石垣島が誇る景勝地「川平湾」
石垣島が誇る景勝地「川平湾」。沖縄のガイドブックでも大人気の観光スポットで、空の青と木々の緑を繋げるような、海の豊かなグラデーションはいつまでも眺めていたくなります。ただ、川平を訪れて海だけ観て帰るのはもったいない!近くの山の中にある窯元「南島焼」まで足を延ばしてみましょう。カラフルな色使いの焼き物と、自然に囲まれたのどかな環境に、誰もがきっと魅了されますよ。

川平湾のすぐ近く「南島焼」への道

「南島焼」の窯元への看板
川平から「南島焼」の窯元を訪れるには、207号線から79号線を東方向に進んですぐのバス待合所から、山方向に右折します。そこから窯元までは約1km。各所に看板が出ているので、迷うことはありません。
窯元ヘ続く細い道
山を登るにつれて、写真のような道を入っていきます。この道で大丈夫?と、ちょっぴり不安になりますが、窯元はもうすぐそこにあります。
色とりどりの緑に囲まれたギャラリー
こちらが窯元のギャラリーです。色とりどりの緑に囲まれ、まったく違う速度で時間が流れているのが、感じられます。
看板犬の「ジン」
犬の「ジン」がのんびりと寝転がっていることがあるので十分に気をつけて駐車してくださいね!

母と娘、ふたりの陶芸家が織りなす色彩美

カラフルな色使いの南島焼
南島焼は、奈美・ロリマーさんと、キャサリン・ロリマーさんの窯元です。京都やニュージーランドなど、さまざまな場所で陶芸を学ばれた奈美さんが、川平に窯元を構えられたのが1977年。娘さんであるキャサリンさんは、2013年より本格的に陶芸家としての活動を始められ、石垣とニュージーランドとを行き来しつつ、作品制作に取り組まれています。
奈美さんの作品
キャサリンさんの作品
石垣の動植物を描いた作品に特徴のある奈美さんの作品と、幾何学的な文様に特徴のあるキャサリンさんの作品は、一見すると方向性が異なるように思えますが、どちらもとても焼き物とは思えないカラフルな色使いが特徴です。

焼き物にこめられた確かなこだわり

方向性が異なるがどちらもカラフルな色使い
見てるだけで楽しい作品
沖縄の伝統的な建物といえば、漆喰(しっくい)の白と瓦の赤のコントラストが美しい「琉球赤瓦」。その赤瓦からも想像できるとおり、島で採れる粘土は赤土です。同じ赤土とはいえ、焼いたときの収縮率は採れた場所ごとに違いがあります。異なる収縮率の粘土を混ぜて使うと、焼いた時に割れやすくなるため、土の個性を丁寧に調べるところから作業は始まり、作品の完成までは少なくとも4ヶ月を要します。
粘土も釉薬も天然もののみ
「粘土はもちろん、うわぐすりである釉薬(ゆうやく)なども化学薬品を混ぜずに、すべて天然のものだけで作っているんですよ」と説明されたキャサリンさんに、その理由をお聞きしました。薬品を使うと母の手が荒れるので、という優しい言葉のあとに、「大量生産の世の中で、やっぱりちゃんと愛着が持てるものを作りたいですよね」と確かなこだわりの光る答えが返ってきました。

アカショウビンの声が響く、しずかな時間のなかで

土の個性を丁寧に調べる作業
作品の制作依頼は、かなり先まで予約で埋まっている状況だそうです。冬季に開かれる「石垣島やきもの祭り」でも、例年、商品がすぐに売り切れてしまうため、「今からせっせと作らないと、来てくれる方に申し訳なくて」と奈美さん。滑らかに筆を動かしながら、焼き物をつくる手順を丁寧に説明してくださいました。
火の鳥の異名をもつアカショウビン
工房の外から、奈美さんの作品のモチーフとしても登場するアカショウビンの鳴き声がキョロロロ…と聞こえてきます。アカショウビンはカワセミの仲間で、「火の鳥」の異名を持ちますが、作品ではとても可愛らしく描かれています。
窯元に流れるゆるやかな時間
のんびりとした空気に満ちた石垣島。その源泉のひとつは、もしかするとこの窯元にあるのかもしれません。好きなだけ見ていってくださいね、という奈美さんとキャサリンさんの言葉に甘えて、窯元に流れるゆるやかな時間を、心ゆくまで堪能しました。

スマートポイント

南島焼の窯元の庭にある大きなレンブの木や鳳凰木は、奈美さんが川平に移住されてから植えられたものです。様々な植物が育てられていますので、気になった花や木があれば、ぜひ聞いてみましょう。

川平にある手作りそば&ジェラートの店「おいシーサー遇」には、島の窯元の作品が置かれており、購入することもできます。窯元に関する情報収集にも便利。

11月下旬から12月上旬に石垣島を旅行する場合は、「石垣島やきもの祭り」の開催日程を確認しておきましょう。八重山のさまざまな窯元の作品が集まる、素敵な焼き物市です。

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ライターのオススメ

焼き物といえば食器を思い浮かべますが、イヤリングなどのアクセサリーも充実しています。おすすめは髪留めの「ボタ子」。大サイズはゴム付きでもひとつ600円。女性に大人気で、自分と友人用にいくつも買う方も。

Writer : 光森裕樹

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歌人。様々な土地を旅する中で石垣島に惹かれて移住。のんびりとした豊かな時間を感じるための情報をお届けします。

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