイワッカ湯の滝」

知床自然センターから、道道93号を知床五湖方面に向かい、途中の分岐にあるゲートを右に入り、未舗装で道幅の細いくねくね道をひた走ること約19Km(約40分)、知床八景の一つでもある秘爆「カムイワッカ湯の滝」があります。
カムイワッカ湯の滝
名前にある通り、ここには知床硫黄山の中腹から湧き出る温泉が川に流れ込んでいて、カムイワッカ川全体が流れる温泉となっています。数段ある滝壺は上流に行くにしたがって温度が高くなりますが、現在崩落の危険があるため、行けるのは一の滝まで。水温は30度程度のため入浴というよりも滝登りを楽しんでみましょう。
まるで流れる温泉
カムイワッカを楽しむためには、以下を要チェック!①強酸性のお湯が流れています。お肌の弱い方はご注意を ②滝の中は大変滑りやすいです。かかとの付いたサンダルなどを着用して入ってください ③ヒグマの生息地域です。出会わない対策と、出会った時の対処法を知っておきましょう ④8月1日~25日、9月18日~22日は車、バイクで行けません。シャトルバスに乗りましょう(詳細は基本情報の参考サイト参照)。

羅臼の名瀑!「熊越の滝」

知床自然センターから国道344号(知床横断道路)を通り約24Km(約35分)知床連山の向こう側、羅臼に到着。根室海峡から国後島を望む漁業の町、羅臼にも知る人ぞ知る名瀑「熊越(くまごえ)の滝」があります。
熊越の滝
秘湯ファンには有名な「熊の湯温泉」に車を置いてウトロ側へ向かって国道344号を歩いてさかのぼること約15分、左手に滝入口看板を見てトレイルに足を踏み入れると、羅臼川が流れる苔むした森に身も心も吸い込まれます。春先にはクレソンやコゴミなどの山菜が生い茂り、清らかな水をたたえる川にしか咲かないバイカモも顔を覗かせます。
バイカモ
秋には赤や黄色に紅葉した樹々に彩られる緩やかなトレイルコースを約20分ほど歩けば、そこには豊かな水量を湛えた滝が現れます。
秋の様子
冬の様子
ここは昔、羅臼の猟師に追われた親子熊の母熊が子熊を逃すため、この滝を越えさせようとした姿を見た猟師が親子熊を撃つのをやめた、という話から名づけられました。

道端に突如現る! 秘瀑「セセキの滝」

熊の湯から羅臼の中心地「道の駅らうす」まで約4Km(約6分)、道の駅らうすから知床岬方面に、道道87号知床公園羅臼線を約21.5Km(約40分)ひた走ると突如現る秘爆「セセキの滝」。
セセキの滝
あまりに急な出現とそっけないたたずまいが、まさに秘瀑! セセキは、アイヌ語で温泉を意味します。知床連山から流れてくる水が30mほどの高さから落ちる滝で、雪解けの時期は、道路にしぶきが飛ぶほどの勢いになります。
冬場の滝
この滝の近くには超秘湯”セセキ温泉”があります。干潮時のみ姿を現す混浴の温泉で、夏季のみの利用ですが興味のある方は、ぜひ観光案内所へお問合せを!
ウトロから羅臼にかけて楽しめる知床の滝。お手軽に楽しみたい派もアクティブ貪欲派も満足出来るラインナップです。ぜひこんな個性的な滝めぐりを旅の工程に組み込んでみませんか?

スマートポイント

フレぺの滝、カムイワッカ湯の滝へ行く前には知床自然センターへ。熊越の滝は羅臼ビジターセンターへ立ち寄り、ヒグマ情報を入手しましょう。

カムイワッカ湯の滝で滑らない秘訣は、素足に濡れても良い靴下。というスタイルで入ること!

春先と秋口の知床横断道路の開通状況に要注意! 下界は晴れていても、峠山頂に積雪があり閉鎖される場合もありますので随時情報を入手しましょう。

ライターアイコン

ライターのオススメ

まずは羅臼に滞在し、根室海峡向こうの国後島から昇る朝日を見てから一日をスタート。夕方はオホーツク海側の斜里町ウトロで沈む夕日を満喫する順路がおススメです。

Writer : 阪田 裕子

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暑過ぎる関西に嫌気がさし、大自然と涼しさを求めて北海道に移住。今まではバックパッカーとして重い荷物を背負って旅をしていましたが、今は手に入れた車(道民必須アイテム)で車中泊をしながら旅をするのが目標です。

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