函館市の中心部を走る路面電車は、市内の観光スポットを効率よく回れる便利な交通手段。函館駅前に電停(停留場)があり、元町やベイエリア、五稜郭に函館山、温泉で知られる湯の川、谷地頭(やちがしら)へ行くにも便利です。
函館市電
明治時代の馬車鉄道にはじまり、1913(大正2)年からは北海道初の路面電車として100年以上活躍し続けている函館市電。買い物や通勤、通学にと市民にとっても大切な交通の足です。そんな地元の人たちに交じって、ゆっくりと流れていく窓からの景色を眺める楽しみも。函館市電の乗り方や名所の最寄り駅を押さえて、函館の旅を存分に満喫しましょう。箱館ハイカラ號などバラエティーに富んだレトロ車両も見逃せません!

路線は二つ、途中で行き先が分かれる

国道5号線
函館駅を出るとバスロータリーの先にある主道(国道5号線)、そのすぐ右側に函館駅前電停があります。路線は湯の川~谷地頭を結ぶ2系統と、湯の川~函館どつくの5系統の二つ。函館駅前から東方面はすべて湯の川行きですが、西方面は十字街電停で「函館どつく行き」と「谷地頭行き」に路線が分かれます。
湯の川行き
湯の川から十字街までは、日中6分間隔で運行。2系統と5系統の車両が交互に出ています。行き先は車両に表示されているほか、大きく「2(谷地頭行き)」と「5(函館どつく行き)」の番号も掲示されているので、十字街よりも西方向へ行く場合はこの番号を確認しましょう。帰りは、どちらの路線も「湯の川行き」になります。

市電の乗り方をを知ってスムーズに!

初めての乗り物は、少しとまどってしまうこともあるもの。函館市電の乗り方は、下記のような料金後払いのシステムになっています。
後払いシステム
市電が来たら、中央にあるドアから乗って整理券を取ります。運賃は距離によって210円から250円です。
料金箱
目的の電停に近づいたら降車ボタンを押して、運賃表示器に示された金額を用意しましょう。運転席のわきにある料金箱に整理券とお金を入れて、前のドアから降ります。
マップ
函館を観光するなら、写真左側の市電専用1日乗車券(600円)がお得。降車時に、この乗車券を運転士さんに見せればOKです。1日乗車券を買うとマップも一緒にもらえます。折りたたみ式で持ち歩きしやすく、路線図や主要エリアも掲載されているので使わない手はありません。

元町、ベイエリアに外国人墓地も市電でGO!

函館市電を使えば、金森赤レンガ倉庫群や旧函館区公会堂など市内の主な観光名所を効率よく巡ることができます。運行間隔が短いので、あまり待たされずに乗れるのもメリット。
函館朝市
函館駅前電停からすぐ、函館朝市もぜひ寄ってみましょう。新鮮なプリプリの魚介類を使った海鮮丼は定番です!
十字路
函館駅前から西方向へ三つ目の十字街。ここで路線が二つに分かれます。左に小さく見えるのは、かつて係員が手動でポイント切り替えを行っていた操車塔です。
外国人墓地
十字街からは、函館ハリストス正教会などの元町教会群まで徒歩10分ほど。金森赤レンガ倉庫のあるベイエリアまでは7分ほどです。函館山ロープウェイ山麓駅も、こちらが最寄り電停です。
外国人墓地
5系統の終点、函館どつく前からは徒歩15分で青い海が広がる高台の外国人墓地へ。2系統は青柳町から徒歩3分で函館公園、終点の谷地頭から5分で谷地頭温泉です。茶褐色の鉄分を含んだ温泉は地元の人たちから強く愛されています。

市電がもっと好きになる駒場車庫へ!限定グッズも

今度は、函館駅前から東方向の湯の川行きに乗ってみましょう。五稜郭(ごりょうかく)公園前からは、徒歩15分で五稜郭公園や五稜郭タワーへ。
五稜郭公園前
五稜郭タワー
終点・湯の川の一つ手前、湯の川温泉はそばに無料で入れる足湯があります。湯の川温泉から湯の川は、日帰り入浴できるホテルや銭湯もあるのでリフレッシュにどうぞ。
湯の川温泉
足湯
市電ファンならずとも、ぜひ寄ってみたいのが駒場車庫。駒場車庫前電停のすぐ目の前です。車両の整備や管理を行う市電の基地で中には入れませんが、外からでもじっくりと市電を愛でられます。
駒場車庫
映画やドラマでもよく使われる1950年製、懐かしの500形530号車両や、期間限定運行の大正レトロ車両「箱館ハイカラ號」を見かけたらラッキー!車庫から出入りするカラフルな車両も目の前で見られてワクワク気分に。併設の駒場乗車券販売所では限定ものを含めた市電グッズ、本物そっくりのダイキャストカーや箱館ハイカラ號サブレなどが手に入ります。

大正浪漫の箱館ハイカラ號にも乗ってみて!

ハイカラ號
タイミングが合えば、ぜひ箱館ハイカラ號にも乗ってみて。木を基調にしたレトロな車内と、当時の制服を着た女性の車掌さんに気分はタイプスリップ。観光案内のアナウンスも流れます。運行期間は4月15日~10月31日、木曜日~月曜日の週5回ですが、特別運行日と運休する日もあるので事前に確認を。
箱館ハイカラ號サブレ
こちらは限定販売品の箱館ハイカラ號サブレ(580円)。パッケージだけでなく、サブレも車両の形をしています。箱館ハイカラ號は1918(大正7)年から1936(昭和11)年まで客車として運行、その後はササラ式除雪車として活躍しました。当時のデザインに復元されたいまは、函館のアイドル車両です!
箱館ハイカラ號
2016年に開通した北海道新幹線のラッピング車両も人気。ほかにもスイーツのペイストリースナッフルスや、ようかんの五勝手屋本舗など見ているだけで楽しくなるラッピング車両も。乗っても眺めても楽しい函館市電で、ぜひ思い出に残る旅を!
函館どつく前

スマートポイント

函館バスも使える「市電・函館バス共通1日乗車券」(大人1,000円、2日券は1,700円)を購入すれば、トラピスチヌ教会など函館観光の足がお得に広がります。

市電に乗るなら、いちばん前の右側に座るのがおすすめ。大きな窓から景色を見ることができ、運転手さんの慣れた操作を見るのも楽しいものです。

駒場乗車券販売所では、1993年に廃止された1系統と3系統の車内放送を収録したCD-R(2,160円)を販売しています。箱館ハイカラ號の車内放送CD-R(同)もあるので、鉄分の濃い方はぜひ!

ライターアイコン

ライターのオススメ

市電の車窓からは、大正時代に建てられたルネッサンス様式の洋館、相馬株式会社など数々の伝統的建造物が眺められます。気になる景色を見つけたら、次の電停で降りて歩いてみるのも手。撮影スポットにもいいですよ。

Writer : タカハシアキコ

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北海道移住歴20年。亜熱帯の血を持つ寒がりライター。お手ごろで魅力的なモノやスポットを発掘すべく歩き回っています。

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