首里織の着物
毎年冬の時期に楽しめる「首里織」展
織り手達の鍛錬と、歴史の重みが込められた
格調高く、細やかな、伝統工芸の技
高価な反物から、手ごろな小物までそろいます
沖縄旅行のお土産にいかがでしょう?

遥かなる首里織の歴史

ヌチ・ヌチ・ヌチ
国際通り沿い「那覇市ぶんかテンブス館」にて、那覇伝統織物事業協同組合設立40周年記念展示会「ヌチ・ヌチ・ヌチ」が開催された。

首里織の歴史は500年前にさかのぼる。
かつてアジア諸国と交易が盛んだった琉球王国に織りの技術が伝来し、琉球織物へと発展していったが、その中でも特に首里織は、首里王朝の王族・士族が着用する格式の高いものであった。
手縞(ティジマ)と呼ばれる絣の着物作品
40周年を記念した特別展示では、伝統工芸士と県の工芸士による手縞(ティジマ)と呼ばれる絣の着物作品が展示されていた。
控えめな配色が多い絣の中で手縞は多色使いが特徴。紺色はすべてが藍染め、紅白など二色の糸が使用されたものもあり、お祝いの席で着られたという。
植物染料の深みある色合い
首里織のさまざまな模様
てんぶす那覇2F企画展示室では、人間国宝や保存会、組合功労者といった方々の貴重な作品展示がされていた。
琉球藍やフクギといった植物染料の深みある色合いが目をひく。デザイン、染色、製織すべての工程を一人の織り手が行う。

伝統と産業をつなぐ組合の挑戦

展示販売会場
かりゆし
半幅帯や男性の角帯
展示販売会場にはバラエティーに富んだ商品が。小物は形も工夫された一点ものばかり。半幅帯や男性の角帯も、華やかな品ぞろえ。
印鑑セット
手帳
雑貨屋さんの一角のようなコーナーを発見。織り手達有志で製作した「sui techo」。首里織の柄をガマ口に品よくあしらえた印鑑セット(3,300円~)。
手帳を開くと、首里織の豆知識が可愛らしいイラストや手書き文字で紹介されていて読みごたえもある。手帳の中身も織り手さんが編集・作成したというから驚きだ。(6,480円~)
工芸価値創造塾「Shuri +」のコーナー
織り手が消費者と販売の目線を研究し開発した商品
工芸価値創造塾「Shuri +」のコーナーでは、織り手が消費者と販売の目線を研究し開発した商品が並ぶ。
赤、青、グレーの三色で展開、それぞれ沖縄の赤瓦、青い空、石畳をイメージしている。
椅子
椅子の足は糸を巻く木枠をモチーフにし、防虫効果のあるセンダンの木を使用。座り心地もとても良い(小27,000円 大35.900円)。

特徴は、多様さと、格調高さ

様々な反物
色とりどり、織りの技法も様々な反物が並び、布地の細やかさに時を忘れて見入ってしまう。
絣(かすり)、道屯(ドウトン)、花織といったさまざまな技法。またその組み合わせも多岐にわたっていることが、首里織の特徴。例えば絣一つをとっても手縞(ティジマ)、綾の中(アヤヌナーカー)、諸取切(ムルドゥッチリ)。どの技法や色を組み合わせて製作するかは、すべて織り手にゆだねられるというからおもしろい。
花倉織(写真右)
そして首里織のもうひとつの特徴は、色や柄の格調の高さ。
花織と布が透けて見える絽(ろ)織を組み合わせ、市松模様を描いた「花倉織」(写真右)。平織地の部分的に糸の密度を濃くする「道屯織」。この二つは首里にしかない技法。
一年に一度開催される「首里織展」は、産地ならではの価格で手に入れることができる貴重な機会だ。
また、てんぶす館に併設される「伝統工芸館」や、沖縄県立博物館・美術館のショップにて、常時首里織の商品は販売されている。

展示タイトル「ヌチ・ヌチ・ヌチ」

安座間さん(写真右)と赤嶺さん(写真左)
沖縄では命をヌチと呼ぶ。
タイトルにどのような意味を込めたのか、理事長である安座間さん(写真右)と実行委員の赤嶺さん(写真左)にお話をうかがった。

「ヌチ・ヌチ・ヌチ」と呼び、「緯・命・後」と書く。
縦糸を「経糸」、横糸を「緯糸」と書く。
タテが示すものは伝統。ではヨコは?
それは、現在を生きる人間が積み重ねていくもの。
「伝統」という経糸と「今」という緯糸を織り重ね、発展させていく。

またお二人は、織り手の思いを「命」といっていいのでは、という。
思いを後世につないでいきたい、そんな願いが込められている。
お茶
首里織をまとった織り手さん
首里織をまとった織り手さんにお茶をご馳走になった。
元気いっぱいの女性達。
工程も作業自体も気の遠くなるようなお仕事と想像するが、先人の貴重な技術を絶やすまいとその人生を工芸へ投じている。

多産多消に生きる我々の襟元を正される。
沖縄工芸の真髄を、ぜひのぞいてみてほしい。

スマートポイント

首里織展は毎年11月か12月に恒例で開催されます。伝統工芸である織り物が産地直売価格で購入できる貴重な機会となっています。

那覇市伝統工芸館にて首里織体験ができます。コースター1,540円~(所要時間60分程度)など。

那覇市伝統工芸館、沖縄県立博物館・美術館のショップ、プラザハウスにて常時首里織の商品は販売されています。

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布地を眺めていると、その細やかさにため息が出ます。色も柄も様々な遊びがあって「伝統なのに自由」な表現が、首里織の、しいては沖縄の懐深さそのものだな~と感じました。

Writer : 松村葉子

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15年住んでいますが、沖縄はいつも深く濃ゆ〜く目の前に…。背伸びせず、面白いと思ったものを、ご紹介していきます。

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