妖精ノームが住む庭も！
おとぎの国の上野ファームへ

「ノームの庭」でメルヘンにひたろう

旭川中心部から車で約30分のところにある上野ファームは、大雪高原〜富良野〜十勝を結ぶ約250㎞の北海道ガーデン街道にある北海道を代表する八つのガーデンのひとつ。倉本聰脚本のTVドラマ「風のガーデン」でメインの庭のデザインを手がけたのが上野砂由紀さんで、上野ファーム自体も舞台のひとつとして登場しました。

本場で学んだイングリッシュガーデンをベースに、北海道に合ったココでしか表現できない庭づくりを続ける上野さん。とんがり帽子の小屋が愛らしい「ノームの庭」は構想３年で完成しました。


「ノームの庭」には物語も添えられています。真夜中にこっそり出てきて庭仕事を手伝うという庭に住む妖精、ガーデンノーム。昼間はお昼寝中？　それとも、見に来た人たちの様子を草花の陰から楽しげにのぞいているの？　空想が楽しく広がるメルヘンいっぱいの庭園です。

庭づくりの原点、石畳が残る「マザーズガーデン」

1989年に、上野さんのお母さんが田んぼのあぜ道や農道にルピナスやカモミールを植え、さらに農場に来る人たちに楽しんでもらおうと一本の石畳の小道を造って花を植えたことからはじまった庭づくり。

石畳が残る「マザーズガーデン」は、いまもお母さんが丹精込めて庭づくりを続ける「母の庭」であり、原点となった「母なる庭」でもあります。


さらに、「マザーズガーデン」の近くには小さな丸い池がある「木の声が聞こえる庭」も。木立に抱かれるような庭のベンチに腰かけて、しばしファームの世界観にふれてみましょう。

動物たちとの愉快な遭遇も！

「マザーズガーデン」や「ノームの庭」など10のゾーンを一周すると大体１時間半。パンフレットにある「おすすめコース」に沿うもよし、気ままに花散歩をするもよし。クールダウンするなら「白樺の小道」が気持ちよく、おすすめです。

散歩の終わりには、ガーデンショップやカフェに行ってみましょう。途中で遭遇するのは愉快な動物たち。ニワトリが元気いっぱいにコケコッコー！と鳴けば、ガチョウやカモがクワックワ！

ガーデンショップや西口受付がある元のレンガ牛舎や、カフェに改装された1950年築造の納屋など、農場イメージ100％のシチュエーションのなかで耳にする彼らの鳴き声は、田園の旅を盛り上げる最高の音響です。

さすが農家の見立て！　美味な季節野菜をランチにいただこう

納屋をリノベーションしたその名も「NAYA café（ナヤカフェ）」では、フードやドリンク、スイーツを楽しみましょう。ランチに人気の「季節野菜のファーマーズカレー」は、舌ざわりなめらかでスパイシーなキーマカレーと、素揚げ野菜の甘み・旨みが美味しく絡み合った逸品。


甘み爽やかな「季節のフルーツティー」や、カフェ以外に西口受付前でも売っている江丹別（えたんべつ）の酪農家から仕入れたカウ＆カーフのソフトクリームも人気です。

ガーデンも食べ物も動物たちも、どこまでも田園な上野ファーム。風に揺らぐ草花に癒され、美味しい野菜料理をいただいて。田園でのひとときをのんびりゆったり満喫しましょう。