東山紀之さんが主演を務めた1993年の大河ドラマ「琉球の風」。その撮影時にオープンセットとして建てられたのが現在の「体験王国むら咲むら」であり、体験をメインにした観光地です。
その施設内にある「琉球武家屋敷 謝名亭」は、ドラマの撮影時に位の高い武士であった謝名親方の屋敷として利用され、その名残りから「謝名亭」と名付けられた店名。現在は木造赤瓦の食事処になっています。
広い畳間でくつろぎながら沖縄そばや沖縄料理をいただくと、琉球王国時代にタイムスリップした気分!…になるかはわかりませんが、昔ながらの沖縄の生活空間を垣間見ることができます。
グルメ
2015.11.11
木造赤瓦、広い座敷で沖縄そば
を堪能!琉球武家屋敷 謝名亭
writer : miya-nee(みやねえ)
とにかく広い店内!畳間の和室席、座敷席もあり
木造赤瓦の建物入口を入ると、驚くのがその店内の広さ。2カ所に分かれた畳間は席の間隔が広めに取られ、満席状態でも隣のテーブルがさほど気にならない心地良い空間を保っています。
位の高い武将だった謝名親方だけに、その格に適した広さを確保した建物は、撮影当時からの設計。現在はこの広さが功をなして、結婚式の披露宴会場として利用されることも。夜は琉球舞踊観賞と琉球料理をセットした一般向けイベントを開催しています(有料)。
座敷席以外に椅子テーブルの席もあり、よく見ると畳間に直に置かれた椅子テーブル。洋のようで和のような空間はオープンセットをそのまま生かした造りとなっています。
大人数でも席の確保に困らない、東京から来た15名のご家族がそれを物語ってくれています。撮影のご協力、誠にありがとうございます。
店名がついた「謝名亭そば」とは!?
三枚肉・本ソーキ、てびち(豚足)がのった「謝名亭そば」は、細麺の亀濱製麺を使った沖縄そば(980円)。豚骨とかつおをベースに取ったダシは、タマネギ・長ネギ・シイタケの旨みが溶け込み、かつおダシが強めのさっぱり味。
三枚肉・シイタケ・ニンジン・青ネギにヒジキまで入った沖縄風炊き込みご飯のジューシーは、そばと一緒に注文すると200円から50円引き。
酢漬けの自家製ショウガをトッピングして、豪快に食べましょう。
最後に、謝名親方と店内装飾をご紹介
琉球王国の三司官だった謝名親方こと謝名利山、その仏間を現代風にアレンジしたレプリカ。
「津島氏に対し抗戦を貫いた不屈の政治家」とあり、薩摩の津島氏の兵団が琉球に侵略した際、謝名親方率いる王府軍がそれを迎え撃ち、一時は優勢な戦いだったが結果、首里城が包囲されて尚寧王は降伏することに。
その後薩摩に連行され、津島氏に忠誠する署名を拒み続け、打ち首の刑となった。最後まで圧力に屈することなく意志を貫いき、琉球の主権に命を捧げた政治家だった。
琉球漆器や沖縄のやちむん(焼き物)、そしてガラス細工など沖縄の美術工芸品が飾られた棚。艶やかな紅型の着物も展示されています。
体験王国むら咲むらの中にある「謝名亭」は食事だけでも利用でき、大人数でも席が確保しやすい読谷村の食事処。木造赤瓦の店内で、琉球王国時代にタイムスリップした気分!…になるかはわかりませんが、気になる人はぜひご利用ください。
スマートポイント
- メニューは沖縄そばをメインに、沖縄料理の定食や沖縄そばの焼きそば、洋風のタコライスなどもあります。
- 謝名亭がある「体験王国むら咲むら」は、100種類以上の体験メニューがあり、一部は事前予約制。鮮やかな朱塗りの建物やシーサーの置物が点在し、徒歩5分ほどで天然ビーチに行けます。
- 読谷村の観光地、残波岬まで車で約5分。遊歩道を歩けば断崖絶壁の絶景に出合え、サンセットのスポットとしても有名。
ライターのおすすめ
ゴロリと昼寝がしたくなる広さと居心地の良い畳間は、夏場ならクーラーが効いた涼しい店内で散策途中にひと休憩。建物横に専用駐車場があり、車でサクッと立ち寄れる便利さ。
miya-nee(みやねえ)
JTBの元ツアーコンダクター。現在はライターをはじめとして、Web講師、カメラマンなどと多岐にわたる仕事に取組む。
INFORMATION
スポット名 | 琉球武家屋敷 謝名亭 |
---|---|
住所 | 沖縄県読谷村高志保1020-1 |
ジャンル | 沖縄そば |
電話番号 | 098-958-1110 |
料金 | ~1,000円 |
営業時間 | 11時〜18時30分、最終受付18時 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
備考 | HP:http://jyanatei.murasakimura.com/ |