初めてでも安心!
北海道でレンタカーを利用する前に
知っておきたいこと
「北海道をドライブで巡ってみたい!」という方も多いのではないでしょうか。
どこまでも続く道、雄大な景色、地元グルメとの出会い…車があれば、旅の自由度はぐっと広がります。とはいえ、北海道はエリアごとの距離が長く、冬季は雪道運転にも注意が必要。
レンタカーを利用する前に、知っておくと安心なポイントをまとめました。
Point1
貸出までの時間
北海道で、空港到着後にレンタカーを利用する場合、空港到着からレンタカーを受け取って出発するまでに新千歳空港の場合は早くて1時間前後、その他の空港の場合は30分ほどの時間が必要です。
北海道到着当日のスケジュールを立てる場合は、レンタカーの所要時間を考慮の上でご計画ください。
レンタカーを受け取るまでの流れ
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- 01受付
- 空港到着後、預けた荷物を受け取って指定場所に向かいます。 所要時間:30分〜40分が目安
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- 02空港⇒営業所
- 利用するレンタカー会社の送迎車に乗って、営業所まで移動します。 所要時間:新千歳空港到着の場合は平均10分〜30分、その他空港は数分
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- 03受取
- レンタカー会社の営業所で貸出手続きを行い、車を受け取って出発です。 所要時間:混み合っていなければ10分〜20分程度
01 受付をするまでの所要時間
空港到着後、荷物を預けている場合は受取までの所要時間は30分〜40分が目安です。
(新千歳空港以外の地方空港の場合は早目に受け取れる場合があります)
荷物を受け取り後、レンタカー会社が指定する場所まで移動をして受付をします。
(レンタカー会社や空港により、カウンター・バス乗り場・到着ロビーでスタッフがお待ちする場合などがあります)
予約されたレンタカー会社の集合場所についてはMY-TRIP(マイページ)で確認ができます。
1.ログイン後メニューより「レンタカー」を選択
2.「貸出のご案内」をクリックすると別画面で集合場所やその他ご案内が記載されたページが開きます。
3.「ご利用案内」をクリックすると画面が展開されてご案内が表示されますので合わせてご確認ください。
02 空港から営業所までの所要時間
新千歳空港の場合は、レンタカー会社の営業所までの送迎の所要時間は、レンタカー会社により異なりますが、平常時で10分〜30分程度です。
新千歳空港以外の空港の場合は、移動時間は5分前後です。
03 受取までの所要時間
レンタカー会社の営業所に到着後、カウンターで必要書類の記入や提示、説明を受けたあとで車両の確認をして出発となります。
手続自体は10分程度ですが、混雑時は手続き開始までに順番を待つ必要があります。
レンタカー会社のカウンター数や送迎車の乗車人数により異なりますが、2・3組程度待つ場合は手続き開始が到着後20〜30分後となる可能性もあります。
マイナ免許証について
レンタカー会社によりマイナ免許証が未対応の場合があります。その場合は従来の免許証の提示ができない場合は免許不携帯として借りることができませんので注意が必要です。
また、対応をしているレンタカー会社であっても現状では従来の免許証のほうが手続きが早いです。
マイナ免許証しかお持ちでない場合は、予約前にマイナ免許証に対応している会社なのかの確認と、旅行出発前までに提示するためのアプリの登録などの準備をしましょう。
Point2
返却時の注意点
レンタカーの返却時間の目安は、帰りの飛行機の出発時刻の1時間〜2時間前です。
返却日の混雑具合などにより異なります。貸出時に目安のご案内がありますので必ずレンタカー会社スタッフへご確認ください。
返却時間が遅れることによる時間単位での延長料金は不要ですが、案内をされた時間までに返却ができないと飛行機に乗り遅れる可能性があります。
道路事情やレンタカー返却が事由の乗り遅れの場合は、ご自身で帰りの飛行機のチケットを新たに購入いただく必要があり、未使用分の返金もできませんので、返却時間にご注意ください。
レンタカー返却の流れ
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- 01ガソリン給油
- 返却前にガソリンを満タン給油します。
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- 02返却手続き
- レンタカー会社指定の返却場所に到着後、傷や給油のチェックがあります。
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- 03営業所⇒空港
- 返却手続き完了後、送迎車で空港までお送りします。
01 ガソリン給油について
レンタカー返却前にガソリンの満タン給油が必要です(ガソリン満タン返し不要プランを除く)。
店舗の指定はありませんが、返却場所から5km圏内のガソリンスタンドで返却の直前に給油するなどのルールがありますので事前に確認をしましょう。
給油後は必ずレシートを受け取ってください。
飛行機の出発が集中する時間帯はレンタカーの返却台数も多く、周辺のガソリンスタンドが混み合う場合もあります。
また、レンタカー会社に向かうルートによっては対向車線側にしかガソリンスタンドが無い可能性もありますので、貸出手続き時に周辺のガソリンスタンド事情を確認しておくことをおすすめします。
02 返却手続き
レンタカー返却場所は、必ず貸出時に確認をしましょう。
借りた空港と別の空港での返却の場合はもちろんですが、同じ空港を利用する場合も貸出場所と異なる場合がありますので注意が必要です。
手続きは傷の有無や満タン給油を証明するレシートのチェックなどです。
忘れ物チェックも行われますが短時間での流れ作業となりますので、持ち物についてはご自身でしっかりと管理をお願いします。
03 送迎
返却手続き後、送迎車で空港の出発口前までお送りします。
レンタカー会社では、飛行機の出発1時間前を目処に空港に到着できるように返却時間を設けていますので、時間に余裕を持って返却手続きをお願いします。
Point3
車両について
レンタカーは排気量によりクラスが別れており、予約時に指定ができるのはレンタカー会社とクラスとなります。
具体的なメーカーや車種名は指定できません(一部指定プランを除く)。
事前に条件を確認したうえで最適なレンタカーを予約することで、スムーズに借りることができます。
どの車両になるのか?
