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2016.11.29

[石垣島]日本最古の発祥の地
で蘇るアクセサリーR's story

writer : 池田麻紀

石垣島のシンボル、サザンゲートブリッジのたもと、潮風薫る港町に今春オープンしたアクセサリーショップ「R’s story」。風通しの良い開放的な店内には、八重山の歴史や自然をイメージしたデザインの本格的なアクセサリーが並ぶ。地元産の貝やガラス、シルバーを使い、熟練の技術で一つひとつ丁寧に作られた作品には、遠い昔から語り継がれる八重山の歴史、先人達の想いが込められているそうだ。その壮大な八重山ストーリーを聞きながら、アクセサリーを選ぶ時間は、きっと旅の特別な思い出になるはず。
R's story外観
R's story店内
アクセサリー

アクセサリー発祥の地で蘇るオリジナル作品

オーナーでもあり、作品のデザイン、制作までをこなす中村玄斗さんは、元ダイビングインストラクター。アクセサリーを作り始めた時、考古学者であるお父様の影響もあり、アクセサリー(装身具)の歴史を調べた。すると、何とここ琉球地域が日本最古の発祥の地だということがわかったそう。
中村玄斗さん
特に琉球王朝時代以前から、ここ八重山地域でお守りとして使われていた貝と、それぞれの持つ意味を調べるうちに、太古の人々の生活と装身具が紡ぎ出すロマンに想いを馳せるようになった玄斗さん。その古代の琉球アクセサリーを現代に復活させるとともに、アクセサリーにまつわる八重山ストーリーを伝えていきたいと、2016年3月にR’s storyをオープンさせた。
店名のR’sはまさに玄斗さんの五つの熱い想い〜Ryukyu(琉球)、Roots(起源)、Renaissance(復活)、Romance(伝奇)、Reality(真実)〜が込められている。
琉球アクセサリー

こだわりの八重山産、シェルジュエリー

日本では旧石器時代より、貝はお守りや魔除けとして人々に利用されていたそう。お店や家の玄関に貝を飾っているのを見たことがある方もいるだろう。例えば夜光貝は、悪いものをよせつけないなど。海人はそれをお守りに持っていくのだ。しかし貝そのものは大きくてかさばるので、小さく加工して身に着けたことが、装飾品の始まりという説がある。
 店内の作品に使用されている貝も、それぞれに意味や歴史があり、その話を玄斗さんから聞くのも大変興味深く楽しい。材料になる貝は、八重山地域で採れる貴重なものが多く使われている。コストはかかるが、「八重山産でなければ真意が伝わらない」と玄斗さんはこだわる。時間と手間をかけて大切に作り出す作品は、一つひとつがジュエリーと呼びたいほど、特別な輝きを放つ。
こちらは「悪いもの(邪気)を寄せ付けない」という意味が込められている夜光貝やタカセ貝を使ったピアス。
夜光貝やタカセ貝を使ったピアス
フォーマルシーンにも活躍しそうなこちらは、黒蝶貝に14kgfのチェーンを合わせたシックなデザイン。黒蝶貝は、真珠を育てる母貝なので「子どもを守る」という意味があるそう。お母さんや奥様へのプレゼントにもおすすめ。
黒蝶貝のネックレス

