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グルメグルメ

2016.07.14

創業84年、三代続く
豚丼発祥の店「ぱんちょう」

writer : MAYO

1933(昭和8)年1月に帯広駅前のいまと同じ場所で、オムライスやカレーなどいろいろなメニューがそろう食堂として開業。中国語で「お食事処」を意味する「ぱんちょう」と名づけたのが、このお店のはじまりです。そしてこのときに、創業者の阿部秀司さんが「十勝ならではの庶民も味わえるメニューを」と考案したのが豚丼でした。
豚丼
町場の食堂の名物メニューは、戦後、食通の間でも評判の逸品に。まもなく他の食堂でも、それぞれの店の豚丼を出すようになりました。いまや十勝の名物料理となった豚丼。その「発祥の店」として全国に知られているのが「ぱんちょう」なのです。
店外観

「鰻丼よりうまい当店自慢の豚丼を召し上がれ」

名物料理発祥のそもそもは、帯広の人たちに一番親しまれていたお肉が豚肉だったから。ロース肉を炭火で丁寧にあぶって焼き、鰻丼のような少し甘みのある醤油ベースのタレで味つけしました。
蓋から肉がはみ出ている豚丼
創業のころには「鰻丼よりうまい当店自慢の豚丼を召し上がれ」という看板が店先に立ったという記録も。「焼き方も味も、80年間同じ豚丼をお出ししています」と創業者の長女で女将の阿部幸子さん。
女将さん
炭火焼きの香ばしい風味も、味の決め手となるタレも、三代にわたって受け継がれてきた阿部家の秘伝です。
豚丼のアップ

ランクは松竹梅の逆バージョン。梅が松より上なワケ

よくお客さんにも聞かれるというのが、値段が松竹梅ではなく、梅竹松の順にランク付けされていること。ランクはお肉の量で決めていて、写真の梅はお肉6枚が目安で1,100円(税込)です。
豚丼の梅
梅が松より上になったのには、初代の奥さんの名前が「ウメ」さんだったという妻思いのステキな理由が。戦時中、夫の留守の間、7人の子どもたちを一人で育て、家を守った妻をねぎらって、梅を一番にしたといいます。
メニュー
愛妻家の豚丼は上品でふくよかな味わい。甘辛いタレをまとったロース肉はやわらかく、炭火の香ばしい風味を移したご飯はふっくら。肉の脂・ご飯・タレ、それぞれの甘みがまったりと絡み合い、奥行きのある味わいです。

豚丼専門店になって60年、元祖の味をぜひ!

食堂からスタートし、豚丼だけに絞って専門店へとステップアップしたのは、1955(昭和30)年ごろのこと。「特徴を持たないと店がダメになる」というのが初代の考えでした。
内観
豚丼発祥の店として味を守り続けてきた「ぱんちょう」は、名実ともに十勝を代表する名店。北海道内外はもちろん、海外からもたくさんの観光客が訪れています。ここの味を知らずに、十勝の豚丼は語れない。帯広を訪れたら、一度は味わいたい豚丼です。
暖簾

スマートポイント

  • お店で食べる時間のない方には、お持ち帰りの豚丼1,000円〜も! 空弁や駅弁代わりに、どうぞ!
  • 昼食なら11時の開店時、夕飯なら午後4時ごろが比較的ねらい目。とはいっても、連休や土日などは並ぶことも覚悟で!
  • 道路を挟んで向かい側にJR帯広駅、バスターミナルがあるという立地。次の目的地に向かう前の腹ごしらえ場所にぴったりです。

ライターのおすすめ

豚丼と一緒に、別メニューのお味噌汁も。おすすめは、なめこ椀200円。出汁のきいた上品な味わいの汁と、つやつやのなめこが美味です。

MAYO

札幌生まれの札幌育ち。一時期、京都・東京で過ごす。北海道大好き、沖縄大好き、旅行大好き、キャベツ大好き。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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