かつて炭鉱で栄えた美唄(びばい)市には、地元の人たちが愛してやまないソウルフードがいくつもあります。その一つが「美唄やきとり」で、炭鉱マンのスタミナ源として愛されてきました。一番の特徴は、一串に数種類のモツ、鶏皮、モモ肉が入っている「モツ串」にあります。
焼き鳥
この独自スタイルは、1953年に美唄市の「三船」という店で誕生し、市内いくつもの店に受け継がれています。なかでも全国に幅広いファンを持つお店が「たつみ」。約30年前から、自慢のやきとりを真空パックで各地に発送しています。
「たつみ」入口
お取り寄せも魅力的ですが、ぜひ一度はお店で、焼きたてアツアツをいただきましょう!

手間ひまかけて、すべてをおいしく

札幌と旭川の中間くらいに位置する町、美唄。美唄のやきとりは、一串にレバーやハツ、砂肝、キンカンなどのモツと、鶏皮、モモ肉が、全部刺さっていることが最大の特徴です。
美唄のやきとり
さまざまな食感と旨味が口に広がり、なんとも奥深い味わいです。串に刺す順番は、一番下が皮、次が北海道らしく玉ネギ、次がモツ、再び玉ネギ、最後がモモ肉。玉ネギは美唄の名産品で、焼くと甘味が増して鶏肉との相性抜群。
焼く前のやきとり
たつみでは、毎朝4時からその日に焼く5,000本以上もの串刺し作業を行っています。肉は刺す前に部位ごとにボイルするのがポイント。
そもそも美唄のやきとりは、一羽の鶏をさばいたら、すべてムダなくおいしく食べよう、と考案されたもの。そのためには手間ひまを惜しみません。
串刺し作業
メニューには精肉(ムネ肉)だけの串もありますが、お客さんが注文するのは圧倒的に「モツ串」です。

とにかくたくさん食べるのが美唄流

やきとりを注文するとき、美唄では10本単位で大量に注文するのが普通です。一人10本、20本食べるのは当たり前。お客さんをなるべく待たせないようにと、調理場の焼き台はドーンとすごい長さに!
ずらりと並べて焼かれるやきとり
端から端までびっしり串を並べると、一度に100本は焼けます。味の濃い親鶏の肉を、備長炭でジューシーに焼き上げていきます。
やきとりを焼く様子
滴る脂の香りがお客さんの食欲を刺激し、どんどん注文が入ります。味付けはシンプルに塩こしょうのみですが、塩は店でブレンドし、自家焙煎したものを使用。
ベテランのスタッフさん
「私も美唄出身なので、たくさん食べるのが普通だと思っていました」というのは、焼きかた10年のベテランスタッフ。お盆やお正月は、さらに持ち帰り注文が増えるので、店の外にもテントを出して焼くそうです。

ランチも大人気! シメは「モツそば」

夜のイメージが強いやきとり屋さんですが、ランチも人気です。とくにおすすめは、とり飯、そば、冷や奴がついたBセット。800円でボリュームたっぷりです。
Bセット(800円)
美唄ではちょっと変わった食べ方があります。それが、そばのつゆにモツ串を入れて食べる「モツそば」。やや太めの麺に、鶏の旨味が染みたつゆがからみ、また違ったおいしさ。お酒のシメに頼むお客さんも多いのです。
モツそば
気に入ったらお土産もありますのでご安心を。1パック5本入り540円、10本入り1,080円。
お土産のパックやきとりも
店内には、インパクトのあるポスターが貼ってあります。たつみのご主人、藤本和己さんは長年「びばい焼き鳥組合」の組合長を務め、ふるさとの味を広める活動にも大忙しだそう。
ユニークなポスター
このポスターは、全国のご当地やきとりが集結する祭典「やきとりンピック」を開催した2008年に作ったもの。あなたも美唄市民になりきって、鶏のおいしさを丸ごと堪能しましょう!

スマートポイント

美唄のもう一つのソウルフードが「とり飯」。ランチ(Bセット、Cセット)なら、とり飯も一緒に食べられてお得です。

モツ串は1本98円。安くてたくさん食べられるのが、美唄やきとりの魅力です。思いきり注文しましょう。

お土産の真空パックを買ったときは、フライパンに串ごと並べて酒をふり、フタをして温めると手軽です。いい香りがしてきたらできあがり!

ライターアイコン

ライターのオススメ

モツそばが絶品です。もうお腹いっぱい…と思っても、なぜかスルスル食べられます。ぜひともお試しください。

Writer : 石田 美恵

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札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

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