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グルメグルメ

2016.02.10

難波で愛される昭和レトロな
喫茶店「アラビヤコーヒー」

writer : 並河智子

アラビヤコーヒー外観
1951(昭和26)年創業のレトロな喫茶店。戦後、喫茶店でコーヒーを飲むことがステータスだった時代から現在にいたるまで難波で愛され続ける店だ。創業当時は喫茶店ブームで、店の並びだけで10軒ほどの喫茶店があったというが、今も残るのはアラビヤコーヒーだけ。大のスキー好きだった先代店主が山小屋をイメージした店づくりを少しずつ進めてきた。家族で営むアットホームな店で、店員と常連客とのやりとりに心がなごむ。昭和を感じさせる、どこか懐かしい空間で味わうコーヒーと、喫茶店ならではの味を求める客でにぎわう。

ふんわりとした卵焼きをはさんだホットサンド

アラビヤサンド
一番人気のメニューがアラビヤサンド(700円)。難波にある創業90年余りの精肉店「はり重」のボンレスハムを刻み、LLサイズの卵に混ぜて焼き上げたものをトーストにはさむ。ハムの旨味がでた卵焼きとパンがしっかり馴染み、ぴりっときかせたマスタードもポイント。飽きない味に、これを目当てにやってくる常連さんも多いそう。

もっちりとした食感のフレンチトースト

フレンチトースト
フレンチトースト(580円)は、分厚い鉄板でじっくり火をとおすことでやわらかく仕上がる。中は驚くほどもっちり、しっとりとした食感だ。
食べやすいように一口サイズにカットされ、ボリュームも十分。メープルシロップかシュガーのどちらかを選び、上からかけて食べる。どうしても決められない!という人のために、ハーフ&ハーフも頼めるのがうれしい。

毎日でも飲みたいマイルドなコーヒー

ブレンドコーヒー
あっさりとソフトな味わいながら香り高い定番のブレンドコーヒー(500円)。創業当時、世間では濃いコーヒーが全盛だったなか、マイルドなコーヒーをと先代が売りだした。酸味と苦味のバランスがよく、冷めても美味しく飲め、1日に何杯でも飲みたくなるコーヒーだ。

隠れた有名人!先代の奥様は元女子プロ野球選手

髙坂峰子さん
実は先代の奥様である髙坂峰子さんは、女子プロ野球の初代チームメンバー。17歳だった当時、花型選手で新聞各紙を賑わせたアイドルだったのだそう。
82歳の今もその頃の仲間と野球チームをつくり、現役でプレイしている。2015(平成27)年の文化の日には、皇室から賜る宮賞である東久邇宮文化褒賞(ひがしくにのみやぶんかほうしょう)を授与され、店内には賞状が飾られている。運がよければ、店でご本人に会えるかも。

自作のメニューボードや、歴史ある小物にも注目

店内
店内2階
店内には先代自作の木彫りのメニューボードやレリーフがあちこちに飾られ、いい味を出している。「お喋りがBGM」と音楽は流さず、この日はカウンターで2代目ご夫婦の赤ちゃんを峰子さんがあやしていた。家庭的でほっとする、心落ち着く空間だ。2階には古いスキー板やペナントなどスキーグッズのほか、創業当時の手回しの焙煎機などが置かれている。

スマートポイント

  • 創業65年の喫茶店。山小屋をイメージしてつくられた店内は昭和の香りただよう、懐かしい雰囲気の空間で、歴史を感じるグッズがたくさん置かれている。
  • 香り高いコーヒーと共に、ボリュームたっぷりのシンプルなサンドイッチや「ふわ、もちっ」食感のフレンチトーストなどフードメニューを楽しむのがおすすめ。
  • 昨年は文化褒章も授与された、先代の奥様は日本初の女子プロ野球選手。お店にいる時に出会えたらラッキー!

ライターのおすすめ

家族経営のアットホームな店で、長年通う常連さんも一見さんもあたたく迎えてくれる。家でくつろぐような気持ちになる、都会の大人の癒やしスポット。

並河智子

人を知ること、街を知ること、新たな出会いがおもしろいなぁとライター仕事を満喫中。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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