明治3年、京丹後に創業した「和久傳旅館」に始まり、京都高台寺に料亭「高台寺和久傳」を開いたのが始まり。そんな高級料亭としても名高い「和久傳」が本格的な蕎麦と料理を楽しめるお店「五(いつつ)」をオープンしました。京都の高級料亭ともなれば敷居も高い気がして、二の足を踏んでしまう人も多いはず。でもこの「五(いつつ)」は料亭ならではの上品な雰囲気とお料理を楽しめつつ、しかもとってもリーズナブル。コース料理ではなく気軽に一品から頼め、サラリと蕎麦をいただきたい人も、一献を傾けたい人にも重宝します。京都府内外問わず、ぜひ一度足を運んでほしいお店。

もともとは典座料理(精進料理)のお店


「和久傳」は「高台寺和久傳」「室町和久傳」など京都府内にいくつかあるのですが、ここはもともと「紫野和久傳 大徳寺店」として典座料理、いわゆる精進料理を出すお店でした。そこを新たに蕎麦と料理の店として、2014年9月3日にリニューアル。1階はおもたせのお弁当や和煮、和久傳を代表するレンコンのお菓子「西湖」などが購入可能な販売スペース。大徳寺観光の帰りに、おもたせだけでも覗いてみる価値ありです。

2階へ上がると和風のバーのようなオシャレな雰囲気。大きなL字型のカウンターは10席ほどあり、テーブル席も3つご用意。カウンターや壁など木目調の素材が気持ちを落ち着け、清潔感のある内装。素敵な料理を提供してくれるのを予感させます。

和久傳シリーズで一品をいただけるのはうれしい

和久傳といえばほとんどのお店がコース料理を取り扱っていて、時間とお金とお腹に余裕がなければなかなか足を運べませんでした。でもここ「五つ(いつつ)」なら、一品から頼めるのでありがたい。

観光がてらランチに蕎麦をいただくのも良し、お酒と料理で好きに楽しむのも良し。普段使いにサクッと小腹満たしももちろんOK。

お酒はワインも焼酎も常備。ワインと天ぷらをいただきながら、最後に蕎麦でキリッと〆るなんて、和洋ミックスも楽しいですね。

一品料理で料亭のしつらえを感じる

「料理屋ではなくあくまでも蕎麦屋というスタンスでありたい」という大将の船越さん。その想いから提供される一品はスタンダードでありながらも、やはりどこかに料亭の味わい、しつらえを感じさせます。蛸やわ煮天ぷら(900円)は、蛸を煮て味付けした上で揚げた形。穴子天ぷらも煮穴子にしてから揚げるなどひと工夫加えたもの。

鴨の治部煮(1300円)は桃色の鴨肉が餡をまとって美しく、柔らかさも味付けも上品。自然にお酒が進んでいきます。
ニシン煮(1000円)は数日かけて炊いたもの。ホロホロと崩れる身は一品として頼めばお酒の肴にやはり絶品。ニシン蕎麦はこれが上に乗ってくるのだそう。

供されるお料理の表情も季節によって変化を見せ、そのたびに加わるひと手間もまた楽しみ。何度でも通いたくなります。

絶品蕎麦は1000円から!

「五(いつつ)」では細打ちと平打ちの2種の麺をご用意。京都の湧水、厳選された蕎麦粉とわずかなつなぎだけで打つ蕎麦は、香りもコシも豊か。のど越しもよくほんのりとした甘み、繊細な風味。

平打ちは特にオススメというだけあって、かなり幅広で出汁との絡みもよく食べごたえもあります。繊細な中にダイナミックさを感じさせ、個性的。

そして通常なら蕎麦屋のかえしは一種類。でもこちらでは数種類のかえしを用意し、ひとつの蕎麦をきちんと一品一品仕立てて提供。ここにもまた料亭ならではのこだわりを感じさせます。ところが出汁そのものは料亭の味とは全く別に考え、蕎麦に特化したオリジナル。しっかりとした輪郭、コクのある味わいで蕎麦がまた引き立つのです。季節に応じた限定メニューの蕎麦も旬の素材があしらわれ、四季を感じるには雄弁。

きちんと〆で大満足

蕎麦を堪能した後は蕎麦湯の登場、というのはいつものこと。ただしこちらで蕎麦湯を味わわなかったらもったいないかもしれません。トロリとした濃度は、見ただけでカラダが温まりそう。そしてしっかりコクのある出汁と合わさると、絶妙な風味を醸し出します。すべて飲み終えてしまう人が多いほど、この蕎麦湯は人気の〆。

また「七宝」と呼ばれるお菓子とお茶で最後のくくりとするのも良い
でしょう。
こちらはクルミや松の実、大徳寺納豆やゴマなどを寄せた和菓子。ドイツのお菓子をヒントに作られたもので、和菓子のような和菓子ではないような、でも誰もが喜びそうな一品。この「七宝」とお茶というセットメニューもあるので、午後のひとときのティータイムにもオススメです。

スマートポイント

突然料亭へ行くよりも、まずはここへきて和久傳さんの雰囲気を知ってから、本場の料亭へ行くというスタイルもあります。

コースやセットメニューもあり、4000円から~。おまかせでその日のオススメがちょっとずついろいろ食べられます。このお値段なら申し分なし。

菓子「七宝」は、注文してテイクアウトの形ならお持ち帰りも可能(1階のおもたせコーナーとは別)。

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大将の気さくな人柄、細やかな気遣いと丁寧なお料理に癒され、それでこのお値段なのかと思うと幸せいっぱいになります。

Writer : 鈴木ナナ

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人間観察、食べ歩き、酒場めぐり、映画、旅が好き。魑魅魍魎の住む京都で、毎日よそもんの観光気分。

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