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観光観光

2016.03.26

標高約750mの秘湯!
ニセコ五色温泉旅館

writer : さとう努

温泉と紅葉
開業1930(昭和5)年。ニセコアンヌプリ(標高1,308m)とイワオヌプリ(1,116m)の山間の、標高約750mの場所に建つ秘湯。森林が多く、転地効果がより期待できる高地ゆえ、療養や保養にも適しており、すぐ近くに登山口もあることから、登山や沼めぐり、山スキーなどで訪れる人たちからも、長きにわたり親しまれている温泉です。
夏場の外観
一帯は硫黄泉特有の硫化水素臭に包まれ、山小屋風の建物は、風雪に耐えつつ、幾度かの修繕や建て替えを繰り返しながら、現在に至っています。付近は春の雪解けと同時に新緑が眩しくなり、秋は白い山肌に紅葉のコントラストが素晴らしく、訪れる観光客の目を楽しませてくれます。

季節を問わず多くの人が訪れる山小屋風の温泉

場所は、道道58号線(道道倶知安ニセコ線)沿いの、道道66号線(パノラマライン)とのT字路から約4kmのところにあります。JRニセコ駅から道道66号線経由で約20km。車で25分ほどです。JR倶知安駅からは約16kmで20分ほど(ただし、倶知安側は冬季通行止め)。夏季はJRニセコ駅からバスが運行していますが、本数が少ないので事前にご確認を。
フロント
玄関に券売機があるので、ここで入浴券を購入。入浴料は大人が700円で、小人が500円。「ニセコ湯めぐりパス」(下記スマート情報参照)も利用できます。フロントで入浴券を渡したら、薪ストーブのある廊下を奥へと進みます。
自販機と貴重品ロッカー
まず先に「大浴場」があり、さらに奥へ行くと「から松の湯」。「大浴場」の前のスペースには、自販機や貴重品ロッカー(有料100円)が設置。どちらの浴場も脱衣室内にはロッカーがありませんので、貴重品類はここでロッカーに入れておきましょう。

ニセコアンヌプリやイワオヌプリを望む「大浴場」!

大浴場の男湯と女湯は、内部の位置関係が逆になっているだけで、基本的な作りは同じです。
大浴場 男湯の内湯

提供写真:ニセコ五色温泉旅館

大浴場男湯の内湯です。浴槽は2つ。窓が広く、明るく開放的な作り。露天風呂へは右側(女湯は左側)の扉から外に出ます。
大浴場 男湯の露天風呂

提供写真:ニセコ五色温泉旅館

男湯の露天風呂。遮るものが少なく、とても開放的。春から秋の季節は、新緑や紅葉に色づいたニセコアンヌプリやイワオヌプリを眺めながら入浴できます。
大浴場 女性用の露天風呂

提供写真:ニセコ五色温泉旅館

女性用の露天風呂の方は、木の板で柵が立てられ、登山道を歩く人や、正面にある展望台側からの人目を気にせず、安心して入浴できるようになっています。女性には嬉しい配慮ですね!

ダイナミックに紅葉や雪見風呂を楽しめる「から松の湯」

「大浴場」からさらに建物の奥へ進んだところにあるのが「から松の湯」。日帰り入浴では両方の浴場を利用できますが、移動の際には一度着替える必要があります。どちらも加水、加温のない、100%源泉かけ流し。バルブの調節だけで温度管理しています。
から松の湯 入口
手前が女湯で、間に男女別トイレをはさみ、奥が男湯です。
から松の湯 男湯の内湯
男湯の内湯。浴槽は1つです。木の壁、梁や柱が秘湯らしさを感じさせますね!
から松の湯 雪景色の露天風呂
露天風呂は山側に向いているため、冬はダイナミックに迫る雪の壁が。秋には間近に紅葉が眺められます。

療養効果だけでなく、美白や潤いの効果も!

「から松の湯」も、男湯と女湯は基本的に位置関係が対称になっているだけで、浴槽の数や広さ、レイアウトも同じような作りです。
から松の湯 女湯の内湯
女湯の内湯。
レイアウトの関係で、浴槽側の壁には男湯にあるような大きな窓はありませんが、露天側の窓から光が差し込むので、暗い感じはしません。こちらも秘湯らしい風情を感じます。
から松の湯 女湯の露天風呂
女湯の露天風呂。冬は浴槽全体を覆い尽くすかのように、雪の壁が成長します。
広間
「から松の湯」の手前には、休憩のできる畳敷きの広間があります。

こんこんと湧く温泉の泉質は、酸性・含硫黄−マグネシウム・ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物温泉。酸性泉は殺菌効果があるため、水虫や皮膚病、アトピーなどにもよいとされますが、美白効果の硫黄泉、潤い効果の硫酸塩泉、保湿効果の塩化物泉と、療養の効果以外に、美肌の効果も期待できそうです!

長期滞在なら自炊のできる別館もオススメ!

敷地内には本館とは別に、長期滞在や湯治客向けの、素泊まり専用の別館自炊棟があります。
別館
別館ももちろん温泉です。団体での貸し切りもOKなので、山スキーの合宿などにも使えそうですね。ご利用やご予約については、直接施設にお問い合わせを。
冬場の外観
「五色」の名前の由来には諸説あり、「泉質名が一般的な温泉に比べて多く、5種類以上あるから」といった説や、「硫黄成分の混じり具合によって湯の色が日によって五色に見えるから」といった説があるそうです。様々な効果やお湯の色の違いは、ぜひご自身で確かめに行ってみてくださいね!

スマートポイント

  • 夏でも涼しいところにあり、季節を問わず、ゆったりと湯浴みを楽しむことができます。宿泊もできるので、登山や山スキーの拠点としても最適!
  • 秋のアクセスは倶知安側のルートがオススメ! 色とりどりの木々に囲まれながらの紅葉ドライブが楽しめます。ただし、道幅が狭く、シーズン中は車の往来も増えるので、くれぐれも安全運転で!
  • 加盟施設のうち3軒で利用できる「ニセコ湯めぐりパス」(1,440円)で、お得に入浴しましょう! 「ニセコ湯めぐりパス」は直接施設で購入できます。

ライターのおすすめ

酸性泉の温泉は全国的に数は多くないものの、青森の酸ヶ湯温泉や群馬の草津温泉など、名湯と呼ばれるところは多いのです。ニセコで現在、酸性泉が湧くのはこの一帯だけ。足を運ぶだけの価値はありますよ!

さとう努

温泉ソムリエ師範。ニセコ温泉部部長。真っ赤なロードスターで湯めぐりする若き中年・トムさんが、旬の話題をお届け!

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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