どのメーカーのどの車種になるのかの決定は貸出時となります。
レンタカー会社では、数百台・数千台単位で車両を保有しており、敷地内いっぱいに駐車をしています。
出庫できる場所にある車両から順番に貸出をするため、車両の決定はお渡し時となってしまいます。
レンタカー会社の事情によるところが大きいのですが、お待たせせずにスムーズにご利用いただくためとなりますのでご理解ください。
なお、あたる可能性のある車種(レンタカー会社が保有しているすべての車種)についてはお答えできる可能性がありますので、お知りになりたい場合はレンタカー会社へ直接お問い合わせください。
サイズ
乗車定員の確認は必須ですが、定員内であっても荷物の大きさや量も考慮しましょう。
実際に現地で荷物が積みきれなくて変更する場合は時間とお金が余分にかかりますし、混雑時期は空車がなくて変更ができない可能性もあるので注意が必要です。
下記表はクラスと車種例、荷物の目安です。
車種は一例となるので、記載のない車種になる可能性もあります。
荷物の目安は35L程度のハードスーツケースの個数となりますが、スーツケースや車の形状によって前後する可能性があります。
また、乗車人数が少なければ後部座席に積むことも可能など利用状況により異なってきますので、不安な場合や快適性を持たせるためには大きめの車を選ぶことをおすすめします。
| クラス | 車種例 | 乗車定員 | 荷物の目安 |
|---|---|---|---|
| コンパクトクラス | ヤリス・フィットなど1350cc以下 | 5名 | スーツケース 2 |
| SUVクラス | ライズ・ヤリスクロスなど | 5名 | スーツケース 2 |
| スタンダードクラス | キューブ、ルーミーなど | 5名 | スーツケース 2 |
| ハイブリッドクラス | アクア・ノートeパワーなど | 5名 | スーツケース 2 |
| ミニワゴンクラス | シエンタ、フリードなど | 6名 | スーツケース 3 |
| ワゴンクラス | VOXY・ノアなど | 7名 | スーツケース 4 |
| 軽自動車 | ekスペース、N-BOXなど | 4名 | スーツケース 2 |
カーナビ・ETC・その他装備
カーナビ・ETCは標準装備となります。
カーナビについては、必ずしも最新版ではありません。また、最新版であっても、未更新の道路や施設などがある可能性があります。実際の道路状況・交通標識を最優先で、カーナビは補助的なツールとしてご利用ください。
ETCにつきましては装置の設置のみです。ご利用にはETCカードが必要となりますので、利用希望の場合はご自身のETCカードをご持参ください。
オーディオ・USB充電等につきましては車両により異なります。
どの車両になるのかの決定はお渡し時となるため、事前に装備の確約はできませんのでご了承ください。
スタッドレスタイヤについて
ジェイトリップでご用意をする北海道のレンタカーは、11月上旬から翌年の3月末までは全車4WD、スタッドレスタイヤは標準装備となります。
10月下旬や4月以降に路面凍結が予想されるエリアへのドライブを予定される場合は、レンタカー会社へ直接ご相談ください。
スキーキャリアについて
スキーキャリアにつきましては、レンタカー会社・車種・利用期間により追加の可否が異なります。
ツアーお申込画面の「レンタカーオプション」に項目がある場合のみ予約時に承ることが可能です。
お申込画面で選択肢がない場合は当社では承ることができませんのでご了承ください。
補償内容
レンタカーの補償には「免責補償」と「ワイド補償」があります。
免責補償とは、万一、事故の際にお客さまにご負担いただく車両・対物補償の免責額のお支払いが免除される制度です。
ワイド補償は免責補償に追加でタイヤパンクやノン・オペレーションチャージなどの支払いが免除される制度です。
加入を希望の場合は、貸出時にお申し出いただくことも可能ですが、予約時に補償付きでご予約いただくと、現地価格よりも安く補償がつけられるのでおすすめです。
子供連れの方へ
6歳未満の子供はチャイルドシート(ベビーシート・ジュニアシートを含む)の着用が義務付けられており、レンタカーも例外ではありません。
乗車定員をカウントする場合は12歳未満の子供3名=大人2名として計算しますので、5名定員の車に大人3名、12歳未満の子供3名の計6名が乗車することは法令上可能です。しかし、子供が6歳未満の場合はチャイルドシートを設置するのでスペース的に実際には6名乗車は難しいです。
また、乗車人数が多くなるほど荷物も増えると思いますが、定員ギリギリまで乗車をすると荷物が積めなくなる恐れもありますのでご注意ください。
Point4
北海道のドライブ事情
北海道は広い!
