小高い丘の住宅地に、ゆらゆらと揺れるのれんが涼しげ。那覇市に樋川にある「あめいろ食堂」は古民家で営む定食屋さんです。懐かしい空間にくつろぎながら、土鍋のご飯に野菜の和え物、お漬物、丁寧に作られた和の献立をいただきます。

記憶をくすぐるレトロな佇まい

外観
この外観をひと目見て、皆さんはどんな世界をイメージしますか?ジブリの世界?ALWAYS(三丁目のほう)? 私は川上弘美さんの小説を思い浮かべました。「センセイの鞄」だったり、「どこから行っても遠い町」だったり。
内観
古めかしいのにぼんやりと記憶に刷り込まれているような、馴染みのある空間。店主の宇浦恵子さん(ご結婚されてううら姓に。ううらけいこさん、その響きもなんという美しさよ!)がこの物件に初めて出合った時の心境たるや、ひと目ぼれにも似た感覚だったと話します。
置き物
かくして昭和の一軒家に再び風が通り、恵子さんが集めていた机やランプが同居するようになると、お店はめきめきと輝き出しました。置き物の白い虎も、図工の時間に座っていた角椅子も、なんとなくうれしそうに役割を果たしています。

和食とかちゅーゆの優しい味わい

料理を運ぶ奥さん
あめいろ食堂でいただけるのは和食をメインとした家庭料理です。季節や日によって献立が変わり、ランチタイムには常時3~4種類のメニューを用意しています。
和食メインの家庭料理
サーモンのフライ
本日の主役はさくさくに揚げたサーモンのフライ。それにゴーヤーの梅紫蘇和え、グリーンサラダにはパッションフルーツで酸味を少々。ちょっぴりエスニックなクミンの香りも鼻をかすめて、食べ進めるごとにいろいろな風味や食感を感じられます。
かちゅーゆ
湯気が立ち上るお椀の中身はかちゅーゆ(鰹湯)。読んで字のごとく鰹節をお湯で割ったお汁で、沖縄の家庭では昔から飲まれているおふくろの味です。添えてあるお味噌を溶いていただいてくださいね。

おかずを引き立てる土鍋ごはん

ご飯を炊く土鍋
沖縄の野菜をたっぷり使い、丁寧に作られた家庭の味。一番のこだわりは何ですか?と聞くと、恵子さんが教えてくれたのは8合炊きの立派な土鍋(とご主人の隆通さん。笑顔が爽やか!)。五分づきのお米を日に何度も炊いているそうで、土鍋ならではの風味とお焦げが料理の美味しさをより一層引き立てます。
コーヒー豆
食後は自家焙煎のコーヒーとともに、ゆるやかな音楽に耳を澄ませる。再び空間にじっくり浸るとえもいわれぬ幸福感で満たされます。ごくごくたまに2階席で寝てしまう人がいる、そんなお話も納得してしまうほどリラックスできるから不思議です。

夜はお酒と一緒にゆるりと過ごす

メニュー
夜の時間には単品メニューとお酒でさらにゆっくりと。女性一人でも入りやすいお店なので自家製ジンジャーサワーや梅酒をおともに、たまにはぼんやり過ごすのも良いかもしれません。
オーナー夫妻
「旅行の最終日、沖縄料理に少し飽きたらどうぞ」と話す宇浦さんご夫妻。最後とはいわず、二日目も三日目も訪れたくなる古民家食堂。その奥深い味わいはじんわり心に染み込みますよ。

スマートポイント

2階は座敷スペースにテーブル席が四つ。靴を脱ぐのでお子様連れでも気兼ねなく過ごせます。

和の料理がメインですが、日によってはラフテー丼などの沖縄アレンジが入ることも。日々献立が変わるので毎日通っても飽きません。

喫茶利用もOKです。こっくりと深い自家焙煎コーヒーと焼き菓子をどうぞ。

J-TRIP沖縄ツアー
ライターアイコン

ライターのオススメ

空間にまったり、食事にまったり。このテイストでぜひゲストハウスを開いてほしいです。ちなみに現在一軒家の引っ越しをご検討されているそうなので、「うちの古民家使ってよ!」という大家さん。いましたら至急宇浦さんまでご一報を。

Writer : 阿久津彩子

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得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。

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