東京の新たな一面を発見！
都電荒川線で行くのんびり旅

東京都内唯一！「都営」の「道路を走る」路面電車

明治44年開業の王子電気が昭和17年に東京都に統合され、「都電」となって誕生した都電荒川線。今では唯一の現存する都電です。また、一部区域ではありますが、一般車両と同じ道路を走っているのも荒川線だけです。

「チンチン電車」の愛称で親しまれる地域住民の足

荒川区の三ノ輪橋停留場と新宿区の早稲田停留場を結ぶ路線は12.2km。30停留場を約1時間ほどで走ります。1両編成で運転手さん1人のワンマン体制。前から乗って後ろから降ります。停留場が無人のため、乗降管理も運転手さんが行います。「チンチン電車」の愛称は、かつては車掌が運転手に「発車せよ」と信鈴を鳴らしたが、今はドアが閉まる時に2度なるベルの音からきています。

路面電車×他の交通機関で便利に移動

他の交通機関と連絡している停留場をうまく使えば、便利に効率よく移動できます。三ノ輪橋停留場から東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」まで徒歩6分。王子駅前停留場や大塚駅前停留場は、その名の通り、それぞれJR山手線・東京メトロ南北線「王子駅」、JR山手線「大塚駅」からすぐです。

鬼子母神前停留場から徒歩5分・鬼子母神堂

「雑司ヶ谷の鬼子母神」として知られる鬼子母神堂には、子供と安産の守り神・鬼子母神が祀られています。もともとは室町時代に建てられた日蓮宗のお堂。現在の建物は江戸時代前期のもので、参道脇には出世にご利益がある武芳稲荷神社も。そのまんまの名称の鬼子母神前停留場からすぐです。

庚申塚停留場から巣鴨地蔵通商店街＆高岩寺

江戸時代に神田湯島に創建され、明治時代に巣鴨に移転された高岩寺は、本尊の地蔵尊が「とげぬき地蔵」の愛称で親しまれる病気平癒にご利益のあるお寺。「おばあちゃんの原宿」として有名なとげぬき地蔵商店街を長い距離楽しめると、JR巣鴨駅ではなく庚申塚停留場から行く人も多いそうですよ。

飛鳥山公園から、江戸を感じる公園をめぐるおすすめルート

王子駅前停留場からすぐの飛鳥山公園は、江戸時代から名高い桜の名所。桜以外にも紫陽花や紅葉など四季折々の自然が美しく、博物館、渋沢資料館など見どころいっぱいです。都内で一番低い山だそうですが、階段がきつい方には無料モノレール「アスカルゴ」がおすすめ。
飛鳥山公園から明治通りを渡った先に、江戸時代にあった滝や橋が再現され、水遊びなどもできる王子音無親水公園や、江戸時代の名主の屋敷跡に造られた4つの人工滝をめぐる回遊式庭園の王子名主の滝公園などがあります。

大正11（1922）年開園！あらかわ遊園

荒川遊園地前停留場より徒歩3分。観覧車やジェットコースターなどの乗り物のほか、小型動物園や釣り堀、ピクニック広場、水遊び場などが楽しめる都内唯一の公営遊園地です。のりもの広場を一周するスカイサイクルからの景色も格別！バラの花咲く季節には停留場までの花壇もお見逃しなく。