通称“ハートアイランド”。上から見た形から、親しみを持ってそう呼ばれるのが、沖縄本島からおよそ400km、八重山諸島の「黒島」です。周囲12.6km・10.02km²、島内至る所に牧草地が広がり、八重山ならではの、素朴で牧歌的な時間が、緩やかに流れます。
人口の10倍以上もいるという「牛」と、年に1度の「牛まつり」で知られています。また、透明度の高い周辺海域では、ダイビングも盛ん。もちろん、シュノーケリングも楽しめます。昔ながらの石垣や赤瓦屋根の古民家が残る集落に、桟橋、灯台など見所もちらほら。小ぶりで起伏もほとんどない、こののんびりした離島は自転車巡りが定番ですが、日帰りではなく一泊二日でのんびり巡るのが正解です。
柵の中に牛

島の産業を支える人口の10倍以上の牛、牛、牛!

何よりもまず目につくのが、数多の牛達。その数は、人口約220人に対して、3000頭を越えるといいます。畜産が基幹産業で、“牛の島”という異名を持つほどです。
草の中に牛
この島で生育する「黒島牛」は、ほとんどが高級ブランドの「黒毛和牛」です。生後数年で、全国各地に出荷され、「石垣牛」や「松坂牛」などの著名なブランド牛として売り出されます。そのため、島で見かける黒島牛は、やや小柄な印象を受けるでしょう。ちなみに、黒島牛を主材料に用いた特産品『牛しぐれ煮』は、お土産としても人気です。
また、毎年2月に行われる恒例の『黒島牛まつり』は、なんと抽選で牛1頭が当たる!という太っ腹企画で知られています。
牛のアップ

ダイビング&シュノーケリングも◎な八重山屈指の美ら海

沖縄本島周辺などに比べて、八重山の美ら海は開発の手が行き届いていません。特に黒島には川が無いため、生活排水はもちろん雨水さえ直接海に流れ込むことがありません。この、抜群の透明度を誇る周辺の海域は、海中公園にも指定されており、豊富な珊瑚とともに様々な生物達が棲息しています。その象徴として、4〜9月にかけて北西の『西の浜』に、3種類のウミガメ(アカウミガメ/アオウミガメ/タイマイ)が、産卵で上陸します。貴重な環境が保れた美しいこの海を求めて、年間多くのダイバーが訪れます。
砂浜と海
また、西側に広がる天然の浜『仲本海岸』は、八重山屈指の人気ビーチ。濃厚なリーフが広がり、シュノーケリングも盛んで、オンシーズンには多くの観光客で賑わいます。
仲本海岸

人気の宿&気になるお食事処を厳選紹介

信号も交番も無い島内には、集落が5つあります。9つある宿のほとんどが西側の仲本集落に集中しています。中でも、仲本海岸から徒歩数分『民宿のどか』(☎0980-85-4804)などが人気です。おいしいお食事に、客との適度な距離感も居心地が良いと評判。風呂場が2つある点や、全体を包む清潔感は、特に女性からの支持が高いようです。
民宿のどか
6店舗あるお食事処の注目は、港のすぐ前、黒島牛のモニュメントが目印の『ハートらんど』(☎0980-85-4995)。看板メニューの「自家製味噌そば」は、なんと味噌味の沖縄そば! コクが浸透した奥行きのある味噌味のスープは、暑い夏シュノーケリングの後にはピッタリです。
自家製味噌そば

国が認める美しい県道や赤瓦古民家集落など豊富な見所

見所は尽きません。中心地となる東筋(あがりすじ)集落から港に続く『213号黒島港線』は、日本最南端の県道。凛とした見事な直線は、国交省認定「日本の道100選」にも名を連ねます。
213号黒島港線
日本の道100選
その端にある地上約10mの展望台からは、島を一望できます。ちなみにこちらは『宮里海岸』わきにある古の遠見台跡『プズマリ』を模したデザイン。ぜひ本家と見比べてくださいね。
213号黒島港線
プズマリ
また、島北部に伸びる『伊古桟橋(いこさんばし)』は、満潮時の景観が狙い目です。他にも『黒島研究所』や『ビジターセンター』など観光施設は内容も充実。夕陽は、南端の『黒島灯台』辺りの海岸で眺めてみてはいかがでしょう。
黒島研究所
人と直線
黒島灯台
夜。晴れた日には、人工的な光のほぼないこの島に、満点の星空が広がります。一日を締め括る幻想的なクライマックスに、ただただ心が満たされるのでありました…

自転車で周る一泊二日の黒島時間。八重山島巡りの旅路に、かけがえのない思い出を刻んでくれました。
星空

スマートポイント

アクセスは、石垣島離島ターミナルからのフェリーです。安栄観光、八重山観光フェリー、石垣島ドリーム観光の3社からチョイス(各社とも同一運賃)にいなりますが、いずれも往復割引があるので利用しましょう。

黒島を含めて、八重山諸島を数日で巡る場合は、フェリー各社による「フリーパス」を利用しましょう。日数や値段、2社共通チケットなど設定はさまざまですが、最もリーズナブルなのは、石垣島ドリーム観光です。各種サイトで詳しく出ているので調べてみましょう。

黒島はほとんど起伏がないため、島内での移動は自転車で十分です。港の近くに、レンタサイクルもありますが、宿泊の予定がある場合、当該宿にて無料貸し出している場合がほとんど。まずは宿に確認してみましょう。

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あちこちで見かける野生のインドクジャクは特定外来種。駆除の対象ですが、被写体としてはなかなか。ただ警戒心が強く人の気配を感じると逃げ出すので、写真を撮る場合、物陰に隠れつつ望遠レンズで機を待ちましょう。

Writer : 小川研

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世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。

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