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グルメグルメ

2016.10.09

沖縄食材とイタリアンの融合
ibiscoでワインと美しきひと皿を

writer : 仲濱淳

わざわざ沖縄に来てまでイタリアン?
「沖縄でイタリア料理」という組み合わせに、あまりピンとこない人もお多いはず。しかし「イタリア料理ibisco(イビスコ)」においては、その心配は無用です。
沖縄だからこそ味わえるイタリアンが、ここにはありました。
イタリアン料理の一皿

沖縄の「山の手」の一軒家レストラン

「イタリア料理ibisco(イビスコ)」がある沖縄県那覇市のおもろまちは、いわば沖縄の山の手地区。高台にあり、高級マンションや立派な家が多く並ぶ高級住宅街として知られています。つまり、舌の肥えた人が多く住んでいる場所。そのような人達が満足できるような、こだわりを持つ飲食店がこの近辺には年々増えいるんです。ibisco(イビスコ)はそんなおもろまちの中の閑静な住宅街にあり、見た目は完全に一般の家。店名の書かれた旗があることで、かろうじてここが店だと認識できるほどです。
ibisco外観
カウンター席とテーブル席、合わせて22席ほどの店内。こじんまりとした店内ながらも、イタリアワインが何と約80種類もそろいます。ナチュラルな内装なので、肩ひじ張らずにワインと食事が楽しめそう。
店内

さりげなく沖縄を感じるイタリアンを目指して

安室優(あむろゆう)さん
イビスコのオーナーシェフの安室優(あむろゆう)さんは東京出身ですが、ルーツは沖縄。東京の神楽坂にある老舗イタリア料理店「カルミネ」で修業した経験を持つ本格派です。

安室さんが高校生の時、沖縄の親戚に連れて行かれた南城市の「カフェくるくま」から見える絶景に心打たれ、いつか沖縄で店を出す!という夢を持つように。その夢の実現の一歩として、沖縄の中でも都会であり、イタリア料理のニーズがありそうなこの地に店を構えました。

イタリアの知恵と沖縄の旬が詰まった料理

調理中の安室さん
安室さんは「沖縄の食材を県外に発信したい」と強く感じているといいます。せっかく沖縄にいるんだから、沖縄の食材にこだわりたい。ただし、前面に沖縄色を出し過ぎず、あくまでさりげなく。「『THE沖縄』という料理にはしたくないんです。メインとなる食材をはっきりさせて、無理せずに沖縄の食材を取り入れるようにしています。例えば、通常レモンで酸味を加えるところにパッションフルーツを使ってみたり」
フライパンで調理中の様子
作っている料理はあくまでイタリアン。それを忘れずにひと皿の一体感を大事にしながらも、沖縄ならではの食材を使い、地産地消を心がけているそう。
オリーブオイル
ただし、基礎調味料には必ずイタリア産を使用。「その土地の料理にはその土地で作られ育まれた調味料でないと、料理の根幹がぶれてしまう」とのこと。塩はもちろん、イタリア料理に欠かせないオリーブオイルについては、3種類を料理によって使い分けているそうです。

美しい料理をワインと楽しむ

南国らしい美しい色彩の料理
イタリアンに沖縄食材がさりげなく融合するように作られた料理。強過ぎないながらも、やはり南国らしい美しい色彩が目をひきます。
きまぐれサラダ
こちらは「きまぐれサラダ」。スターフルーツ、オクラ、うりずん豆、つるむらさき、島人参などが彩り豊かに盛り付けられたひと皿。旬の沖縄野菜がふんだんに使われ、それぞれに異なる食感と味わいを楽しめます。
マグロのコトレッタ
続いては「マグロのコトレッタ」。やはり沖縄で採れたマグロを用い、絵画のように繊細な飾り付けにはクワンソウや黄金芋(くがにいも)といった沖縄の野菜を使用。

どの料理にもたっぷりと沖縄の食材が用いられながらも、見た目も味もしっかりとイタリアン。このほかにも、ワインに合うさまざまな料理がそろいます。

ゆっくりと沖縄ならではのイタリアンを味わおう

お酒の並んだ棚
安室さんのこだわり溢れる料理を求め、リピーターが徐々に増えているそうです。「沖縄にバカンスで長期滞在している方とか、転勤で住んでいる方とかが多いです。観光客でも、何度も沖縄に来ているような方が多いですね」

そしてほとんどのお客さんが長居をするそうで、3時間は当たり前。「お客様にとって、ibisco(イビスコ)が一日の終着地になりたいんです。どこかに行く前の腹ごしらえではなくて、ワインと食事を楽しみながら、ゆったりとその日の疲れを癒せる店になりたい」お客さんの滞在時間を聞く限り、その目標もうほとんど叶っているのでは?
ibisco外観
沖縄だからこそ味わえるイタリア料理。
沖縄料理もいいですが、たまにはこんな”通”な店でゆっくりワインと食事を楽しんでみてはいかがしょう?

スマートポイント

  • 住宅街の中にあるので、事前にしっかりと場所を調べて行くことがおすすめ。
  • カウンター席があり、アラカルトメニューが豊富なので一人でも入りやすい。
  • ランチは週替わりのコース料理を1,500円から楽しめる。

ライターのおすすめ

誰かを連れて行ったらちょっと自慢できそうなぐらい、本当に隠れ家的なお店。そしてイタリアワインがここまで豊富なお店も、沖縄にはほとんどありません。沖縄旅行に慣れた大人のためのお店。

仲濱淳

沖縄の観光誌とウェブマガジンで、ひたすら情報を
かき集めてきた感覚を駆使して、旅に即効で役立つネタをお届けします。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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