ベテラン世代が押し寄せる街
新鮮発見がたくさんの「巣鴨」

活気あふれる巣鴨の象徴　巣鴨地蔵通り商店街

東京に名だたる商店街が数あれど、知名度の高さで群を抜くのは巣鴨地蔵通り商店街ではないでしょうか？　地蔵通りはその昔「旧中山道」であり、現在に至るまで商業や信仰で発展を遂げてきました。商店街は「江戸六地蔵尊　眞性寺」、「とげぬき地蔵尊　高岩寺」、「巣鴨庚申塚」に守られているパワースポットで、江戸情緒にあふれています。

食べ歩き天国。みんな片手に何かを持っている!!

商店街は、自慢の商品を食べ歩き用に用意しています。名物の塩大福を始め、串刺し果物、まる天、焼き鳥、ソフトクリーム、大学芋に、お漬物まで。疲れた時はベンチで休憩。オススメの一品は、ごまをぎゅっと固めたお菓子。濃厚なごまの塊が、ゆっくり口の中でほぐれていきます。お砂糖を使っていない甘さ控えめなところが気に入りました♪　ごまの専門店で購入可能。

商店街の中心は、病気改善にご利益がある「とげぬき地蔵」

「とげぬき地蔵」の名で知られる『高岩寺』。針を誤飲し苦しむ女性に地蔵菩薩の御影を水で飲ませると、吐き戻した中から御影を貫く飲み込んだ針が出てきました。霊験高い出来ごとはすぐに広まり、今では、とげを抜く（病気を治す）ご利益があるとされています。また、境内には自分の悪いところに水をかけて洗うと治るという聖観世音菩薩、通称「洗い観音」も有名です。

「見ざる・言わざる・聞かざる」がお出迎え

江戸情緒を感じながら、ぶらぶら街歩きをしていたら都電荒川線「庚申塚駅」を発見、駅前には「巣鴨庚申堂　猿田彦大神」。江戸時代に活躍した広重の浮世絵にも描かれたこの地には、中山道の道しるべを兼ねた庚申塔が建っていました。現在は日本神話に登場する道の神、旅人の神とされる猿田彦大神を合祀。街道の安全を見守っています。

見所の多い巣鴨周辺は、緑の多い都会のオアシス

巣鴨駅から街歩きしながら約10分。住宅街を抜けると国の特別名勝「六義園」が見えてきます。将軍綱吉の家臣が造園した大名庭園は、平地に土を持って丘を築き、庭の中心には池。池の周りはテーマを持たせ、桜や紅葉、植栽や東屋などを配置。庭を回りながら表情を変える様々な景色を楽しめます。お勧めは藤代峠。標高35mからの展望は、夕暮れ時が素晴らしく美しいです。

洋館には西洋庭園とバラがベストマッチ！

巣鴨駅から徒歩15分。「旧古河庭園」も国指定の名勝です。イギリス人建築家のジョサイア・コンドルが第三代古河財閥総帥のために設計した洋館は、白枠の窓が周りの景色を引き立てます。西洋庭園や枯山水、茶室など広大な園内には見所がたくさん。洋館前のバラ園は有名で、春秋にはイベントが開催されます。