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観光観光

難波の水掛不動さんを詣でて
法善寺横丁グルメを味わおう

writer : 松田きこ

2016.01.23


難波の法善寺横丁といえば、昭和の小説で映画にもなった、
織田作之助の「夫婦善哉」の舞台で、歌謡曲「月の法善寺横丁」でも知られるスポットだ。東西に延びた80mほどの2本の路地に、高級割烹からカジュアルなお好み焼き屋まで、料理店やバーがびっしりと並び、夜の帳がおりる頃からグルメな人々でにぎわう。その一角にあるのが、大阪人が親しみを込めて「水掛不動さん」と呼ぶ西向不動明王だ。もともと法善寺横丁のあたりは浄土宗天龍山法善寺の境内で、寺は太平洋戦争の空襲で焼失したが、不動尊は無事だった。人々が願いを込めて水をかけるため、いつしかお不動さんは緑色の苔に覆われた。賑やかな中にも、風情があるエリアだ。

水掛不動さんにお参りしてから法善寺横丁グルメを


横丁の周辺にも飲食店は多く、近くに来ると必ず手を合わせていくというOLや商売人は多い。お不動さんに水をかけて願いを込める習慣は戦後始まったといわれている。病気平癒を願ったり、厄を断ち切る願いをこめたり、願い事は様々だが、多くの人々が詣でた証に、お不動さんの体は緑色の苔に覆われている。線香を立て、その香りに包まれていると、ここが難波の繁華街のど真ん中だということを忘れてしまう。

藤山寛美さんの書をくぐって横丁へ


難波(なにわ)の喜劇役者、藤山寛美さんが書いた「法善寺横丁」の看板。よく見ると「善」の次に横棒が1本足らないのだ。大スターのシャレなのか、単なるミスなのか、大阪人はその謎を面白おかしく語っている。今も周辺に劇場がいくつもあり、噺家や歌舞伎役者の姿をよく見かけるエリアだ。

割烹料理店「正弁丹吾亭」の前には、「行き暮れてここが思案の善哉かな」と記された織田作之助の句碑がある。

風情ある横丁の石畳を歩いてグルメ散策



正弁丹吾亭の東側にある細い路地は水掛不動さんへ通じる抜け道。途中にはお地蔵さんが祀られている。

「夫婦善哉」の立て札。一人前がお椀2つで出されることから、夫婦円満、商売繁盛の縁起物として人気だ。創業は1883(明治16)年。
映画「夫婦善哉」のラストシーンで、主人公の柳吉と蝶子が食べたことで一躍有名になった。

法善寺横丁の東側は相合橋通り。東の入り口の門には3代目桂春団治の手による看板がある。

ここも賑やかな商店街で、グルメ御用達の店がたくさんある。ふと足元を見ると猫のキャラクターを発見。法善寺横丁周辺グルメと共に歩道の猫を探してみよう。

スマートポイント

  • 日暮れと共に活気づく横丁。昼間は人通りも少なく静かに水掛不動尊にお参りできる。お不動さんは、商売繁盛、恋愛成就、どんなお願いでもかまわないとされている。
  • 昼間なら「夫婦善哉」で善哉を食べるのがおすすめ。夜なら居酒屋や焼肉をはじめいろんな店があるので、地元のビジネスマンやOLに交じってグルメを楽しめる。
  • 法善寺横丁の東の入り口には3代目桂春団治、西の入り口には藤山寛美の手による「法善寺横丁」と書かれた看板が掲げられ、絶好の記念撮影スポットとなっている。

ライターのおすすめ

先の戦争では空襲と近年2度の大きな火災から復興した横丁は、大阪人にとって特別な場所。繁華街の真ん中にありながら、手を合わせるとしばし喧騒を離れて心が静かになるパワースポットでもある。

松田きこ

おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。

スポット詳細

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