北海道は想像以上に広いです!
札幌と函館はよく北海道旅行の定番としてセットお申し込みいただきますが、道路距離で片道約260km、約4時間の距離です。
よくお問い合わせをいただきますが、関東であれば東京・横浜、関西であれば京都・奈良くらいの感覚で移動時間を想定されている方が多く、ノンストップで走っても4時間かかるとお伝えをすると驚かれます。
ルート上には観光スポットなどもあるので、休憩や観光などをしながらの移動であれば楽しめる距離ですが、札幌に宿泊をして1日だけ函館へ日帰り観光というのは現実的には無理です。
同じように函館から知床までを2泊3日で巡りたいというお問い合わせもあります。約600km、8時間の距離なので、途中札幌などでの宿泊を挟めば可能ではありますが、旅行期間の大部分が移動時間になってしまいます。
せっかくの旅行なので、函館も、札幌も、富良野も、知床も…と欲張りに有名スポットを詰め込みたいと思いますが、想像以上に移動距離が長くて、運転だけで旅行が終わってしまうなんて事になりかねませんので、旅行の計画の際は移動距離や所要時間などを調べた上でゆとりを持って楽しめる計画にしましょう。
主要都市間の距離と所要時間は下記となります。
| 都市 | 距離(片道) | 所要時間(片道) |
|---|---|---|
| 札幌⇔新千歳空港 | 約45km | 約50分 |
| 札幌⇔小樽 | 約40km | 約70分 |
| 札幌⇔旭川 | 約140km | 約2時間 |
| 札幌⇔帯広 | 約200km | 約3時 |
| 札幌⇔函館 | 約260km | 約4時 |
| 札幌⇔網走 | 約340km | 約4時半 |
※高速道路が利用可能な区間は利用した場合の所要時間です
速度オーバーにご注意を
北海道の郊外は雄大な自然の中に見通しのよい直線道路だけという景色が広がっています。
遮るものがない地平線に向かってのドライブは爽快ですが、景色による変化が少なく見通しもよいので無意識にスピードが上がり、麻痺してしまうことがあります。
大幅な速度超過は突然の障害物や、ちょっとしたハンドル操作で大事故につながりますし、取締にあった場合に超加速度によっては一発免停となりますのでくれぐれもスピードの出しすぎにはご注意ください。
冬道運転について
普段雪が積もらない地域にお住いの方は、冬の北海道での運転は未知の世界ではないでしょうか。
冬季間のレンタカーは全車スタッドレスタイヤ・4WDの雪道仕様となりますが、それでも滑ります。
冬道運転に自信がない場合は運転をしないことが一番ですが、運転をする場合は下記のような注意ポイントを踏まえて運転をしましょう。
「急」な操作をしない
急発進、急ブレーキ、急加速、急ハンドルは厳禁です。
スリップの原因となりますので、すべての動作はゆっくり、徐々にを心がけましょう。
車間距離をしっかりとる
走行時、停車時に限らず車間距離は通常の2倍以上の車間距離をとりましょう。
北海道民は追突防止や玉突き事故防止のための安全のために車間を広く取っています。
車線変更などの譲り合いのために車間を広くとっているとは限りませんので、車間が空いてるからと狭めたり、割り込むのは前後の車に嫌がられますし危険ですので、ローカルルールに従い車間は広くとりましょう。
雪国特有の天候や路面状態に注意
【ホワイトアウト】
猛吹雪や、強風により雪が舞い上げられて視界が悪くなる状況のことで、最悪の場合、前の車も見えなくなります。
ホワイトアウトに遭遇した場合はフォグランプなどを点灯させて自分の存在を目立つようにし、近くにコンビニやスーパーなど安全に停車できる場所がある場合は、無理をせずに状況が改善するまで様子を見ましょう。
【ブラックアイスバーン】
路面が濡れたアスファルトのように黒く見えることがありますが、実際には表面に薄い氷が張っていて非常に滑りやすい状態の場合があり、ブラックアイスバーンと呼ばれています。
濡れているだけなのか、凍結しているのかは見た目だけでは判断が難しいので、凍結している前提で注意を払った運転をしましょう。