想いのこもったお土産がきっと見つかる

こぢんまりとした店内で、置いてある作品は決して多くはないR’s story。しかしカジュアルからフォーマルなテイスト、老若男女誰にでもマッチしそうな、さりげない守備範囲がいい。どれもとても上品で、何より高品質なので、大切な人へのお土産選びにも間違いない。
例えば、ピンクのグラデーションがこれからの季節に彩りを与えてくれるコンク貝を使ったシリーズ。コンク貝には昔から安産や子宝に良いといわれているので、出産を控えた人への贈り物としても人気。(ちなみにこのコンク貝はカリブ海産を使用しているが、これにもちゃんとした理由がある)
コンク貝を使ったシリーズ
コンク貝のピアス
こちらはフィッシュフック(釣り針)をイメージしたボリュームのあるネックレス。ポリネシア諸島より世界各国へ広がったといわれているフィッシュフックは、古代八重山にも伝わったとされている。その時代、八重山に生きていた人々にはマブイ(魂)を守ることが大切とされていた。そして、なんと、八重山、琉球地方で発見されたフィッシュフックの針先が左胸へ向いている物しかないとのこと。「きっとマブイ(魂)が抜けないように、つなぐ、紡ぐ道具として、フィッシュフックを身に付けていたのではないですかね。その想いを形にしました」と玄斗さん。また、ガラスで作られたフックの中には、細かい波が表現されていて、角度によって模様が違って見える遊び心も楽しい。
フィッシュフック(釣り針)をイメージしたネックレス

神業のガラス玉アクセサリーは必見!

こちらは玄斗さんが、厚く信頼しているガラス職人さんとの共同作品。玄斗さんがイメージする八重山の美しい自然を見事に表現されている。
こんな小さなガラス玉の中に閉じ込められた、押し寄せる波や渦、色鮮やかなサンゴ達。その技術力に思わず目を見張る。
ガラス玉アクセサリー
八重山の美しい自然を見事に表現されているガラス玉
「世界に誇る八重山の海やサンゴに興味を持っていたただければ」と八重山を愛する玄斗さんだからこそ作られる、美しくも、メッセージ性のあるアクセサリーも魅力だ。

また、使われているガラスは通常のアクセサリーに使われるものとは違う、耐熱・硬質ガラスで、不純物が少ないため、非常に透明度も高く、軽くて丈夫なガラスというのもいい。

オーナーの人柄が作品に負けないほど魅力のお店

玄斗さんが作るアクセサリーは、「永く身に着けられるもの」であることも大きな魅力だ。材料は海水・真水にも強い貝やガラス玉、シルバーがほとんどで着けたまま海に入っても、お風呂に入っても大丈夫とのこと。ダイビングインストラクターや海人のお客さんの愛用者も多いのも納得だ。万一の時でも、「喜んでメンテナンスさせていただきます。ずっと身に着けていただきたいので」と安心感たっぷりの玄斗さんの言葉がうれしい。
玄斗さん
R’s storyの魅力は、気さくだけれど、丁寧で安心感のある玄斗さんの人柄にもある。店内にはいつもお客様との楽しそうな笑い声が響く。また、素敵なソファがどっしりと置かれていて、「疲れたら腰をかけても、お子さんを休ませても、自由に使ってください。夕暮れ時、このソファに座って見る、夕日もきれいですよ」と玄斗さん。
素敵なソファ
八重山に対する深い想いを、最高の材料と技術で形にした、特別なアクセサリー達。居心地の良い空間で、玄斗さんの語る、壮大な八重山ストーリーを聞きながら、ゆったりとあなたのお気に入りを選んでいただきたい。
アクセサリーのアップ

スマートポイント

  • オープン早め、クローズ遅めと、観光の前後や隙間に行ける営業時間が魅力。
  • オーダーも喜んで受け付けるそうなので、玄斗さんに気軽に相談してみて。作品は「creema」でも販売している。
  • お向かいにある「パン・ドゥ・ミー」は石垣で一番老舗のパン屋さん。ボリュームもあり種類も豊富で、ショッピングの後にはぜひ寄る価値あり。

ライターのおすすめ

ぜひ少し時間に余裕をもって、玄斗さんから作品の紹介や八重山の話をうかがいながら、ゆっくりと選んでもらいたい!きっと素敵な旅の思い出になり、贈る相手にも想いが伝わること間違いなし。また、一点物も多いため、ビビッと来たら後悔しないように即買い!

池田麻紀

三児の母。アロマ屋さん。島の小さな手作り市「ぬちぐすい市」を主催。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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