北海道遺産にも指定されている「江別のれんが」。明治時代から建物や鉄道の橋脚、トンネルなどに用いられてきました。鉄分を豊富に含んだ江別の粘土から焼き上がる独特な赤さが特徴のレンガは、いまもいろいろな建物に使われています。
セラミックアートセンター
江別では、陶器などのやきもの文化も発展してきました。江別市セラミックアートセンターは、そのレンガとやきものをテーマにした市の中心的な施設。札幌市のお隣にあるので、ちょっと足を延ばしてみませんか。北海道の開拓を担ったレンガにもっと親しみが湧いてきますよ。

北海道のれんがはなぜ赤い? そんな疑問もここで解決!

江別市セラミックアートセンターへ行くには、札幌駅から函館本線に乗り、六つ目の野幌(のっぽろ)で降りましょう。バスに乗り換えて10分ほどでセンターの前に着きます。
館内
毎年7月第二土曜日、日曜日の2日間、JR江別駅周辺のメーン会場とセラミックアートセンターでは名物の「えべつやきもの市」が行われています。道内の陶芸家からアマチュアまでがバラエティーに富んだ作品を出店。レンガのドミノ倒しやコンサートもあって、飲食コーナーや屋台も出る会場はまさにお祭りのにぎやかさ。セラミックセンターでは陶芸体験や絵付け体験を催しています。
えべつやきもの市

やきものショップでオンリーワンのお土産はいかが?

定期的に体験教室が行われる教室工房。一般の人もこのスペースを利用できるので、やきもの愛好家が集まって製作しています。センターでは電動ろくろや手回しろくろといった道具から、作品を焼くためのガス窯や電気窯まで完備、やきもの文化のすそ野を広げています。
体験教室
焼き物
ロビーにあるやきものショップでは、江別市内の作家によるオリジナリティーあふれた陶器などを展示販売しています。普段使いにしたい物やおうちに飾っておきたい物など、オンリーワンの一品が見つかるかもしれませんよ。
かわいい陶器
こんなかわいらしい作品も。陶器といえば高いのでは?と身構えてしまいそうですが、ここではお手ごろな値段なのもうれしいところです。

個性的な作品や歴史にふれて、やきものがもっと好きになる

展示室
ロビーから観覧料を払って常設展示室のコーナーへ。北のやきもの展示室には、道内の作家による壺や花器、大皿など約60点が展示されています。さらに、江別で「北斗窯」を開き、北海道の窯業と陶芸に大きな貢献をした小森忍(こもり・しのぶ)の足跡をたどる記念室もあります。満州滞在時代から晩年にかけての貴重な作品にもご注目を。
便器の形のやきもの
企画展示室では、センターが定期的に主催するさまざまな展示が行われています。やきものにはあまり縁がないんだけれど……という人も、「トイレに見るやきもの文化」といったユニークな展示が催されることもありますよ。

北海道の建築を担った赤レンガのルーツがまるわかり!

れんが資料展示室
れんが資料展示室は、北海道におけるレンガの歴史や生産の工程などが学べます。実際に使われていたレンガや本物そっくりのジオラマ、れんがシアターなど見どころもいっぱい。
ジオラマ
明治時代の「登り窯」を再現したジオラマ。人がレンガを機関車に積み込む様子もリアルで、じっと見ていると時間を忘れてしまいそうにも。燃料も最初は薪だったのが石炭、重油と時代につれて変わり、レンガを焼くための窯もどんどん効率的になっていくなど、順番を追って見ていけば、れんが作りの歴史博士になれそうです。
様々な用具
さまざまなレンガから、一見あれ?と思う配管などのレンガ製品、レンガを作るための用具まで「これほどまでに!」と思うほどの展示があるのは、道内のレンガ生産を支えてきた江別ならでは。木製のミニレンガを使って、レンガ積みに挑戦できるコーナーもあるのでぜひチャレンジしてみましょう!

爽快!北の原始林や山々を望む360度のビュースポットも

レンガのオブジェ
江別市セラミックアートセンターには隠れたお楽しみスポットも。それは、建物の目印にもなっている「望楼(ぼうろう)」です。さっそく上ってみましょう。
望楼(ぼうろう)内階段
上からの景色
企画展示室のある2階から階段を上り、さらにらせん階段をたどっていくと360度のパノラマが開けます! 近くには日本でも貴重な野幌原始林、遠くには美原大橋や夕張山地など、爽やかな気分になれること間違いなし。雪の日でも、建物内なので暖かいまま広大な景色を楽しめます。北のレンガとやきものを学んだら、北海道ならではの風景も目に焼き付けていってくださいね。

スマートポイント

総合案内のカウンターでは100個入りの「ミニチュアれんが」が680円で売られています。原料や製法は江別レンガと同じ本格派。接着剤を使って組み立てれば小物入れなど好きな物が作れるのでお土産にどうぞ!

れんが資料展示室には、ミニチュアのセラミック製ダルマストーブも並んでいます。両手にのるほどのサイズで「かわいい!」と声を上げる人も少なくないとか。よく探してみてくださいね。

敷地内には芸術家によるレンガを使った造形作品もあります。散策しながら回ってみるのもおもしろいですよ。館内のレリーフアートなども見逃さずに!

ライターアイコン

ライターのオススメ

江別に来たら、やはりレンガの建物めぐりがおすすめ。1945(昭和20年)ごろに建てられた個人宅をを利用したガラス工芸館や、元ヒダ工場跡を利用した商業施設のEBRI(エブリ)も風合いのあるレンガをじっくりと味わえます!

Writer : タカハシアキコ

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北海道移住歴20年。亜熱帯の血を持つ寒がりライター。お手ごろで魅力的なモノやスポットを発掘すべく歩き回っています。

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