「北のウォール街」と呼ばれた金融街があり、かつて商都として栄えた小樽。ニトリ小樽芸術村は、当時の面影を残す大正から昭和初期の歴史的建造物を三つのミュージアムに活用した、建築も見どころの複合芸術空間です。
外観
木骨石造2階建の旧高橋倉庫はステンドグラス美術館、木造2階建で漆喰の内壁や窓枠などに当時の面影が残る旧荒田商会はアール・ヌーヴォーグラス館、鉄骨鉄筋コンクリート造でルネサンス様式の旧三井銀行小樽支店は日本近代絵画美術館と旧北海道拓殖銀行小樽支店(元ホテルヴィブラントオタル)は似鳥美術館(2017年9月オープン予定)となっています。
ステンドグラス
アール・ヌーヴォーグラス館に並ぶ作品

アール・ヌーヴォーのガラス作品に、うっとり

小樽運河沿いの道路に面して建つレンガ調の建物が、ニトリ小樽芸術村の入り口でもあるアール・ヌーヴォーグラス館です。旧荒田商会が建ったのは1935(昭和10)年。展示室は、ルネ・ラリック デザインの美しいシャンデリアが輝く階段を上った2階にあります。
ルネ・ラリック デザインのシャンデリア
エミール・ガレやドーム兄弟、アージー・ルソー、アマルリック・ワルター、そしてラリックと、アール・ヌーヴォーを代表する作家の作品約100点が並ぶ展示室は、ガラスの美しさを引き立てるように明るさを抑えめ。
約100点の作品が並ぶ展示室
そのなかでまず目を引くのが、中央に陳列された数々のランプ照明です。花や枝葉、風景などを描いたシェードやスタンドが放つ光は、妖艶そのもの。うっとり見とれる女性客の姿も多く見かけます。
目をひく数々のランプ
さらに、動植物をモチーフにした作品など多数のガラス器も見ごたえあり。コレクションは、いまも増え続けているといい、随時展示替えを行っています。
動植物をモチーフにした作品

厳かに光をたたえるステンドグラス、35組・約140点!

1923(大正12)年建築の大豆倉庫、旧高橋倉庫を活用したステンドグラス美術館は、アール・ヌーヴォーグラス館と1階部分でつながっています。
ステンドグラス美術館
入り口を抜けた瞬間から、厳かな雰囲気が大空間を満たすステンドグラス美術館。神々しさに吸い寄せられるように近づいて見たり、見上げたり。メインの作品「神とイギリスの栄光」は1階・2階、正面・左右とさまざまな角度から見ることができるので、自分好みの角度を探してみましょう。
神とイギリスの栄光
作品の多くは19世紀末〜20世紀初めにイギリスで製作されたもので、キリストや聖母マリア、イギリスの守護聖人・聖ジョージなどが描かれています。
聖母マリア
1階と2階あわせて、一堂に集められたステンドグラスは35組・約140点。聖書の世界や英雄伝など、イギリスをはじめとするヨーロッパの宗教観や文化にふれられる、希少なコレクションです。
一堂に集められた35組・約140点のステンドグラス

石積みアーチが美しい旧三井銀行小樽支店

日本近代絵画美術館(2017年9月オープン予定)は、1927(昭和2)年に建てられた「北のウォール街」を代表する歴史的建造物の一つです。
日本近代絵画美術館
当時としては最先端の鉄骨鉄筋コンクリート造で、五つの石積みアーチやレリーフの美しさが旧三井銀行小樽支店の特徴。吹き抜けをめぐる回廊や天井の彫刻模様など内部の見どころも満載です。
五つの石積みアーチやレリーフ
岸田劉生や横山大観などの作品も展示する日本近代絵画美術館。隣接する敷地には緑地も計画され(2017年9月完成予定)、アール・ヌーヴォーグラス館、ステンドグラス美術館と一帯につながる複合ミュージアムゾーンになっています。

スマートポイント

ステンドグラス美術館とアール・ヌーヴォーグラス館では無料の音声ガイダンスを用意。展示品や時代背景などを解説しています。所要時間は、ガイダンスに沿ってゆっくり見て1時間半くらいです。

ミュージアムショップで人気のポストカードは47種類あり、6枚買うと1枚100円×6枚=600円のところ、550円で50円お得です。

周辺には、金融資料館になっている日本銀行旧小樽支店も残っているので、あわせて見てみましょう。金融資料館は水曜休み。

ライターアイコン

ライターのオススメ

ステンドグラス美術館がある旧高橋倉庫の太い柱や梁も圧巻です。壁面だけでなく、ぜひダイナミックな小屋組みを見上げてみてください。旧三井銀行小樽支店は外観のエレガントなレリーフも素敵なので、こちらもぜひ。

Writer : MAYO

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札幌生まれの札幌育ち。一時期、京都・東京で過ごす。北海道大好き、沖縄大好き、旅行大好き、キャベツ大好き。

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