神戸市立博物館
1982(昭和57)年に市立南蛮美術館と考古館を統合して開館した神戸市立博物館。「国際文化交流、東西文化の接触と変容」をテーマに、歴史ある港町神戸らしい展示が行われている人文科学系の博物館だ。
国宝の銅鐸(どうたく)
収蔵品は、国宝の銅鐸(どうたく)・銅戈(どうか)をはじめ、南蛮紅毛美術や神戸に関する美術資料、和ガラスを中心としたガラス器や文献など、およそ7万点。有名な礼拝画「聖フランシスコ・ザヴィエル像」(重要文化財)も同館の収蔵品だ。資料保存のため常設展示されているものは少ないが、特別展示・企画展示で公開される。

常設展は、神戸の歴史を知りたい人におすすめ。原始・古代の神戸から港町、旧居留地へと発展していく様子を知ることができる。神戸らしく、ファッションにも注目した見どころいっぱいの博物館なのだ。

建物も文化財、昭和初期の名建築

明治以降、外国人居留地だった旧居留地の中心地に神戸市立博物館はある。京町筋という南北に通る大きな道路沿いだ。1935(昭和10)年に竣工した、旧横浜正金銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用している。正面には、古代ギリシャの列柱様式の円柱が並ぶ建物で、国の登録有形文化財だ。
入口
館内には、銀行のカウンターがあった吹き抜けのホールや金庫室を利用した展示室、美しいステンドグラスなど、当時の面影が残っている。
ステンドグラス

原始・古代の神戸を展示、国宝の銅鐸も

神戸における原始・古代の様子を伝える展示がある。神戸市立博物館の一番の見どころといえるのは、国宝の「桜ヶ丘銅鐸(どうたく)・銅戈(どうか)」ではないだろうか。
桜々丘銅鐸(どうたく)
銅戈(どうか)
弥生時代中期(紀元前2~1世紀)のもので、神戸市灘区桜ヶ丘町から14口の銅鐸と銅戈7口が発見された。展示では、銅鐸に描かれたカエルやヘビなどの動物や人の姿の解説もあり、古代ロマンをかき立てられる。

他には、弥生時代後期(2世紀ごろ)の住居を参考にして作られた復元模型。
復元模型
4世紀末頃に造られた兵庫県で最大の前方後円墳「五色塚古墳」の模型が展示されている。
前方後円墳の模型
仏教伝来の頃の遺跡からは、中国・朝鮮との交流が垣間見られ、神戸(兵庫)の港が海外とつながっていたことを知る展示になっている。

港町神戸発展の歴史に注目

江戸時代になると海上交通が発展し、神戸は兵庫津を中心ににぎわった。鎖国政策が終わりを迎え神戸開港後は、海外との貿易でさらなる繁栄を見せる。外国人居留地の様子を再現した2種類の模型は必見だ。
1897(明治30)年頃の模型
1つは1897(明治30)年頃の姿。もうひとつは、1940(昭和15)年頃のもので、神戸市立博物館の姿もある。神戸が近代都市へと変わっていく様子がよく分かる。
1940(昭和15)年頃の模型

明治時代の産業発展は劇的なもので、当時を振り返る展示も見どころの一つだろう。海外からもたらされた洋家具や印刷機・マッチ製造などの新しい産業、異人館の一部を移築した展示など、明治時代の活気ある神戸を知ることができる。
異人館の一部を移設した展示
文明開化時の女性の髪型などファッションにスポットを当てた展示も神戸らしい。
「びいどろ史在庫コレクション」
他には、びいどろ・ぎやまん・ガラスの名品を集めた「びいどろ史料庫コレクション」も見どころだ。

ココでしか買えないザビエル

博物館内のショップでは、「ここでしか買えないもの」を見つけるのも楽しみの一つではないだろうか。
誰もが一度は見たことのある礼拝画、フランシスコ・ザビエルの絵(聖フランシスコ・ザヴィエル像)は、神戸市立博物館の収蔵品。実物の展示はめったにないが、館内のミュージアムショップでは、クリアファイルなどの限定商品が販売されている。
博物館内のショップ
礼拝画のレプリカは、子ども向けの学習室に飾られている。

館内での休憩には、喫茶室「エトワール」がある。落ち着いた店内と装飾は、まるで宮殿にでもいるような感じだ。メニューには、ドリンクや軽食、ケーキセットなどがある。時間を忘れて見入っても、休憩を取りながらじっくり楽しめるだろう。
喫茶室「エトワール」

神戸市立博物館の展覧は人気も高く、県外市外から訪れる人もいるほど。豊富な収蔵品を、企画展に合わせて常設展で展示するので、見逃さないようにしよう。

スマートポイント

入場料は展覧会などによって異なるので注意。割引は「KOBE PiTaPa」や周遊バス「シティー・ループ」、神戸ファッション美術館との相互割引などがあることも。事前にチェックしておこう。

神戸の歴史を知りたいならココ。子どもたちが楽しめる仕掛けもいっぱいだ。銅鐸のレプリカを鳴らしてみるなど、触れながら学べる体験学習コーナーや映像で学ぶコーナーもある。

展覧会にもよるが、昼間は混雑する場合がある。オススメの時間帯は、開館30分後か閉館前がゆっくり鑑賞できそうだ。

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ライターのオススメ

南蛮美術など多くの収蔵品を持っていながら、常時展示できていないのは残念だが、展覧会に合わせた工夫を凝らしながら収蔵品を展示しているので、企画展目当てで訪れたとしても、絶対常設展も見るべきですよ。

Writer : 塚本隆司

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