風情たっぷりのくつろぎ空間
環奈でまったり和スイーツを

おもてなしの心を感じる粋な計らい

環奈がオープンしたのは、2014年10月。観光業に従事した経歴があり、旅館やホテルをしたいと思っていた店主の池尾嘉奈子さんが、旅館に来たみたいなくつろぎを感じてもらえるようなカフェを、と開店に至りました。「感じる・歓び・寛ぐ・観る・関わる」の5つの「カン」をつなげ、「奈良で環（わ）」にするというコンセプトがあります。

席に座るとまずは、温かいお茶とお茶請けが出されます。ほっと一息、心和む粋な計らいです。とてもおいしいこのお茶は、奈良の農園から届く大和茶のほうじ茶。「奈良に来てくれてありがとう」との歓迎の意を込めたおもてなしの心を感じます。

坪庭を見ながらまったり

カフェ部分は、奥の二間続きの和室です。季節の歳時記に合わせた和のしつらいが、部屋の雰囲気になじんでいます。「間接照明にもこだわった」という池尾さん。和紙の照明器具が部屋の雰囲気づくりに一役かっています。
どの席からも見える2坪ほどの坪庭も緑と石燈篭が美しく、情緒を高めます。この庭はよっぽど寒かったり暑かったりしない限りはオープンにしているそうで、景色を見ながらゆっくりできるのも自慢の一つです。

乙女心をくすぐる絶品和スイーツ

環奈の一番の人気は、乙女心をくすぐる和スイーツです。一番人気は「抹茶チョコフォンジュ」（1,100円）。これはフルーツやスイーツなどを、特製抹茶ソースにつけていただきます。甘さ控えめで抹茶の味がよくきいた特製ソースは絶品。残ったソースに温めたミルクを入れてもう一度楽しむことができます。こちらもかなりおいしく、一粒で二度おいしいのも人気の秘密かも。

そして、「環奈の小箱」（1,350円/抹茶付）もおすすめメニュー。10種類以上の和スイーツが入った3段のお重です。一段ごとに開ける喜びもあり、三色くし団子や桜餅、葛餅といろいろ食べたい女子にもってこいの一品です。また和スイーツは、春は「いちごチョコフォンデュ」、夏はミルクと練乳を凍らせた氷で作った「抹茶みるく氷」、秋は「おいものフォンデュ」、冬は「葛餅入り甘酒」など、常に季節限定のメニューがあるのもうれしいところですね。

食事メニューも環奈ならでは

食事メニューも奈良にこだわった粋な演出付きです。「大和の茶がゆ」（1,000円）は七輪の上にかきもちを乗せて、はけでしょうゆを塗りながらあぶります。それを茶粥に入れて「ジュン」といわせて食べる一品。

また「鯛だし茶漬け」（1,100円）は、鯛味噌を入れて握った焼きおにぎりを抹茶風味のおだしにひたしています。多彩な薬味も楽しみな一品です。食事やスイーツメニューに使う抹茶は、奈良の老舗、田村青芳園茶舗の商品を使っています。

こだわりの雑貨やおみやげ

店の入り口部分には、池尾さんセレクトの奈良のお土産が並んでいます。店で使うコースターなどの雑貨から、店で使う食材、そして池尾さん手作りのオリジナルピアスやイヤリングも並んでいます。


お土産コーナーの一角にもカウンター席があり、座敷席が苦手な方などにも配慮しています。お客さんは、ランチを食べて食後のスイーツを楽しんで、かなりゆっくり環奈での時間を楽しむそうです。若い方は「おばあちゃんの家に来たみたい」と喜び、シニア層は「ちゃぶ台うちにもあったのよ」と懐かしみます。男性の一人客がゆっくり読書を楽しみに来られることも。それぞれが思い思いの環奈の時間を楽しんでいます。