北海道の東端部に位置する知床半島は、日本最後の秘境とも言われ、道内唯一の世界自然遺産。原生の自然をそのまま残し、海に陸に野生動物たちの楽園が広がっています。
知床半島
四季折々に表情を変える自然のなか、五感をフルに使って散策する「体で感じる世界遺産」それが知床です。知床八景は、知床を擁する斜里(しゃり)町が選定した代表的なビュースポット「知床五湖」「カムイワッカ湯の滝」「フレペの滝」「プユニ岬」「オシンコシンの滝」「夕陽台」「オロンコ岩」「知床峠」。知床に行くならば、絶対に立ち寄るべき観光名所です。

探検隊気分で知床の奥へ! 知床五湖とカムイワッカ湯の滝

「知床五湖」は、原生の森に囲まれてたたずむ神秘的な五つの湖。晴天時は知床連山の大パノラマを湖面に映す、知床随一の絶景スポットです。森で野生動物の気配感じながらゆっくり五湖を一巡できる「地上遊歩道」と、一湖湖畔まで気軽に行くことができ、知床連山とオホーツク海をぐるり一望できる「高架木道」、二つの歩き方で楽しみも倍増です。冬季は閉鎖されますが、ガイド付き有料ツアーの場合は入園可能となっています。
知床五湖
「カムイワッカ湯の滝」は、活火山の知床硫黄山から湧き出る温泉が滝となって流れ落ち、滝壺はそのまま自然の湯船となっている、まさに秘湯! 沢登りをしながら滝壺を目指すまでの道のりは、ちょっぴりスリリングで探検隊気分を味わえます。 滝の豪快なたたずまい、深い森に囲まれた幻想的なムードに魅了されること間違いなしです。(冬季は閉鎖)
カムイワッカ湯の滝

非日常の光景が手軽に見られる! フレペの滝とプユニ岬

「フレペの滝」は、知床連山の地下水が、約100mの断崖の割れ目から海へ直接注がれている滝です。ホロホロ流れ落ちる様から「乙女の涙」とも呼ばれています。冬に凍結した滝も美しく、展望台までの遊歩道を歩くと、越冬するエゾシカたちの歩く姿が目に飛び込んできます。動物と山、海と滝、短時間で知床の魅力をギュッと味わいたい人におすすめです。
フレペの滝

提供写真:知床斜里町観光協会

「プユニ岬」は、斜里町ウトロの市街地から知床自然センターなどに向かう登り坂にある絶景スポット。街並みと海岸線、はるか遠く阿寒の山々まで見渡せる、夕陽の名所です。冬は流氷の観測スポットとしてもにぎわいます。果てしなく広がる氷の海、日替わりで展開される非日常の風景は「ここは本当に日本だろうか」と、ため息が出るほどです。
プユニ岬

知床の雄大さを目と肌で感じる! オシンコシンの滝と夕陽台

「オシンコシンの滝」は、斜里町市街地から知床の中核地ウトロへ向かう、国道334号線沿いで見られる名爆。落差約50m、流れが二つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、「日本の滝100選」に選ばれています。滝の間近まで行ける階段があるので、時間があればぜひ上ってみましょう。水しぶきとマイナスイオンをたっぷり浴びながら大迫力の撮影が楽しめます。冬も凍らず、通年鑑賞可能です。
オシンコシンの滝
「夕陽台」は、国設知床野営場の一角にある展望台で、その名のとおり知床一の夕陽ビュースポットです。オロンコ岩と三角岩を手前に眺めながら、オホーツク海に沈む夕陽は、まるで絵ハガキのよう。波に広がるオレンジ色のラインに見とれ、日没直後のグラデーションが美しい「マジックアワー」までじっくり堪能しましょう。とくに冬、流氷の海に沈む夕陽は知床ならではの絶景です。
夕陽台

視点を変えて、知床を一望! オロンコ岩と知床峠

「オロンコ岩」は、ウトロ港の入り口に鎮座する高さ約60mの巨岩。約170段の石段があり、頂上まで上れます(積雪時期は閉鎖)。登山感覚で頂上にたどり着くと、そこは別世界。岩礁まで透けて見えるほど澄み渡ったオホーツク海や、行き交う観光船、知床連山が見渡せます。エゾシカが上ってこられないので、原生からの植生が保たれているのが特徴。とくに初夏は多種多様な花々が出迎えてくれます。
オロンコ岩
「知床峠」は、斜里町ウトロと羅臼町(らうす)湯ノ沢を結ぶ知床横断道路(23.8km)の頂上に位置する峠。知床連山の最高峰、羅臼岳が眼前に開け、晴天時は遠く北方領土国後島の姿も。知床横断道路は10月下旬から4月下旬は通行止めになる「日本一通行期間の短い国道」です。急カーブが連続しますが「知床に来て良かった」と思える、海と山の大パノラマが広がっています。
日本一通行期間の短い国道
知床八景は、知床に来たならはずせないゴールデンルート。ただの景勝地ではなく、海・川・陸にまたがる動植物の生態系の豊かさが感じられるはず。世界自然遺産を舞台に、五感をフルに使って遊んでみませんか。

スマートポイント

知床の中核地・斜里町ウトロではエゾシカバーガーやコケモモソフトクリームなど地元グルメのファストフードが楽しめます。ただし食べ物のポイ捨ては、ヒグマやキツネなど野生動物が餌付いてしまうので、厳禁です。

八景を全部巡るには駈け足で1日、余裕があれば2、3日。オシンコシンの滝や夕陽台、オロンコ岩、プユニ岬は市街地からアクセスが良く、手軽に立ち寄れるスポットです。

天候により左右される知床八景巡り。悪天候時は、知床自然センターや知床世界遺産センターなど、自然保護関係の施設巡りも楽しめます。知床の自然は見るだけにあらず。動植物の生態を施設で学ぶと、面白さ倍増です!

ライターアイコン

ライターのオススメ

知床観光のハイシーズンは7、8月ですが、地元住民としては流氷が来る冬もオススメ。冬の知床八景は夏と違う顔を見せてくれます。フレペの滝遊歩道をスノートレッキングしつつエゾシカ観察するのがお気に入りです。

Writer : ナカヤマヨシコ

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北海道知床生まれ知床育ち。森歩きと街歩きを愛し、厳しくも美しい北海道の自然に寄り添いながら、生の情報をお届けしていきたいです。

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