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グルメグルメ

難波の華風料理「一芳亭」
黄色いシュウマイは伝統の味

writer : 鈴木ナナ

2017.11.16

黄色いシュウマイ
難波にあり「一芳亭」のシュウマイは周りが黄色です。このシュウマイは戦後に誕生し、今もなお変わらずに愛され続ける往年のアイドルのような存在。長きにわたり老若男女を魅了してやまないこの一品は、かつて文豪・池波正太郎氏もうならせたのだとか。黄色く輝くシュウマイの正体、愛される理由を紐解いていくと、きっと一度は食べたくなるはずです。そして一度食べたら最後、やみつきになるのは間違いありません!

戦後の物資不足が生んだ発明品

一芳亭正面一見、町の普通の中華料理屋さんにしか見えない、年季の入ったその店構えがすでに長い歴史を感じさせます。ランチは行列もできるという「一芳亭」は、大阪ミナミで今や押しも押されぬ有名店。それは周りが黄色いシュウマイが始まりでした。
一芳亭店内
昭和8年から続くこちらのお店は、創業開始からしばらくして太平洋戦争という時代の波に巻き込まれていくのです。そして戦争終結後は物資不足に悩まされ、シュウマイの皮の原料である小麦粉が手に入らない状態。そこで、小麦粉の代用として卵を使い始めたのがこの黄色いシュウマイの始まり!この世に誕生してから現在までその製法は受け継がれ、珠玉のこだわりシュウマイとして大阪の人たち、日本中の人たちに今も愛され続けています。

一日平均8千個~1万個!飛ぶように売れる逸品

おいしそうなシュウマイこの驚異的な数字が、一芳亭のシュウマイの人気を物語っていますよね。豚ミンチ肉、エビ、淡路島産のタマネギのみじん切りを片栗粉でつないだもの。これを薄焼き卵で作った皮で丁寧に包み、焼きあがると黄色になるわけです。
使われている素材はシンプルなものですが、看板にも書かれている「とことんこだわり、とことんうまい」にあるように、シンプルだからこそ、ほんのわずかなバランスを欠くと台無しになってしまう繊細さがあるのかもしれません。
並んだシュウマイ口に運ぶとまず何とも言えないソフトな食感に衝撃を受けるはず。そしてほんのりとした甘さが広がり、玉ねぎの食感も楽しい気分。ひとくち食べる度にふんわりとした優しさに包まれるシュウマイですから、ずっと食べ続けていたくなるのは当たり前。食べる度に幸せになれるのです。
1日平均8千個~1万個を売り上げ、40年前から持ち帰り販売も始めたのですが、ほぼ毎日完売するのはうなずけますね。

素揚げの唐揚げも大人気!

人気の唐揚げシュウマイと並んで人気なのが唐揚げです。骨付きの若鶏を醤油のみで味付けしたあと丸揚げ。余計な衣をつけていませんから、鶏のうまみをダイレクトに感じられるでしょう。
揚げたて唐揚げ揚げたてのパリパリとした食感、中はジューシーというこの唐揚げは、シュウマイとセットでビールも飲みたい気分にさせるはず。シンプルながらも、骨ごとぶつ切りにした豪快な逸品。テイクアウトも可能です。

豚天、肝照り、八宝菜……

中華料理ではありますが、一芳亭では「華風料理」と呼びます。これは中華料理を日本人向けにアレンジした料理だそう。「八宝菜」や「酢豚」など中華料理の王道メニューも提供しています。
春巻き
さらに具沢山の「春巻き」フワッとジューシーな「豚天」、プリプリエビの「エビ天」などがあります。「肝照り焼き」は甘辛い味付けで、これまた箸が止まりません。
肝の照り焼きどれもご飯とスープをつけて定食にできますので、ガッツリ味わっちゃいましょう。これらの定食メニューにシュウマイを追加でオーダーするのが定番。せっかく来たならあれもこれも楽しんで。

「天下の台所」といわれた大阪では、優れた技術によって生み出される大阪らしい食品を「大阪産(もん)名品」として認定。難波の華風料理「一芳亭」のシュウマイは伝統を守り続ける名品として、この認定を受けています。

スマートポイント

  • 汁物以外すべてテイクアウト可能なので、時間がないときはテイクアウトでも充分美味しさを味わえます。
  • 夕方頃の時間帯が一番空いているので、狙い目です。
  • シュウマイは電話またはFAXで県外への発送も対応しています。

ライターのおすすめ

シュウマイの概念が変わってしまいそうなほど絶品の味。5個や10個は軽く食べられるので、ぜひ心ゆくまで堪能してください。

鈴木ナナ

人間観察、食べ歩き、酒場めぐり、映画、旅が好き。魑魅魍魎の住む京都で、毎日よそもんの観光気分。

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