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観光観光

2016.08.20

花・鳥・湖・海の絶景コラボ!
夏の小清水原生花園を楽しむ

writer : 藤本誠一郎

北海道遺産に登録されている「小清水原生花園」は、オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)との間に形成された細長い砂丘上の海岸草原に、約275ha、約8kmにわたって広がる美しい天然の花園です。
小清水原生花園
この一帯は風光明媚な網走国定公園。初夏から夏にかけて鮮やかに咲き誇る野生の花々の大群落と、オホーツク海と濤沸湖が織り成す雄大な景観が広がっています。
雄大な景観
原生花園とは、人の手がほとんど加わっていない、自然のままの状態で色鮮やかな野生の花々が咲く湿地や草原地帯のこと。道東や道北、とくにオホーツク海側に多く分布しています。
なかでも小清水原生花園は、花の種類、群生・群落のスケール、周囲の景観、アクセスの良さ、どれをとっても群を抜いていて、ここを通るJR釧網本線には、「原生花園」という名の駅があるほど。まさに北海道を代表する原生花園と言えるでしょう。

原生花園駅から広がる遊歩道は海と湖と花の大パノラマ!

花の季節、一番賑わいを見せるところは。原生花園駅周辺エリアです。この駅は季節営業(5月から10月まで)の臨時駅で、原野の中にポツンと建っている、小さな可愛らしいログハウスの無人駅です。
ログハウスの無人駅
目の前には雄大な濤沸湖が広がっています。周辺にはインフォメーションセンターや広い無料駐車場も完備。駅前から広がるお花畑のなかを遊歩道が延びています。ゆっくり散策してみましょう。
原生花園駅
天覧ケ丘(てんらんがおか)展望台
遊歩道沿いに次々と現れる可憐な花々を楽しみながら小高い丘へと登ると、そこは天覧ケ丘(てんらんがおか)展望台。眼下に広がる一面の美しい花々の大群落の向こうには、濤沸湖とオホーツク海が雄大に広がっています。さらに、遠く知床岬から続く知床連山、日本百名山の斜里岳、藻琴山、そして網走の街から能取岬まで360度見渡す大展望!絵に描いたような絶景に息を飲むことでしょう。

初夏から夏の花の最盛期に訪れよう!

5月下旬、クロユリの神秘的な花がひっそりと咲きはじめ、オホーツクに短い夏の到来を告げます。6月に入ると、濤沸湖の湖畔にはセンダイハギ、ヒオウギアヤメの群生が広がっていきます。
クロユリ
濤沸湖の湖畔
6月下旬から7月上旬になると、小清水町の町花であるエゾスカシユリやエゾキスゲ、ハマフウロ、ハマナスなどの代表的な花が、駅周辺の遊歩道沿いにも咲きそろい、原生花園が最も賑わう花の最盛期を迎えます。
エゾスカシユリ
エゾキスゲ
季節ごとに、黄色やオレンジ、ピンク、紫といった色とりどりの天然のお花畑が見られる小清水原生花園。6月から8月の夏季には約40種類の代表的な花が群落となって咲き乱れますが、シーズンを通しては約200種類もの花が咲く野生の花の楽園なのです。
エゾスカシユリのアップ

ここは日本最北の鳴り砂浜!オホーツク海を肌で感じよう!

遊歩道
遊歩道は、お花畑を抜け、オホーツク海の小清水海岸へと続いています。ここは知る人ぞ知る「日本最北の鳴り砂浜」。この砂浜には石英と長石が含まれていて、結晶面が太陽の光を反射してキラキラ光る砂浜なのです! この砂粒の摩擦で音の出る鳴り砂(鳴き砂)、どんな音がするか試してみてはいかが?
小清水海岸
砂浜
広い砂浜は、東は知床、西は網走方面と双方へ長く続いています。水温が低いため遊泳はできませんが、透明度の高い美しいオホーツク海。人影もまばらで北の果てに来た実感も湧いてくるかもしれません。真夏でも蒸し暑く感じることは稀で、とても爽やかで気持ちのいい浜辺の散歩ができますよ。

小清水原生花園は野鳥の楽園!数々の映画のロケ地にも

小清水原生花園のある濤沸湖畔は野鳥の宝庫としても知られています。遊歩道沿いでも綺麗な鳴き声がよく聞こえてきます。ここは低木草原地帯。比較的簡単に野鳥を見ることができます。
野鳥
花の季節に主に見られる野鳥は、ノゴマ、ホオアカ、ノビタキ、オオジュリン、コヨシキリなど。鳴き声をたよりに、可憐な花と可愛い野鳥の写真撮影にチャレンジしてみては?
オオジュリン
また、ここはさまざまな映画の舞台にもなっています。古くは「男はつらいよ寅次郎忘れな草」「幸福の黄色いハンカチ」など。
キタキツネ
10年ほど前に公開された「子ぎつねヘレン」はご存知の方もいるでしょう。ラストシーンもここで撮影されました。実際にこのあたりではキタキツネはよく見かけます。「原生花園のキタキツネ」なんて被写体としては魅力的かも。

インフォメーションセンターで情報収集!

原生花園駅に隣接するインフォメーションセンターHanaでは、季節ごとの花々の開花時期などの情報がリアルタイムにゲットできるのでぜひ寄ってみましょう。ここでは小清水原生花園の四季などを紹介する大画面シアターや、プラズマディスプレイで空から見た原生花園や流氷、クリオネなど珍しい映像も見られます。
インフォメーションセンターHana
植物標本や実体顕微鏡観察コーナー、白鳥やオジロワシの実物大ぬいぐるみや貴重な野鳥の写真が展示された休憩スペース、小清水町の特産品やアイスクリームなどの売店もあり、原生花園をシーズンや天候を問わず楽しむことができます。
インフォメーションセンター内観
天然のお花畑や可愛い野鳥にも会える、魅力いっぱいの夏の小清水原生花園。オホーツク海沿岸ならではの美しい自然に、きっとあなたも感動することでしょう!ぜひ一度足を運んでみませんか?

スマートポイント

  • 小清水原生花園はとても広く、駅や遊歩道周辺はほんの一部にすぎません。一直線にのびる国道とJR釧網本線の線路沿い、濤沸湖畔などにも、花の群落や絶景ポイントありますので、ぜひ足をのばしてみましょう。
  • インフォメーションセンターHanaにある、無料レンタサイクルがオススメ! 花と湖に囲まれた見通しの良いまっすぐな道を、オホーツクの爽やかな風を感じながらのんびり走ってみてはいかがでしょうか。
  • 生き生きとした花々や野鳥の観察や撮影をするなら、午前中の方がおすすめです。原生花園駅周辺は観光ツアーバスも多く停車しますので、混雑を避けてのんびりと楽しむなら、早朝がベターです。

ライターのおすすめ

オススメの時季は6月中旬から7月上旬。色鮮やかな花々の種類が最も豊富なベストシーズン! とくにエゾキスゲやエゾスカシユリの群落は圧巻! 思わずシャッターを切りたくなる光景が広がっています!

藤本誠一郎

網走在住のグラフィックデザイナー。道東オホーツクから、とっておきの観光スポット情報をお届けいたします!

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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