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グルメグルメ

2017.04.25

純和風の老舗洋食店で食べる!
オムライスのふるさと北極星

writer : けいたろう

薄焼き卵に包まれたラグビーボール状のケチャップライス。その上からかけられた、赤いケチャップソースが食欲をそそるオムライス。日本で誕生した洋食の代表で、さまざまなバリエーションが誕生し、今では子どもから大人までみんな大好きなオムライスのふるさとは実は大阪。大阪旅行のグルメといえば、お好み焼きやたこ焼きといった粉モノが一般的ですが、発祥のお店である北極星でいただくオムライス。オススメです。

数寄屋風の建物の北極星心斎橋本店

オムライスが誕生した北極星は、大阪一の繁華街であるミナミの心斎橋にあります。
北極星心斎橋本店外観
大阪の若者文化の中心地であるアメ村の少し南、雑居ビルやビジネスホテルが立ち並ぶ一角にある、純和風の建物が今回紹介する北極星心斎橋本店。
お店の看板
京都の町屋の軒並みの中にあると、風景にしっくりとなじむ建物ですが、大阪の繁華街の中では逆に目立っているので、迷うことなく見つけられるはずです。

店内ももちろん純和風。
純和風の店内
美しく手入れされた中庭を眺めながら、洋食を食べるという組み合わせは、創業当時は流行の先端でありハイカラだったと思われます。
美しく手入れされた中庭
そのシチュエーションは現在では不思議なミスマッチ的な組み合わせの魅力があり、他では出来ない体験に、お店を訪れた人の思い出に深く残り、旅行中の食事にピッタリなお店です。
店内

北極星で生まれたオムライス

オムライス発祥の店と書かれた暖簾をくぐり、お店に入ってすぐの場所には、歴史的価値のある創業当時の貴重な写真と、それに混じってオムライスの誕生秘話が飾られています。
お店に入ってすぐの場所
歴史的価値のある創業当時の貴重な写真
誕生秘話によるとエピソードの舞台は、お店の創業間もない大正14年。すでに常連だった胃の具合の悪い、雨具屋の小高さんが、いつもオムレツと白いご飯を食べていました。
オムライスの誕生秘話
それを先代主人である北橋茂男が「いつも同じものではかわいそうだ」と思い、玉ねぎとマッシュルームを炒めたケチャップライスを薄焼き卵で包んだ特別メニューを提供。

料理の美味しさと店主の心遣いに感激した小高さんが「おいしいやん!なんやこれ?」と質問し、店主が「オムレツとライスを合わせてオムライスでんな」と機転を利かせて返答。その瞬間にオムライスが誕生したということです。

北極星の人気定番メニュー

常連客への店主の気遣いで誕生し、国民食にまでなったオムライス。発祥のお店での人気第1位は何といっても、スタンダードなチキンオムライス。
チキンオムライス
薄焼き卵に包まれたラグビーボール状の成型されたケチャップライスの上から、ケチャップソースがトロリ。スプーンを入れるのが、ちょっともったいないくらい、なめらかな薄焼き卵に包まれています。スプーンで切り崩して、一口食べると、ふんわりした卵とパラリとほぐれるケチャップライスで、とってもやさしい味付け。
ふんわりした卵とパラリとほぐれるケチャップライス
定番のチキンオムライスは、開店から14時30分までのランチタイムなら、サラダと若鶏から揚げ(もしくはハンバーグ)がワンプレートに盛りつけられた、セットが920円でいただけます。
ランチタイムのセット
定番のチキンオムライスに続いて、こちらはハヤシライスオムライス。バターライスがベースのオムライスの上に、ハヤシライスがかかった人気メニューの共演で、人気第2位のメニューとなっています。
ハヤシライスオムライス

北極星のこだわり

北極星でオムライスを食べるとビックリするのが、オムライスのお皿に付け合わせとしてトッピングされている、しょうがの甘酢漬け。いわゆるお寿司のガリです。
甘酢しょうが
オムライスと甘酢しょうがというのは、かなり意外な組み合わせですが、しょうがには食欲増進の効果があります。甘さ控えめの甘酢にピリッとしたショウガの風味がはっきりと残り、ケチャップ味のお口直しに最適な薬味として昭和初期から採用されています。
北極星のこだわり
他にも北極星には、こだわりが多く、薄焼き卵は素材本来の味を味わうために、味付け一切ナシ。中のライスも薄めのやさしい味付けで、トマトソースも酸味が抑えめ。全体としてシンプルで、飽きがこず何度も食べたくなる味わいのオムライスをトータルで演出されています。

ちょっと変わり種

北極星はオムライス発祥の地であり、定番の商品が人気ですが、実は美味しいバリエーションオムライスもいっぱい。
特にスゴいのがプレミアム伊勢海老オムライス。伊勢エビ丸ごと1匹使った豪華なメニューのお値段は、なんと5040円!
プレミアム伊勢海老オムライス

画像提供:北極星

流石に気軽にオーダーできる値段ではありませんが、一つのお皿にオムライスと伊勢エビが乗っているゴージャスな一品は、大阪旅行の思い出にもピッタリ。一日限定5食とレアな存在となっています。

また北極星には期間限定のメニューもあります。かきオムライスは、10月から3月の限定商品。こちらのメニューは、ごはんが卵に包まれ、ソースが掛かっていません。
かきオムライス
黄色い薄焼き卵の表面をよく観察すると感じられる、黒い物体の存在。
黄色い薄焼き卵の表面
スプーンで割ってみると、ゴロンとかきが飛び出します。
ゴロンと飛び出したかき
ベースとなるごはんは、しょうゆ味。和風な仕上がりでしっかりと味がついていますが、お好みでしょう油ダレを掛けていただきます。

スマートポイント

  • 「大阪に行って何食べて来た?」と聞かれて、「発祥のお店でオムライス食べてきた。しかもお店は純和風だった」と言うと、きっとビックリされるので、自慢できること間違いなしです。
  • 北極星心斎橋本店は、洋食屋さんなので、実はサイドメニューも豊富。エビフライ、カニクリームコロッケのようなアラカルトから、ボリューム満点の牛リブロースのステーキまでいろいろあります。
  • 北極星では、オムライスに使用されているケチャップやレトルトカレーなどが販売されているので、ちょっと意外な大阪みやげにもオススメ。また、オムライスのテイクアウト販売もしています。

ライターのおすすめ

オムライス発祥であり純和風と話題に事欠かないお店ですが、黄色い薄焼き卵のオムライスの美味しさを再発見できると思います。胃弱だった雨具屋の小高さんに感謝です(笑)

けいたろう

大阪在住のフードアナリスト。足を使って関西中の美味しい食べ物情報を探し出し配信します。お楽しみに!

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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