【シャーベット状の道路に注意】
雪が溶けかかりシャーベット状になった路面は、タイヤと路面の間にできる水の膜によりタイヤが浮いてしまい、車のコントロールが効きづらくなります。冬の始めや春先などの日中は暖かく雪が溶けたり、雪ではなく雨が降ることがありますので、そのような条件下で起こりやすいので注意をしましょう。
【轍】
轍(わだち)ができてしまっている道路では、無理に流れに逆らわずに轍に沿った走行が基本です。
タイヤが取られやすので、速度を落としてハンドルを軽く握り轍から外れないように注意しましょう。
駐車時にも注意
大雪の際は、駐車にも注意が必要です。
ワイパーを立て、サイドブレーキは使わないなどがあります。
駐車時間や駐車場の立地などによっては車の向きを気をつけたほうがよいなどもあります。
短時間の駐車であれば問題ないですが、長時間の駐車や雪の量が多い場合は注意が必要です。
係員がいる駐車場であれば係員に尋ねたり、周りの地元の車と同じようにしておくのが無難です。
しっかりと雪を降ろす
車に積もった雪を降ろす際、急いでいたり寒かったりと大変だとは思いますがきちんと降ろしましょう。
写真のように屋根に雪を残したまま走行をすると、ブレーキを踏んだ際の勢いなどで雪崩が起きてフロントが屋根にあった雪で埋もれて前が全く見えなくなります。大きな交差点で雪崩が起こると危険ですので、走行前に手を抜かずに屋根の雪もきちんと降ろしましょう。
積雪地帯特有の道路標識
ご自宅周辺であまり見かけない標識や設置物を、北海道で多く見かけることがあります。冬に重要なものなので積雪時に運転をする場合はぜひ覚えておきましょう。
夏季の運転時はあまり気にしなくてもよいのですが、設置理由を知っていると見つけたら嬉しくなるかも!
矢羽根
積雪で道路の境界がわからない時や、吹雪で視界が悪いときに道路の路肩を示すための標識です。
雪が積もるともちろん道路に書かれた白線は見えず、車道と路側帯との境界がわかりません。
特に郊外では道路脇に側溝があったり、道路際で一段下がって畑が広がっていることもありますので、車道の境界線がわからないと側溝にはまったり、畑に転落する恐れがあるので注意をしましょう。
停止線標識
停止線も、雪が積もると見えません。
そこで、北海道では交差点など停止線が引かれている場所の多くに白線と併用して停止線標識が設置されています。
一時停止標識や横断歩道標識がある場所には停止線標識がない場合もありますが、止まらなければいけない場所だということはわかると思いますので、積雪時は標識を注意しましょう。
信号機
北海道では自動車用の信号機は縦型が主流です。理由は積雪による信号機の負荷軽減のようです。見慣れないうちは少し違和感があるかもしれませんね。
また、函館や札幌など路面電車が走っているエリアでは、自動車用信号機に併設されて電車用の信号機が設置されています。緑の矢印が点灯している場合は示す方向への右左折が可能というのは同じですが、黄色い矢印や赤いバツは電車用です。黄色い矢印点灯で右左折をすると違反となりますのでご注意ください。
砂箱
形や色は様々ですが、写真のような箱が北海道のいたるところに設置されています。
箱の中には滑り止め用の砂(砕いた石)が入った袋やペットボトルが入っていて、冬に坂道やカーブなどの滑りやすい場所に滑り止め防止のために撒きます。
車用のほか、歩道に設置されている場所もあり、必要に応じてどなたでも無料で使うことができるので、交差点などを横断するときに路面がツルツルで転びそうなときなどにも利用できます。
消火栓
北海道の道路には写真のような黄色いものがところどころに設置されていますが、これは消火栓です。地域により赤・青など色が異なる場合もあります。
想像がつくと思いますが、雪が積もるとマンホールのように地面に設置された消火栓は使えないので、地上式消火栓が多く設置されています。
消火栓から5m以内は道路交通法で駐車禁止区域と定められていますので、駐車禁止エリアでなくても、この黄色い消火栓の周辺への駐車は違反となりますのでご注意ください。


