店内
本格的なデミグラスソースと彩り豊かなデリカテッセンがランチでもディナーでもいただける地元で評判の洋食屋があると聞き、やんばるへのドライブがてら訪ねてみた。沖縄自動車道の許田インターからおよそ10km。名護から伊豆味に抜ける白銀場橋を左に折れて屋部川沿いにしばらく進むと噂の「BALANCO Kitchen and Delicatessen」が小さな川を見下ろすように緑の芝生の上に立っていた。フラットでシンプルな外観は洋食屋さんというよりもスタイリッシュなカフェのように見える。
おすすめの料理

ドア開けると、宮崎さんご夫妻が笑顔で出迎えてくれた。長崎に生まれ育ち独学で料理を始めたという祐介(ゆうすけ)さんと東京出身で店舗設計の仕事をしながらお店を手伝っている真己(まき)さん。お二人が2014年にオープンさせたこの店で特におすすめしたいのは、「ふわふわオムライス デミグラスソースかけ 」(870円)と「BALANCOプレート」(1,080円)、そして、「デリカプレート」(500円)。

看板メニュー「ふわふわオムライス デミグラスソースかけ」

ふわふわオムライス デミグラスソースかけ
最初に味わったのは「ふわふわオムライス デミグラスソースかけ」。BALANCO Kitchen and Delicatessenの自慢のデミグラスソースは評判通り。いや、想定以上のおいしさだ。

数種類の香味野菜、牛バラ肉、牛スジを焦げないようにじっくり煮込んで1週間。手間暇かけてようやく完成するデミグラスソースは、ちゃちゃっと作るソースにはない深い味わいが確かにある。小麦粉を丁寧に炒めて作ったルーのとろみと相まってお口の中で、素材が奏でるハーモニーはかけられた時間のぶんだけ研ぎ澄まされている。オムライスは小さく刻んだチキンと玉ねぎがトマトで味付けされ、ふんわりした卵とデミグラスソースとの相性が抜群。「懐かしい味」を超えたBALANCO の味がしっかり伝わってきた。
祐介さん
もともと祐介さんがこの道に入ったきっかけはデミグラスソース。
「祖母が若い頃から通っていた洋食屋さんに、小さい頃よく連れて行ってもらったんですよ。そこで食べたデミグラスソースの味が東京に来てからも忘れられなくて、自分で作り始めるようになりました。それまでは料理の勉強はしたことなかったんですけどね。なかなか再現できなかったのですが、ようやく形になっています」

手間暇かかる洋食を心地良い空間で

祐介さんと真己さん
職人が手間暇かけていいものを作り出すように、コツコツ地道に下ごしらえから始める洋食屋には以前から憧れを抱いていたという祐介さん。
「『本当にめんどくさい世界だから誰もやりたがらないんですけど、僕は好きだから続けられるんです』と笑顔で彼が語れるのは、手間暇かかっていることをわかってくれるお客さんがいてくれるからなんです」とすかさずフォローする真己さん。BALANCOという心地良い場所をデザインしたのは、沖縄に移住する前は東京で店舗設計の会社に勤務していた真己さんご自身だ。

テーブル席と座敷席

一人でキッチンに立つ祐介さんの「お客さんを待たせたくない」という気持ちを考えて席数は空間よりもかなり少なめ。子どもがいるお客さんには座敷席が必要だからと、角には靴を脱いでくつろげるフローリングの席をしつらえた。おめでたいことはみんなで祝う沖縄だから、パーティにも使いやすいように仕切りなしで空間構成を行ったという。真己さんのそうした場のデザインは、地道で真面目な職人的な料理に華やぎをもたせているようだ。

自慢のメニューを一度に味わえる「BALANCOプレート」

BALANCOプレート
続いては「BALANCOプレート」。ハンバーグ、エビフライ、ポークカツを一度に味わえる人気のメニュー。手ごねされたハンバーグと表面カリッと、中はしっとり揚げられたポークカツを引き立てるデミグラスソース。エビフライはもちろん自家製のタルタルソースで。下ごしらえに時間をかけて引き出された定番の味は、ひと味もふた味も違う仕上がりで、リピーターが多いのにも頷ける。
デリカプレート
東京あたりのデパ地下のお惣菜を沖縄でも楽しんでほしいと真己さんが考えたのが、1品150〜300円の日替わりデリカ。夕食にもうひと品ほしいという時に重宝するデリカは、テイクアウト以外にも店内で3種盛りの「デリカプレート」として楽しめる。

沖縄ならではの「オードブル」もリゾート客に大人気

オードブル
テイクアウトといえば、沖縄という土地柄から人気なのがオードブル。お盆や正月、卒業祝いに誕生パーティ。親戚が集まるおめでたい席では必ずといっていいほど利用される沖縄のオードブルは、フレンチやイタリアンの前菜とは違って、県外でよく利用される仕出しのような揚げ物や肉料理中心の盛り合わせ。BALANCO Kitchen and Delicatessenではすべてが手作り。「親戚の家で食べたオードブルがおいしかったから」と来店してくれるお客さんも多いらしい。また、やんばるのリゾートに来たお客さんからも、「ホテルでゆっくりワインやスパークリングを楽しみたい」と、オードブルの注文が少なくないのだそうだ。

自分だけのお気に入りメニューを

外観
このように、レパートリーが広いのもこ人気の理由のひとつらしい。「近所にある大学の学生さんにはオムライスが人気なんです。その大学ではうちはオムライスの店として認識されてるようです」と祐介さん。日替わりパスタが大好きで、来店するたびにパスタを頼んでくれるある常連さんは、ご自身のブログでお気に入りのパスタ屋さんとして紹介してくれているのだという。サラリーマンの男性にはハヤシライスの人気が高く、女性客にはいろんな味を楽しめる日替わりプレートランチのファンが多いというように、常連さんそれぞれにお気に入りのメニューが決まっていて、一人ひとりの中に「BALANCOは○○の店」というのが決まっているのだろう。そんなふうに旅先に自分だけのお気に入りのメニューがあるお店一軒ずつ増やしていくのはを素敵なこと。やんばるにお出かけの際はぜひBALANCO Kitchen and Delicatessenへ。新しいお気に入りが見つかるはず。

スマートポイント

ワインを宜野湾市の「目福口福」で、デリカをBALANCO Kitchen and Delicatessenで、パンを名護市の「Pain de Kaito」で買って、ビーチで贅沢にワインランチはいかがでしょう?

オードブルの価格は2,000〜5,000円です。二日前までにご予約を。

カフェと間違えられることが多いそうです。デザートはありませんので、食後の甘いものは近くの「しまドーナツ」で。

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ライターのオススメ

BALANCO Kitchen and Delicatessenからは美ら海水族館や、やんばるの山々、手つかずの東海岸にも30分〜1時間程度で行けます。ランチももちろんおすすめですが、デリカやオードブル(要予約)をテイクアウトして、沖縄ならではの自然の中で食事を楽しむのもおすすめです。

Writer : 福田展也

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目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。

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