沖縄本島の東海岸、勝連半島沖に浮かぶ津堅島(つけんじま)は、にんじんの産地として県内外で有名です。うるま市平敷屋(へしきや)港からフェリーで約30分、高速船なら約12分の距離にある津堅島は、白い砂浜と透明な海が美しい、本島から日帰りで遊びに行ける離島です!

フェリーに乗って、津堅島へゴー!

高速船くがに3
2017年9月時点で、平敷屋港-津堅港の間を5往復のフェリー、または高速船が有限会社神谷観光によって舟航しています。フェリー料金は大人片道640円、高速船は大人片道790円です。平敷屋地区旅客待合所内には、時刻・料金表と島内の見所を紹介する「しまアッチマップ(島歩きマップ)」のコピーも置いてあるので、持って行くと役に立ちます。チケットを購入して出発の15分前に乗船開始です。船内はクーラーがかなり効いているので、上着などを準備しているといいでしょう。高速船が出発して間もなく、目的地、津堅島へ到着です。津堅島は、周囲約8キロ、ほぼ平坦なので、自転車で回るのにちょうどいい大きさです。「キャロット愛ランドマリンターミナル」の女性職員に「貸自転車は黄色の看板に沿って行くとありますよ」と教えてもらい、ターミナルを出て、港出入り口近くに見える看板の方へ向かいます。

日用雑貨から貸自転車までお任せの「あずま商店」

あずま商店
「あずま商店」の看板の矢印の方へ進んで坂を登ると、鮮やかなペパーミントグリーンの店が現れます。
鮮やかなペパーミントグリーンの店
商品陳列
店主の東堅一(あずま けんいち)さんに自転車を出してもらい、レンタル料金500円(一日一律)を支払います。特に予約を入れる必要はなく、定休日も設けていないそうですが、時折、県外にいる孫達に会いに店を閉めるそうなので、自転車のレンタルを希望する場合は、事前の連絡をおすすめします。島内の見所を訪ねると、「旧灯台がこの近くにあるけど、草ぼうぼうだよ」と教えてくれたので、早速そこへ向かいます。島の南側、津堅汚水処理場のさらに先にある、草ぼうぼうの中10メートルほど先に、崩れたレンガの旧灯台が姿を現しました。
津堅島旧灯台
沖縄最古の灯台だといわれている津堅島旧灯台は、明治28年(1895年)9月15日に完成しました。土台部分しか残っていませんが、海を見渡す崖の上から、今もなお周辺を航行する船を見守るかのように静かにたたずんでいます。この日、自転車を返却する時に、この灯台が戦争中に破壊されてしまった事や、東さんが子どもの頃そこで遊んだことを話してくれて、往年の灯台の写真も見せてくれました。灯台の横にあるのは、灯台守の家です。
往年の灯台の写真 

写真提供:東堅一

島民の大切な水源地だった「ホートゥガー」

ホートゥガーは、島の西側、本島に面した海岸の崖の下方にあります。旧勝連町によって入口近くに設置された案内板によると、ホートゥとは、鳩のことで、鳩が見つけた泉という伝説からつけられたそうです(ちなみに「カー」とは井泉の事です)。
真っ青な海へ伸びる階段
真っ青な海へ伸びる階段を下りると、最初に目にするのは、鍾乳石をご神体とする小祠(しょうし)です。男女が抱き合っている格好をしているので、子孫繁栄の神として崇められているそうです。そこから一段低い場所に、ホートゥガーがあります。現在は使用されている形跡はないのですが、水の中に小さなエビがいるので、真水のようです。
ホートゥガー
近所に住んでいるらしき年配の女性がやって来て、子どもの頃は目の前の海で泳いだ後に、ホートゥガーで水浴びをして家へ帰ったことや洗濯をしに来る人々でにぎわっていたこと、水道が整備されるまでは大切な水源だったことなどを教えてくれます。また、ホートゥガーの他にも集落内には「アラカー」と呼ばれる場所があって、子どもが生まれた時に水を汲んで使ったり、正月の若水として使ったりしていたそうです。また、津堅島にはハブがいないとも教えてくれます。

