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観光観光

2015.12.18

お金の秘密を知ることができる
日本銀行旧小樽支店金融資料館

writer : 伊藤 孝介

日本銀行旧小樽支店金融資料館は、北海道では珍しい100年以上前に建てられた大型の歴史建造物。明治時代に赤レンガで有名な東京駅を設計した有名な建築家、辰野金吾とその弟子・長野宇平治らが設計をしています。
現在は金融資料館として活用され、小樽の人気スポットとなっています。館内には1億円の重さを体験出来るコーナーも!
最も身近なお金の秘密を知ることのできる、「一見の価値あり」な資料館です。
建物
日本銀行旧小樽支店金融資料館

明治時代にタイムスリップ?

日本銀行旧小樽支店金融資料館は、東京駅を設計したことでも知られる辰野金吾をはじめ、岡田信一郎、長野宇平治らが設計したルネサンス様式の建物。2階建で、屋根には5つのドームがあります。
館内
入り口を入ると、明治時代そのままの銀行窓口があります。年季の入った木枠に「現金受払」などと書かれた窓口のガラス。
天井までは10.5mの高さもある、とても広い空間。館内は主に歴史展示ゾーン、業務展示ゾーン、マルチメディアコーナーの3つの展示スペースで区切られています。
歴史展示ゾーンでは日本銀行の歴史をパネル展示、第2次世界大戦以降の紙幣の実物などが展示。「北のウォール街」と呼ばれた当時における数々の建造物のミニチュアを見学できるコーナーも。建物内外壁のフクロウの塑像は内壁に12体、外壁に18体あり見所の一つでもあります。
歴史を感じる展示!

興味深い!お金の展示

旧小樽支店金融資料館は、その名の通り「金融」、つまりお金の歴史について展示されています。お金の歴史についての展示は銀行窓口のすぐ裏のエリアにあります。近代日本のお金が確立された明治から物価がどのように上がってきたのか、現在のお金のシステムがどのように作られてきたのかがわかります。興味深いのが、紙幣の展示です。
展示物
明治時代に発行された聖徳太子の紙幣や板垣退助、岩倉具視、伊藤博文に夏目漱石、そして今流通している野口英世まで、発行された全ての紙幣が展示されています。驚くのは、そのほとんどが今でも使用可能だということ。古い紙幣はそれなりに付加価値がつくのでそのまま使うなんてもったいないのですが、使おうと思えば使えるそうです。
さらに、偽造防止のためにどれだけのテクノロジーが詰め込まれているのかについても展示されています。
偽札を防ぐ技術

北のウォール街と呼ばれた小樽

小樽には、日銀旧小樽支店だけでなく、民間銀行や保険会社など金融機関が多く出店していました。そのため、世界で最も有名な金融の街・ウォール街にちなんで「北のウォール街」と呼ばれていました。当時のその街の様子が模型で再現され、展示されています。
1912(明治45)年には現小樽バインとなっている旧北海道銀行本店、1927(昭和2)年には旧三井銀行小樽支店が建てられ、8つの金融機関が軒を連ねていました。この模型を見て、他の建物にも足を運んでみるのはいかがでしょうか?
ミニチュア

金庫の中はどうなっているの?

機械
銀行と聞いて、最も興味が湧くのはお金を管理する金庫ではないでしょうか。映画やドラマでは見かける光景も、銀行員でもない限り実際に金庫を見ることはできません。ましてやその中に入るなんてことは夢のまた夢。ここ金融資料館には実際にお金を管理していた金庫がそのまま残されていて、しかも中に入ることもできます。中に入るとそこには1,000億円!のレプリカ。実際に1,000億円が積まれていたらこんな光景なんだろうとイメージすることができます。金庫の中が広すぎて、本来大金のはずの1,000億円がなんだか少なく感じてしまうかもしれません。
金庫の中

1億円の重さを実感!?

1億円という現金を触ったことがありますか?どのくらいの量でどのくらいの重さなのか、体験したことはあるでしょうか?
金融資料館には1億円に関する資料が2点展示されています。1つ目は裁断された一億円です。シュレッダーで細かくされたものがケースに入れられています。よくよく見ると、それぞれにお札の模様が描かれていて、本物の紙幣だったことがわかります。
2点目は一億円相当の展示物を実際に持ち上げることができます。重さは10kg。普通に暮らしていたら決して手にすることのない、1億円の現金の重みを実感することができるでしょう。
裁断された一億円

スマートポイント

  • 1日2回、午後2時〜午後2時30分と午後3時〜午後3時30分の間は展示の解説をしてくれるガイドツアーが実施されています。より詳しく知りたい方は時間を合わせて行ってみましょう。
  • 施設の奥には売店があり、お札をモチーフにしたユニークなグッズやお菓子が販売されています。他のお土産物屋さんでは買えない商品ばかりなので旅の記念やお土産にいかがでしょうか。
  • 館内にはお金についてまとめたパンフレットが置かれています。展示されている情報を補足してくれるので、パンフレットを片手に回るとより理解を深めることができます。

ライターのおすすめ

明治時代の面影を残す外観と内装は必見!お金についての豆知識が増えるので、どこかで誰かにうんちくを語る機会もあるかもしれません。展示も充実していて楽しめるスポットです。

伊藤 孝介

1982年生まれ、福島県出身。フリーランスのWebライターやプランナーの仕事をしながら子育ても奮闘中。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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