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観光観光

SMART SPOT

[大神島]で感じる神々の息吹
観光スポットと旅の心得

大神島は宮古諸島のひとつで、
周囲4キロ、人口は15世帯28人(2016年3月末現在)の、
とても小さな小さな島です。
島全景
青い海に浮かぶ、緑のピラミッドのような形の島は、
地元では「ウガンジマ」とも呼ばれています。
「ウガン」とは、「御願」、神様に願うことを意味しています。
その名のごとく、御願をする島、神の島ともいわれる島です。
伝統的な神事や伝説も数多く残っている大神島では、
旅人が安易に足を踏み入れることができない場所や御嶽も多く、
大神島を観光するにはいくつかのルールがあります。
神の島、ルールといわれるだけで神秘さと同時に畏れも感じますが、
旅人としての謙虚さと島人への敬意があれば、
大神島は他のどの島にもない特別な時間をきっとくれます。
この小さな島のルールを心にとどめたら、
早速島尻漁港からフエリーで大神島に行ってみましょう!

ライター : 砂川葉子

2016.06.18

島尻漁港から大神島への船旅

大神島へは、宮古島の島尻港からフェリーで渡ります。
フェリー乗り場
乗船
乗船料は往復で600円で、夏季は1日5往復、冬期は4往復していますが、
夏季と冬期で時間が違うのでご注意くださいね。
30席のはほぼ満席で、いよいよ出発!ここからは15分の船旅です。
デッキで感じる風と波しぶき、エンジン音、地元の方の会話や笑い声が
何とも心地良く、船旅ならではの旅情が感じられます。
船内の様子
とはいえ、船が足となる暮らしとはやはり大変なものなのでしょうね。
デッキには大神島で暮らす人々の物資も詰め込まれてました。
大きな荷物
船がエンジンを緩め魚港に入ったところで、
偶然にもウミガメがひょっこり顔を出しました!
まるで、神様が迎えてくれたようで胸が高まります。
神の島とよばれるこの地に足を踏み入れるのは、
何だかとても緊張しますが、
大神島に上陸した途端に感じる
包み込まれるようなクリアな空気感、
穏やかな静寂さにホッとさせられます。
上陸

まずは、大神島観光のルールを心にとめましょう

まずは、港を降りたらすぐ目の前に広がる広場に設置された二つの看板、
地図とフェリーの時刻表をチェック!
大神島の名所である遠見台とノッチへ至る道や
衆トイレの場所を確認しときましょうね。
島の探検
島内で食事をしたり、買い物ができるのは
港の目の前にあるおぷゆう食堂、1か所だけです。
島の集落
東西に延びる海沿いの道は、どちらも途中で行き止まりになっており、
西に進めばノッチへ、
東へ向かえば大神島多目的広場やカミカキㇲに至ります。
そして、港から集落内を縫う坂道は遠見台に続きます。
地図に載っていないような小道は、
御嶽などにつながっている場合が多く、そこは島人の大切な場所です。
観光の際には、島人に迷惑をかけないために
このメインの道を歩きましょうね。
石の施設
また、大神島では石には神様がいると考えられているため、
登ったり、石を島から持ち帰るようなことは決してしないでください。
海岸で拾った貝殻などは、持ち帰っても大丈夫ですよ。

大神島の聖なる絶景ポイント・遠見台

大神島のてっぺんにある遠見台を目指して出発です!
おぷゆう食堂と、大神小中学校の跡地の間の坂道を進みます。
島の坂道
瓦屋根の民家、門にかけられた魔除け用のスイジ貝、
深井戸や貯水タンクなど
小道で出会う風景は沖縄の原風景のようです。
それは、島ならではののどかさを感じると同時に
離島暮らしの苦労も感じられる光景です。
島の風景
集落の終わりにある案内看板から先のさらに細い道を進み、
150段以上の階段を上り切ると遠見台に到着です。
坂を上る
遠見台
先ほど降り立った港、奇石ノッチ、
遠く池間島まで見渡す景色はまさに絶景です。
そして、この場所の風の気持ち良さときたら、
さまざまな雑念を洗い流してくれるようで、
遠見台は何か特別なスポットのように感じます。
絶景
この遠見台にもルールがあり、
「ウヤガン」と呼ばれる祭祀の期間は立ち入り禁止となります。
祭祀が行われる旧暦の7月から12月にかけて訪問の場合は
あらかじめ大神自治会などに確認したほうが良いでしょう。

自然の造形美、奇石ノッチの世界

大神島の西側には、波の浸食によって岩の根元が削られた
ノッチと呼ばれる奇石がいくつも点在しています。
マリンブルー
ノッチとは一説によると、
今からおよそ20万年前のサンゴ礁の隆起によって
地表から転がり落ちた岩だといわれています。
その岩が長年にわたる波の浸食で根元を少しずつ削られ、
今のような奇妙な姿になったそうです。
皆さんは、これらが何の形に見えますか?
キノコのようなものもあれば、小鳥のような岩、大きなガジュマルのような岩、
頭でっかちの奇妙な形をした岩が並ぶ光景はとても不思議な感じです。
変わった岩
日々、波に浸食されるノッチは、
日々刻々と変わる自然の造形美です。
削り取られ細くなった岩の根元を見ればわかるように、
もうあと何年か後には崩れ落ちてしまうといわれているノッチもあります。
この奇跡の景観もまさに今だけの、この一瞬だけのものなのです。

大神島東側の名所、カミカキㇲ、ンナパズ

大神漁港の東側にも観光ポイントがあります。
大神島多目的広場前の海に点在する大小の岩は、
カミカキㇲと呼ばれています。
遠見台から見るとわかる通り
弧を描いて並んでいて何とも不思議な光景が広がっています。
たくさんの岩
大神島多目的広場大神島多目的広場は芝生が広がる気持ちの良い公園です。
東屋や公衆トイレもあり、ここで休憩するのも良いですね。
また、奥の階段は遠見台へ遊歩道でつながっており、
集落内を進む急坂とはまた違った趣がありますよ。
遊歩道
大神島はパワースポット、聖地とも称されています。
私にはその辺の詳しいことはわかりませんが、
ご紹介したスポットは神様の存在を静かに感じられるような場所です。
大神島の方々が、代々に渡って大切に守ってきた自然と神、
ここで暮らす島民の営みを大切にしながら、
観光していただけたらうれしい限りです。

スマートポイント

  • 神の島と呼ばれる大神島へは、島尻漁港からフエリーで渡ります。大神海運のスマヌスかりゆしで、所用時間は約15分です。夏季は1日5往復、冬期は4往復しています。料金は大人往復670円です。
  • 大神島の名所は、遠見台と奇石ノッチです。どちらものんびりのんびり歩いたとしても1時間あれば十分観光ができます。
  • 大神島では、島民による観光ガイドも行っています。大神島をもっと深く知りたい、あるいは一人で観光するのは心配だなという方は、大神島観光協会のおじいのガイドツアーをご利用ください。

おすすめポイント

すれ違った車を見ると、え???ナンバープレートがない! 思わぬ光景に目を疑いますが、これも離島ならではかも。15年前の来島時と変わらぬ風景でしが、あの頃より少し空気が軽くなっている気がしました。

砂川葉子

岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。

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