にんじん展望台とにんじん畑

平坦な津堅島ですが、集落の北西には標高約38メートルの高台があり、島一番のビューポイント「にんじん展望台」があります。津堅小中学校向かいにある、新屋(しんや)商店で展望台のある場所が、昔は、沖縄の言葉で「毛遊び(もうあしびー)」と呼ばれる、若い男女が集って交流する場所だったと教えてもらいました。津堅島の人は、こちらが何かを尋ねれば、親切にいろいろと教えてくれます。旅先を魅力的にする一番重要な鍵はその土地の人ですが、津堅島の人々と触れ合って、しみじみそれを実感します。にんじん展望台はその名の通り、にんじんの形をした展望台です。
にんじん展望台
展望台の上からは近くのトゥマイ浜、勝連半島、島の北側に広がるにんじん畑が一望でき、心地のいい風が吹いています。残念ながら、津堅島のにんじんの旬は3月~4月頃で、早く収穫できるものでも、12月~1月頃だそうで、今回はにんじんが栽培されている様子は観察できませんでした。津堅島で本格的に、にんじんの栽培が始まったのは、土地改良の後で、昭和50年(1975年)代頃だったようです。
ニンジン畑        
土地質が根菜類に適していので、甘みがあって、高品質のにんじんが収穫できるそうです。農林水産省のホームページでも、津堅島は冬にんじんの指定産地に指定されている、お墨付きのおいしいにんじんです!

日帰りで津堅島のビーチを制覇する!

展望台で3人の女性客を案内している地元の男性に出会いました。トゥマイ浜にある民宿「神谷荘」でマリンプログラムを提供している源古康博(げんこ やすひろ)さんです。戦時中、津堅島で地上戦があったことや、本島から海底送水管で水が供給されていることなどを教えてくれます。おすすめのビーチを訪ねると、トゥマイ浜や北側にあるヤジリ浜だといいます。小さな島では、島を囲むそれぞれ個性の違うビーチを一日で楽しめます。島の北側にあるヤジリ浜は南西の風が吹く日は波が穏やかです。
透明度の高い海水
近くの沖合に見えるのは、アフグゥ(アフ岩)という無人島です。ぐるりと島の東側へ回って、畑の先の小道を抜けると、手つかずの自然が美しいキガ浜、さらに南側にはアギ浜港があります。
キガ浜

キガ浜

島を一周して汗だくになった後は、津堅の美しい海を思う存分楽しみましょう! 海水浴におすすめなのは、きちんと管理が行き届いていて安心なトゥマイ浜です。白い砂浜がまぶしいトゥマイ浜の管理棟近くには、津堅の四御嶽の一つで島の祖神として古くから崇められている、うるま市指定文化財の「中の御嶽(なかのうたき)」もあります。展望台で会った源古さんが代表を務める、「Marine Paradise Sea Crews(マリンパラダイス シークル―ズ)」ではジェットスキー、バナナボート、SUP、シュノーケルツアーなど多種のマリンプログラムを提供していて、飛び込みでも空きがあれば参加を受付けているそうです。
マリンメニュー
トゥマイ浜

トゥマイ浜

また、神谷荘一階の、海が見渡せる食堂はランチタイム(11時30分~14時)の営業も行っているので、サイクリング後のお腹を満たすのにもぴったりです!
沖縄そば
尚、神谷荘もシークルーズも不定休で5月~10月いっぱいの営業となるので、利用を考えている場合は、事前に神谷荘に問い合わせてください。

スポット名:民宿神谷荘
ジャンル:食事、民宿
住所:沖縄県うるま市勝連津堅1472-4 
電話番号:098-978-3027
料金:ランチ 680円
営業時間:ランチタイム 11時30分~14時
定休日:不定休(要連絡)
駐車場:あり
参考サイト:http://tsuken.shimatabi.jp/reserve.html 
備考:営業期間:5月~10月のみ 表示は税込み価格です                 

スポット名:マリンパラダイス シークルーズ (神谷荘内)
ジャンル:マリンスポーツ
住所:沖縄県うるま市勝連津堅1472-4
電話番号:携帯:090-8911-4963   神谷荘:098-978-3027
料金:マリンメニュー1,000円~、レンタル 500円~
営業時間:9時~16時
定休日:不定休(要連絡)
駐車場:あり
参考サイト:http://www.sea-crews.com/
備考:営業期間:5月~10月のみ 表示は税込み料金です

スマートポイント

フェリー、高速船ともに往復チケットの購入が若干お得です。

シークルーズでは、推定約100年と言われているハマサンゴのあるポイントへボートでのシュノーケルツアー(大人4,000円、約1時間)も行っています。

神谷荘では一人200円でシャワーの使用ができます。

J-TRIP沖縄ツアー
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ライターのオススメ

あずま商店➜ホートゥガー➜にんじん展望台➜にんじん畑➜ヤジリ浜➜キガ浜➜旧灯台➜トゥマイ浜の順で回れば、海水浴やマリンスポーツを楽しんで、シャワーを浴びてさっぱりした後にフェリーに乗船できます。

Writer : Misa Alta

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沖縄には、ここにしかない興味深いモノや場所がたくさんあります。多くの人に沖縄の持ついろいろな顔を知ってもらえたらいいなと思います。

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