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観光観光

2016.12.02

[宮古島]荷川取牧場の宮古馬
知ることから始まる感動体験

writer : 砂川葉子

宮古馬は、日本の在来馬8馬種のうちのひとつで、
県指定の天然記念物でもあります。
宮古島には現在48頭(2016年11月現在)が生息しているのみで、
とても希少な存在です。
そんな貴重な宮古馬の保存に尽力しているスポットがあります。
空港近くの山中地区にある、荷川取(にかどり)牧場です。
一時は絶滅の危機に瀕していた宮古馬は、
牧場主の荷川取明弘さんらのたゆまぬ努力のおかげで、
今は少しずつ頭数が増えています。
宮古馬
天然記念物の宮古馬との触れ合いは、
特に小さな子どもにとっては、かけがいのない体験になるはず。
宮古馬にエサをやったり、引き馬体験をしたり、
さらには南国らしくビーチでの乗馬体験もあり、
子連れの家族旅行に荷川取牧場の体験メニューはおすすめですよ!
まずは、宮古馬という希少な存在を知る、そして合って触れてみる、
体験してみる!
宮古馬を通して家族で感動体験をしてみませんか?

宮古島・荷川取牧場で宮古馬との触れ合いタイム

青空と草原が広がる荷川取牧場では、
23頭の宮古馬がのびのびと育っています。
栗色のたてがみをなびかせ駆け回ったり、
草をはんだり、じゃれ合ったり、
そんな光景を見るだけで、ほのぼのとした気持ちになってきます。
小さなカラダで人懐い宮古馬
柵の近くに寄ってみると、興味深げに近づいてきました。
長いまつ毛のせいかちょっと眠たげに見えるつぶらな瞳、栗色のたてがみ、
カラダはサラブレッドに比べると小さく、
体高(脚から肩までの高さ)は110㎝から120㎝ほど。
この小さなカラダと人懐っこさ、これが宮古馬の特徴です。
目線が近いせいか親しみやすさを感じることも
子連れの家族旅行におすすめの理由のひとつです。
宮古馬の顔アップ
子どもが慣れてきたら、ぜひ餌やりに挑戦してみてください!
草を差し出すと柵からにょっこりと顔を出し、
草をはむ「シャクシャク」という音や、鼻息、
生きているものの鼓動を間近で感じられるのも
子ども達にとって貴重な体験になるに違いありません。

宮古馬の乗馬体験は、青い海と白い砂浜の前浜ビーチで!

宮古馬とのアクティビティで、最も人気があるのが、
ビーチでの乗馬体験、ホースライディングです!
しかも、ビーチランキングで3年連続1位を獲得している与那覇前浜ビーチでの、乗馬体験ができるのです!
与那覇前浜ビーチでの乗馬体験
宮古馬の背にまたがって仰ぐ空、
見渡す海の青のグラデーション、
吹き渡る南風を感じての乗馬体験は、
まさに宮古島だからこその体験です!
海につかっての乗馬体験
また、宮古馬の独特の小さなカラダだからこそ、
子どもや女性でも乗馬にトライしやすいのです。
この日も、多くの子連れ旅行者が乗馬を楽しんでいました。
最初はおっかなびっくりだった男の子も、
宮古馬と触れ合い、牧場主の荷川取さんの優しさに触れているうちに、
最後はこの笑顔!
馬の背で笑顔の子供
聞けば、実は海も動物も少し苦手だったそうですが、
この体験ですっかり海にも動物にも慣れてきたようで、
最後には海遊びにも夢中になっていました。
海遊びをする子供たち
これが、動物が持つ癒しの力、ホースセラピーの力なのかもしれませんね。

絶滅の危機にあった宮古馬を救った荷川取牧場

丈夫で粗食、性格もとおとなしく人懐っこく、大きな蹄は安定感があることから、
琉球王朝時代には、王の公用馬として活躍し、
明治時代には、サトウキビを載せた荷馬車としてや、
農耕馬としても利用されてきました。
また昭和10年には当時の皇太子の乗馬用に選ばれて、送られたこともあり、
宮古馬の名は全国的に有名なものにもなりました。
しかしながら、昭和初期には1万頭いたといわれる宮古馬は、
農業の機械化などに伴い、徐々に減ってきます。
1980年には宮古馬保存会が結成されますが、減少の一途をたどり、
2006年、宮古馬は絶滅の危機に瀕していました。
そんな時に立ち上がったのが、荷川取さんでした。
荷川取牧場
2006年4月29日、より多くの人が宮古馬に触れ合うことで、
宮古馬への関心や思いを高め、宮古馬の保存につなげたいと
荷川取牧場をオープンさせたのです。
しかも、見学はいつでも自由にでき、無料、
それもこれもすべては宮古馬の保存のためなのです。

体験工芸村やまいぱりでも宮古馬に触れ合える!

荷川取牧場オープン当時、現存の宮古馬は29頭、
そのうち11頭が荷川取牧場で飼育されていました。
今はその数は約2倍となり、さらに荷川取牧場で生まれ育った宮古馬達は
宮古島市体験工芸村や宮古島熱帯果樹園まいぱりでも活躍しています。
特に、宮古島市体験工芸村での、南国特有の深い緑に包まれての乗馬体験は、心身ともにリフレッシュできて、おすすめです。
深い緑に包まれての乗馬体験
まず宮古島の存在を知ること、そして触れ合い体験をすることが、
宮古馬も守ることに必ずつながる、
そのためには、まず宮古馬に合いに来てほしい!
宮古馬と触れ合ってほしい!
そんな風に願ってやまないと荷川取さんはお話くださいました。
穏やかな南国で、宮古馬の保全環境は厳しさもあるそうです。
だけど、一人でも多くの人が宮古馬を知ることで宮古馬の保全につながり、
宮古馬を通しての感動体験は、
家族旅行のかけがえのない思い出になることでしょう。

スマートポイント

  • 荷川取牧場は、空港近くの山中地区にあり、アクセスも良いことや、貴重な宮古馬を無料で見学できるため、子連れでの家族旅行におすすめのスポットです。
  • 宮古馬は、日本の在来馬8馬種のうちのひとつで、県指定の天然記念物です。荷川取牧場他にも、宮古島市体験工芸村、宮古島熱帯果樹園まいぱりなどで宮古馬に触れ合うことができます。
  • 荷川取牧場の宮古馬のアクティビティで最もおすすめなのが、乗馬体験です。与那覇前浜ビーチでの乗馬体験、宮古島市体験工芸村での森林浴乗馬他体験、どちらもおすすめです。

ライターのおすすめ

私の子ども達もビーチでの乗馬を体験させてもらいました!宮古島の豊かな自然の中で、天然記念物である宮古馬と触れ合う感動体験は、子ども達の心を育むのを感じました。

砂川葉子

岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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