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観光観光

2020.02.04

潮騒をBGMに花を探しに行く
はまなすの丘公園で浜辺散策

writer : 上坂 由香

石狩川の河口にあるはまなすの丘公園は、石狩市海浜植物保護地区に指定された周囲約1,5kmの自然公園。海から吹き込む強い風に飛ばされないよう、低い位置で咲くハマナスなどの野花を見ながら散策を楽しめます。
公園入口付近
昭和の映画にも登場した石狩灯台に見守られ、厳しい自然環境のなかで健気に咲く花々や野鳥との出会い…。石狩浜の潮騒を聞きながら木製の小径を歩き、まるで映画のワンシーンのような気分を味わいましょう!
ハマナス

長く続く木道沿いに咲く可憐な草花

札幌の中心部から国道231号線を北に向かって約1時間。石狩川と日本海へと交わった場所に、約46ヘクタールの広さを誇るはまなすの丘公園があります。ここは川の漂砂が堆積してできた砂嘴(さし)と呼ばれる特殊な海岸地形の先端です。
約46ヘクタールのはまなすの丘公園
年間約8万人が訪れるはまなすの丘公園は、6月の下旬頃からハマナスが咲きはじめ、イソスミレやハマエンドウ、コガネギクなどが次々に開花。石狩浜が近く、潮風を感じながら、海浜植物の撮影できるスポットとして人気を集めています。
ハマナスの実
ハマエンドウ
公園内は海浜植物保護地区。草花を踏みつけないよう全長約600mの木道が設置されています。この木道やその先にある車両の轍(わだち)以外は、足を踏み入れないように散策しましょう。また、ウミネコやアオサギ、コヨシキリなどの野鳥も多く生息し、バードウオッチングも楽しむことができますよ。

映画のロケにも使われた石狩灯台が公園最大のアクセントに

はまなすの丘公園といえば、なんといっても赤と白のストライプが大自然のなかに映える石狩灯台。1892(明治25)年に開設した北海道最古の灯台です。
石狩灯台
1957(昭和32)年の映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地として有名になりました。その後もさまざまな映画のワンシーンに登場する石狩灯台は、いまも現役で海の安全を守っています。明治の開設時は、いまの灯台の位置が砂嘴の先端部分でしたが、100年以上の時を経て現在の広大な公園に。遮るものひとつない開放的な園内を、砂嘴が伸びていった北へ向かって歩いてみましょう。
北へ伸びる砂嘴
海浜植物
木道が終わると砂利道に変わり、ここからが砂嘴の魅力ポイント。石狩川の大きな河口が、日本海へとつながる幻想的な風景を間近で見ることができますよ。
日本海へとつながる風景
河口を見た後は、そのまま日本海に出て、ウミネコなどの海鳥を眺めながら浜辺の散策。公園の周囲は2km以上あって、1周すると1時間ほどかかります。

ヴィジターセンターでは石狩の浜を愛した画家の作品を展示

はまなすの丘公園の案内所でもあるヴィジターセンターの1階は、休憩スペースと売店があり、石狩市の特産品やお土産などが販売されています。
ヴィジターセンター
売店
ヴィジターセンターに置かれている「自然観察ガイドマップ」で、散策で見つけた花や野鳥の名前を確かめてみるのも楽しいですね。2階は見晴らしのいいテラス。灯台の電球見本や絵画のギャラリーになっています。石狩浜のハマナスを自費で守り、石狩の海を描き続けた画家、故・渋井一夫氏の絵画を数多く展示しています。

ハマナスの花の香りが上品なハマナスソフト

北海道の観光地を行けばソフトクリームにぶつかる(?)というほど、全道各地の名産品をベースにしたソフトがありますが、ヴィジターセンターでは「はまなすソフトクリーム」(300円)が味わえます。
ソフトクリーム
さっぱり系のミルククリームに、ハマナスの花びらから抽出したフレーバーを混ぜ込んであり、ほんのりピンク色。バラ科のハマナスらしく、一口ごとにバラの…?いえ、ハマナスの香りがふんわりと上品に広がり、波の音まで聞こえて来そう!といえば大げさでしょうか…。
手焼きどら焼
石狩市の北部にある浜益地区の「手焼きどら焼」(162円)は素朴な味わいで、散策した後のおやつにピッタリですよ。
浜辺
増毛(ましけ)町や留萌市につながる日本海沿線を北上する途中、はまなすの丘公園に立ち寄って、潮騒をBGMに浜辺の散策はいかがですか。

※こちらは、公開日が2016年12月15日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • はまなすの丘公園までは、テレビ塔の北東にある中央バス札幌ターミナルから「石狩行」に乗り(約60分)終点「石狩」で下車。そこから歩いて15分ほどです。
  • 海が近いこともあり浜風が強い日などは、その日の予報気温より寒く感じることがあります。風を通さない上着があった方が安心ですよ。
  • 木道はとても歩きやすいですが、それ以外は砂利道か砂地です。海浜植物のなかには、葉の形状が鋭利なものがあります。肌を出さないように靴下を履いてスニーカーなど歩きやすい靴でお出かけください。

ライターのおすすめ

100年以上の長い年月をかけできた砂嘴周辺をぐるりと歩いてほしい。北海道最大の全長を誇る石狩川の河口と、日本海が交わる場所の光景は圧巻。大自然の生命力を感じる絶景ですよ。

上坂 由香

5年に1度くらいしか風邪をひかない体質を自慢していたら、普通に歩いていただけで膝の半月板を故障。足腰の弱まりを痛感している今日この頃。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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