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観光観光

琉球王国の歴史ロマンを堪能!
華麗なる首里城の楽しみ方

writer : 長嶺陽子

2015.09.27

沖縄観光で歴史ロマンを堪能するなら、外せない場所が首里城公園。
高台に位置していて見晴らしの首里城公園
沖縄は約140年前まで「琉球王国」として独自の文化を築いていました。その国の王様の居城であり、政治の中心地であり、また、祈りの聖地でもあったのが、首里城とその周辺一帯。この場所は、第二次世界大戦の大きな被害で焼け野原となってしまった状態から、1992年に国営公園として城を復元。2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として首里城跡などが世界遺産に登録されました。

首里城公園は高台に位置していて見晴らしのよさも魅力のひとつ。園内はアップダウンの大きな石畳の坂道や石段が多く、ひとまわりするだけでけっこうな運動量になるので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

琉球王国の歴史に思いをはせながら、ポイントポイントに注目して歩けば、意外な見どころや穴場がたくさんあります。首里城は知れば知るほど楽しめるスポットです。

それぞれの門の形に注目!

駐車場や総合案内所のある首里杜館から出発すると、最初に見えるのが守礼の門。2千円札にも使われ、沖縄の風景の代名詞になっている門です。
守礼の門。 2千円札にも使われている
この門の形は牌楼(ぱいろう)と呼ばれる中国式の飾り門。いわば出迎えの場です。幕末の時代にペリー一行をここで出迎えたという絵も残されています。そして、世界遺産の園比屋武御嶽石門を左手に見ながら進むと、立派な石の城壁とその上に木造のやぐらが乗った門が見えてきます。
石の城壁とその上に木造のやぐらが乗った門
これが、首里城の正門、歓会門です。門のアーチが描く曲線の美しさに注目してください。そこをくぐると右手上に見えてくるのが瑞泉門。
首里城の正門、歓会門
こちらは、城壁の間にある断ち切った柱の上にやぐらを載せた形になっています。これはアーチ型より古い造りで、形の違いによって造られた時代の違いがわかります。首里城にいくつもある門は形の違いに注目すると、歴史がくっきり見えてきますよ。

王国の歴史にゆかりの湧水

瑞泉門の近くでもうひとつ注目してほしいのが、門へ向かう石段の途中の右側にある「龍樋」と呼ばれる水が湧き出ている場所。
「龍樋」と呼ばれる水が湧き出ている場所
ここは首里城第一の泉で、琉球王国時代には国王の飲料水や中国の使者をもてなすための水として使われていたといわれています。水が豊富なことも、首里城が国王の生活の場所であり、政治の中心の場所となった理由のひとつです。また、湧水や井戸は沖縄で古くから神聖な場所として祈りの対象にもなっていました。
首里城第一の泉
見落してしまいそうな「龍樋」も歴史的な注目ポイントのひとつ。首里城にはこのような場所がいろいろあります。

無料エリアで歴史の香りを感じる

さらに石段を上り、漏刻門をくぐると見晴らしのよい場所に出て、いよいよ城の中央部が近づいてきます。
城の中央部
木造の建物の中央に空間があって、門の形になっている広福門の向こう側は広場になっています。左手が正殿などの有料エリアの入り口になっている奉神門。
正殿などの有料エリアの入り口になっている奉神門
右手は休憩所として利用されている系図座・用物座です。
休憩所として利用されている系図座・用物座
この右手をさらに奥へ向かうと、城内最高の聖地と呼ばれる首里城の祈りの場所・京の内や、那覇を一望できる展望スポット西(いり)のアザナなど、歴史の香りに満ちた場所に出合えます。このあたりの無料エリアを攻略するのも首里城ツウになる決め手かも。緑の香りが溢れる「京の内」は、ぜひゆっくり散策してみてほしいパワースポットです。
緑の香りが溢れる「京の内」

華麗なたたずまいの正殿

奉神門の先にある有料エリアへの入館料は大人820円。中国式の宮殿様式に和風の要素も取り入れた、華麗な佇まいの正殿は琉球独特の建築物です。やはり、この風景は沖縄観光に来たなら一度は目にしたいもの。
華麗な佇まいの正殿は琉球独特の建築物
南殿から正殿へと建物同士が通路でつながっている内部は、美術工芸品の展示物が充実している南殿、最近復元された黄金御殿、国王の玉座がある正殿など見どころが目白押し。また、日本的な木造建築の書院と鎖之間(さすのま)というエリアは利用料(310円)を払うと、琉球伝統菓子とさんぴん茶(ジャスミン茶)のサービスが受けられます。琉球漆器のお盆に載せて運ばれてくるお菓子は上品な甘さと香ばしさで、旅の疲れをいやしてくれる味。王国時代は王子や役人達の控え所だったという格調のある畳間で、おもてなしを受ける気分でくつろげます。見学中にほっとひと息つきたい時に、魅力的なサービスです。
最近復元された黄金御殿

歴史を知ってともっと楽しむ

首里城一帯の建物は単なる復元ではなく、戦争で壊滅的な破壊を受けたあと発掘作業や研究を繰り返して、資料を基にかつての王国時代の暮らしや文化を再現されたものです。遺構を傷つけないように、慎重に復元されているのも首里城一帯が世界遺産となった理由のひとつなのでしょう。今も続いている復元への道のりや琉球王国の歴史を知って、首里城を見るとおもしろさはぐっと増しますよ。
遺構を傷つけないように、慎重に復元
また、季節ごとに、旧暦八月十五夜の「中秋の宴」(2015年は9月26、27日)、きらびやかな琉球王朝絵巻行列などが再現される10月末~11月初旬の「首里城祭」、お正月の「新春の宴」など、衣装や作法を含めて昔ながらの行事を再現するイベントもあります。訪れる時には、ぜひイベント予定もチェックしてみて!

スマートポイント

  • 首里城公園内は無料エリアにも見どころがいっぱい。ぜひ、時間に余裕を持って散策してみて。
  • 比較的修学旅行などの団体が少ない夕方に訪れるのがおすすめ。特に、東側に位置する正殿は西日のほうが逆光にならず、記念撮影にもぴったり。
  • 琉球王国時代に造られた人造池「龍潭」など、周辺エリアの散策も楽しめます。

ライターのおすすめ

首里城は現在も正殿裏側の後宮・大奥にあたる部分が復元工事中です。北殿を出て石段を下りる時、そのあたりに注目してみるのもおもしろいです。

長嶺陽子

東京の出版社を経て沖縄へ移住し10年。那覇市久茂地にて夫とともに泡盛居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」を営む。

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