白と黒の美しい体に真っ赤な頭頂部。昔話などでも親しまれてきたタンチョウは、江戸時代までは北海道各地の湿原で見られましたが、明治以降、乱獲・農地開拓によって一時は絶滅したとさえ思われていました。1924(大正13)年に釧路湿原で10数羽が発見されて以来、地元の人たちは熱心な保護活動に取り組んでいます。
鶴公園
そのなかで1958年に日本初の「鶴公園」として誕生したのがこの施設。自然のままの地形を生かした広大な敷地で、一年を通じて優美な姿を間近に見られる感動スポットです!
感動スポット

自然豊かな釧路郊外、タンチョウたちがのびのびと暮らす里

JR釧路駅から車で約40分、たんちょう釧路空港からは約10分ほど、釧路湿原や釧路市動物園にもほど近い郊外に、一年を通じてタンチョウに出会える広々とした公園があります。それが釧路市丹頂鶴自然公園、通称「鶴公園」。
スポットまでの道
まずは管理棟で受付を済ませ、屋外にある観覧通路へと進みましょう。道東らしさを感じさせる広々とした風景のなか、約450メートルの通路に沿って飼育スペースが設けられ、現在14羽が飼育展示されています。特別天然記念物であるタンチョウがこんな間近に!と感激してしまうほどの距離の近さです。
タンチョウが間近に

屋根がない飼育場。ここから野生に帰っていくタンチョウも

タンチョウはオスとメスのつがいで生活する鳥。幅50メートル、奥行き150メートルを基本とする広々とした区画に1ペアが暮らします。4月頃には可愛らしいヒナの姿を見られることも。飼育場に「屋根」がないことに驚く人も多いことでしょう。ここで巣立ったヒナたちは自由に出入りをし、いずれは外に出て野生に帰って行きます。
小川や湿原
小川や湿原、起伏などは自然のままの地形を生かしています。エサは小川に住む小魚やザリガニなど! 北国の湿原独特の「ヤチボウズ」も観察できます。スゲ科の植物が丸い株状になったもので「湿原の主」などとも呼ばれますが…。見れば見るほど不思議な形!
案内板

案内板やクイズに興味シンシン。眺望台にものぼってみよう

スタッフさん手作りの案内板やクイズも楽しさいっぱい。カメラアイ(写真を撮るためののぞき穴)も設けられ、大きなレンズのカメラでもフェンスを気にせず写真撮影が楽しめます。
クイズ
のぞき穴
公園全体の様子を眺めたい時は眺望台にのぼりましょう。双眼鏡も設置されていて、広々とした景色が感動的。よーく観察すると、関係ない野鳥が巣を作ったりエサを食べに来たりしていることも! 自然をいかした環境ならではの楽しさですね。
双眼鏡

アタマの赤い部分が大きい時はケンカモード!?

ところでタンチョウの頭が赤く見えるのは「皮膚が赤く、血管が透けて見えるため」というのはご存知でしたか。頭の3分の1程度が赤いのが通常の状態で、それ以上に赤い部分が広がっているのは怒っている印なんですって!
頭の赤いタンチョウ
「3~4月抱卵期など、奥の方で卵を抱いて見えないものもいますが、静かに温かく見守ってくださいね」と話すのは、ツル担当の釧路市動物園園長ふれあい主幹・松本文雄さん。タンチョウのこと、公園のこと、さらには釧路市動物園のことで質問があれば、どんどん質問してみましょう。親切に分かりやすく教えてくれますよ。
飼育員さん

保護の歴史や生態を分かりやすく学ぶ屋内展示室も!

管理棟内の展示室もぜひ見学しましょう。はく製や分かりやすい図表なども使い、生態や歴史について分かりやすく解説していてとても興味深いです。タンチョウ保護に大きな功績を残した初代園長・高橋良治さんが実際に使用していた孵卵器もぜひ見学してみて。
展示室
孵卵器
絶滅寸前から現在1,800羽が生息するまでに至った道のりをたどることで、「北海道の自然」が情熱ある人たちの手で守られてきたことが実感でき、美しい自然がいっそう愛おしくなります。レクチャールームでは美しい写真の見学ができるほか、売店ではオリジナルのお土産をどうぞ!
売店
北海道ならではの自然を感じながら一年を通じて美しいタンチョウたちに会える釧路市丹頂鶴自然公園で、心癒やされるひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
心癒されるひと時

スマートポイント

釧路市動物園、釧路市丹頂鶴自然公園、釧路市湿原展望台、釧路市博物館、釧路市阿寒国際ツルセンターの5施設すべてを利用できるお得な「しつげん55GOGOパス」(1000円・有効期限5日間)もぜひご活用を!

公園は通年オープン。また、日本のタンチョウは中国、ロシアに住む仲間と違って渡りをしないため、一年中その姿を観察できます。

10月末~12月頃まで園内の小川では、産卵のために遡上するサケが見られることもあります。力を振り絞って子孫を残そうとする姿は感動的!

ライターアイコン

ライターのオススメ

ときどき、公園から巣立ったタンチョウが戻ってきて園内を歩いていることがあります。人に馴れると野生に適応できなくなる可能性があるので、近づかずに見守ってくださいね!

Writer : 石渡裕美

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東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。

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